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◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第11話) 魔女の助け [ミニカー]




◆ 走れ 金時! 

MOD RODの冒険  

第11話 “魔女の助け”



前回までのあらすじ・・・

Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニー王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを目的に
旅に出たMod Rod(金時)。


奇想天外な
クルマたちとの
出会いと別れ。



そして新たなクルマが
立ちふさがります。


その名は
ファンダンゴ。


必殺技
“ブリスターパック”に
捕まったGTを助けるため、
金時とVDが走り出そうとした矢先、
さらに
新たな一団が現れました。


ランボルギーニ カウンタック、
ポルシェ ターボ、
デトマソ パンテーラ
といったスーパーカーたちです。


彼らは
最初から改造された姿で
この世に登場しました。


彼らが
金時たちの行く手を
阻もうとした時、
マスタングたちが
変身します! 


危機が
彼らを新たな姿に
変化させたのです。


多勢に無勢を知りながらも、
GTを助けに行くよう、
金時たちを促す
マスタングたち。


それを気にとめながらも、
GTを助けにいく金時とVD。


戦いの舞台は
広がったのです。



消えたGTの後を捜す金時とVD。

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そこに現れたのは・・・

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「なんだ?」と金時。


「ふははは、
 GTに会いたいか?」


「うん? 貴様?」とVD。


「私の名はファンダンゴ。

 奇想天外車両の中でも
 ローラマティックを
 組み込まれたエリートだ」


「GTはどこだ?」と金時。


「ふん。
 GTの命は我々の手中にある」


「むむ・・・」


「あれを見ろ!」


ファンダンゴが
示した方向を見れば、
ブリスターパックに
包まれたGTの姿が!

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「ううむ!」


「GTを助けたければ、
 条件をやろう」


「なんだ?」


「今、
 この王国のクルマは
 だんだんと奇想天外車両に
 置き換わっている。

 その方針に
 貴様らは反対している。
 
 そういう芽は
 つぶさねばならない。

 同じクルマの情けとして、
 村へ帰って
 おとなしく暮らすのなら
 助けてやろう。

 しかし、歯向かえば、
 GTもろとも、
 貴様らの命は無い」

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「ううむ・・・」


「しかし、
 我らには使命がある」


「やるというのだな?」


「そうだ!」

その声と同時に、
金時とVDは飛びかりました。

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すると、
ファンダンゴは
分身しました。

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「うお!」


「気をつけろ!
 
 どこかに弱点はあるはずだ!」


ファンダンゴは
二台を取り囲んで、
ぐるぐると
回り始めました。

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「うおおおお!」


「ふははは、
 お前達も
 ブリスターパックに
 詰め込んでやるわ!」



その時、
声がしました。


「待て! 
 
 使命ある者を助けん。

 我々が加勢しよう」


「なに?」


声のほうを見れば、
見たことも無い
カラーリングの一団が!

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「何だ、貴様らは?」


「我々は、
 魔女レットから
 遣わされた軍団だ。

 ラリーカーの部隊の者だ。
 
 荒野が根城だ」


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majorette 254G Citroen C2 Andros


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majorette 276 Toyota Runner


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majorette 205B Peugeot 206 Wrc


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majorette 292E Toyota Corolla


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majorette 292A Mitsubishi Pajero


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majorette Toyota Lite Ace


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majorette 275A Subaru Impreza Wrc


「ち、
 貴様らもブリスターに
 詰め込んでやるわ!」


「そう簡単に行くかな?」


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壮絶な戦いが
始まりました。


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「こいつらの弱点は
 背中のファンだ」

と軍団の一台が見破りました。


「これを止めれば
 動けなくなる」


「ようし!」


金時、VD、
魔女レットの軍団は
ファンダンゴの
ファンを狙って、
飛び掛りました。

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「うわぁ、止せ!」


「止せと言われて、
 はい、止します、
 なんて奴がいるかよ!」

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ファンダンゴたちは
息をふさがれたも同然で
倒れていきました。


しかし、
ブリスターパックの
GTがそのままです。

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「うむ、どうすれば・・・」


すると、
魔女レットの軍団から
声が出ました。


「ブリスターパックの解き方は、
 我らに任せろ」

「え?」


「日々、
 ブリスターパックの中で
 暮らしている我々が適任だろう。

 餅は餅屋だ。」


「どんなふうにやるんですか?」

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「まぁ、見ていなさい。」

「この記事も参考になさると良い」
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88


「カバヤ!」
と叫ぶと、なんと、
GTはたくさんのガムで
包まれてしまいました。

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こどもの歯でも
じゃんじゃん
溶かすガムです。

ブリスターパックなど
はお手の物です。

※この作品はフィクションです。

※本物のガムには
 緑茶ポリフェノールが入っています。



しらばくすると、
ブリスターパックが溶け、
GTが現れました。

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「おぉ、無事か?」


「あぁ、金時、VD、
 申し訳ない。

 勇み足で迷惑を
 かけてしまった」


「とにかく
 無事で良かった」

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「マスタングたちを
 助けに行かなければ」


「そうだな、
 おそらく劣勢だろう」


「うむ、
 急いだほうがいい」


魔女レットの軍団に見送られ、
いちもくさんで
マスタングたちのいる戦場へ
向かいました。

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続きます~


さぁ、
次回もみんなで見よう!



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第10話) “9台の戦鬼” [ミニカー]




◆ 走れ 金時! 

MOD RODの冒険 

第10話 

“9台の戦鬼”


必殺ブリスターパックの続編です。



前回までのあらすじ・・・

Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニー王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを目的に
旅に出たMod Rod(金時)。


奇想天外な
クルマたちとの
出会いと別れ。


またもや
新たなクルマが
立ちはだかる。


その名は
ファンダンゴ。


単独で
追いかけていったGTは
まんまと
ファンダンゴの
必殺技に
はまってしまった。


ブリスターパックから
逃れることはできるのか!


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戻ってこないGT。

「おかしいな。
 何かあったのかも」とVD。

「追いかけていこう」と金時。

と金時とVDが
走りだそうとしたとき
声がかかりました。


「待ちな!」

声の方を向けば、
新手のクルマたちが。

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「何だ? お前たちは」と金時。


「我々はレズニー王国後期のクルマだ。

 鉄輪帝国に対抗するために作られた。

 ペイントも派手に施されている」と
 その中の一台が答えました。


「スーパーカーじゃないか!」とVD。


「スーパーカーといっても、
 我々のデザインを見ろ。

 華麗さも優美さも無い」


「マッチョなデザイン、
 そして安直なゼッケン」


「そんな我々は
9台の戦鬼
と呼ばれている」


「ふふふ、
 ここから先へ
通すわけにはいかない」


そうして
道をふさぐのでした。

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Matchbox №3 Monteverdi Hi


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Matchbox №3 Porsche Turbo


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Matchbox №8 De Tomasso Pantera

ボディ底の
色違いです。


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Matchbox №24 Team Matchbox


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Matchbox №27 Lamborghini Countach

ウインドウの
色違いです。


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Matchbox №32 Maserati Bora

ステッカーの
違いです。


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Matchbox №36 Formula 5000

ボデイカラー
および
ステッカー違いです。


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Matchbox №55 Hellraiser


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Matchbox №56 Hi-Tailer


「ううむ、どうしたらいいんだ!」と
金時は焦りました。


早く
GTの安否を
確認したいのです。

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その時、
マスタングたちが
言いました。


「我々に任せておいてくれ」

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「え? 
 あなたたちは
 ノーマルのボディではないですか。
 
 かないっこありませんよ!」とVD。


「ふっ、
 これは本当の姿ではない」とマスタング。


「我々の本当の姿は・・・」とマーキュリー。


そう言うと、
彼らは変身しました!

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「うおおお!」

金時とVDは
叫ぶしかありませんでした。


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Matchbox №8 Wildcat Dragster

ボディカラー
及び
ステッカー違いです。


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Matchbox №62 Cougar Dragster

ボディカラー違いです。


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Matchbox №73 Mercury Commuter(後期)

ワンちゃんは
相変わらず
乗っています。


かわいい!


何と言うことでしょう!

「さぁ、
 こいつらは我々に任せて、
 GTを助けに行きたまえ!」と
 マーキュリーが叫びました。

「わかった、ありがとう!」と
 金時とGTは踵を返しました。

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 スーパーカー&レーシングカー

      VS

   アメリカンドリーム


壮絶な戦いが
始まります!

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さぁ、
この続きも
みんなで見よう!



◆ 今日の一冊 ◆

男の民俗学 

遠藤ケイ著


仕事とは生きること。

仕事とは命を感じること。

仕事とは人生そのもの。

自分の仕事の在り方、
関わり方に疑問を感じたら
読んで欲しい一冊です。

人は何をしても
生きていける。

生きていけるからこそ、
何をするかが重要。

男の民俗学

男の民俗学

  • 作者: 遠藤 ケイ
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



◆走れ金時! MOD RODの冒険(第9話) 必殺 ブリスターパック ! (前編) [ミニカー]




◆ 走れ 金時! 

MOD RODの冒険 

第9話 

“必殺技 ブリスターパック”(前編)



前回までのあらすじ・・・


Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニー王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを目的に
旅に出たMod Rod(金時)。


奇想天外なクルマたちとの
出会いと別れ。


改造された
ブルドーザーなどの
建機&農機軍団との戦いを経て、
依然
旅は続くのでした。


そしてまた、
走りつづける3台の
眼に止まったのは・・・

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「ど、どうしたんですか?」と驚いて尋ねる金時。


見れば、
以前出会った
ランボルギーニ マルツァル
の無残な姿。


そして
そのそばには
マスタング。


マスタングについては
下記記事をご参照ください。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02


「あぁ、君たちは・・・」と
 力無く言葉を出すマスタング。


「我々は旅の者です」とGT。


「マルツァルは以前
 出会ったことがあります」とVD。


マルツァルについては
下記記事をご参照ください。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/2009-10-13-2

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「そうか、君達が・・・」と
 声を震わせる
 マスタング。


「我々が・・・?」と金時。


「マルツァルは襲われたんだ。

 レズニー王国の誇りを取り戻そうと
 旅を続けている健気な若者がいることを、
 我々に知らせに来てくれたところを」と
 状況を説明しました。


「何ですって!」とGT。


「誰が?」と金時。


「わからない・・・
 一瞬、何かに囲まれたと思ったら
 ズタズタにされてしまった」と
 白いマスタングが言いました。

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「私も無我夢中で戦ったが、このざまだ」と
赤いマスタングが
満身創痍の姿を
強調しました。


続いて声がしました。

「我々も襲われたが、
 マルツァルとマスタングが
 かばってくれたんだよ」

数台のクルマが
出てきました。

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「あ、あなたたちは
 レギュラーホイール、
 そして、
 スーパーファスト初期の方々!」と
 VDが驚いて言いました。

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Matchbox №73 Mercury Station Wagon(Commuter)
前列はSuperfast時代の初期。
後列左はRegular Wheels時代。
後列右はSuperfast時代の後期。

Superfast前期と後期の
後輪部のデザインの違いを
ご確認ください。


下記記事も
ご参照ください。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=%E7%8A%AC%E3%81%AF%E5%8F%8B%E9%81%94


IMG_1986.JPG
Matchbox №62 Mercury Cougar
前列はSuperfast時代。
後列はRegular Wheels時代。


しばらく
金時たちが話し合っているとき、
遠くに動く影がありました。

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「ん!」 それにGTが反応しました。

そして
「待て!」と追いかけ始めました。

「おい、GT、待て!」と
金時とVDが止めるのも聞かず、
影の後を追っていきました。

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エンジンをふたつ積んでいるGTは
早さには自信があります。

ぐんぐん相手に
近づいていきました。

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「追い詰めてやる。
ランボルギーニたちをやったのは
こいつかもしれない・・・」
と、一人ごちました。

そのうち、
GTは影が自分を
取り巻いているのに
気づきました。

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「な、なんだ!?」

彼らはGTの周りを
グルグル回りながら
走っているのです。

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「何者だ、お前らは!」と
 GTは聞きました。


「我々は奇想天外車両 

 ローラマティックス部隊 

 ファンダンゴだ」

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Matchbox №35 Fandango

「だが、
 我々の名前を
 聞いた時点で、
 お前の命は無い・・・」


「それ!」


「必殺技 ブリスターパック!」

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何ということでしょう!


GTは
ブリスターパックに
包まれたのです。


「な、なんだ!」


「わははは・・・
 そのブリスターパックから
 出られるものなら、
 出てみろ!」

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絶体絶命のGT!


さぁ、
この続きも
みんなで見よう!


◆ 今日の一冊 ◆

神話と人間 ロジェ・カイヨワ

すごい創造力の
持ち主として、
私はカイヨワ氏を
尊敬しています。

興味関心の幅の広さ。

アイデアの豊富さ。

可能ならば、
彼の脳みその中を
探検してみたい。

どんな宇宙を
イメージしていたんでしょうね。

本書が
氏25歳の著書で
あることにも
びっくりです。

神話と人間

神話と人間

  • 作者: ロジェ カイヨワ
  • 出版社/メーカー: せりか書房
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 単行本



◆ 走れ 金時! MOD RODの冒険(第8回) 11台いる(後編) [ミニカー]




◆ 走れ 金時! MOD RODの冒険 

第8回 

“11台いる”(後編)




前回までのあらすじ・・・

Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニ-王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを目的に
旅に出た金時。


国王の宮殿への近道を
知っているというジープが
声をかけてきた。


疑うことを知らない
金時に続いて、

GTとVDは疑いながらも、
ジープの後を走る。


道の様相がおかしくなり、
旧時代のクルマの
残骸が増えてきた。


金時たちも
疑いを深めた時、
ジープが言った。

「ここがお前たちの墓場になるのだ」

その声と共に、
残骸の中から
建設&農機軍団が現れた。


彼らは言った。

「我々は10台いる。最強の軍団だ」

そして一斉に
飛び掛ってきた。

どうする金時、GT、VD!

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攻撃される3台!

しかし、
こんな時も冷静な
GTが声を出した。

「おや?」


それに答える金時。

「どうした!」


GTが言う。

「こいつら、
 
 確か10台いるって
 言ったよな」


VDが答える。

「そうです、10台」


GTが言った。

「11台いるぞ」

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※さぁ、みんなで数えてみよう!


その声に、
建設&農機軍団が反応した。


「何? 11台いるだと」


「我らは10台だ」


「一台多いなんておかしい」


「“違う”奴がいるのか?」


「誰だ!」


そして、
金時たちを
そっちのけにして、
仲間内に矛先を
向け始めました。

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「誰だ!」

「スパイか!」

その機を逃さず、
金時たちも
攻撃に転じました。

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そのうち、
誰かが言いました。


「おい、こんなローラーいたかよ」


「うん?」


軍団の視線が一斉に、
一台のロッドローラーに
注がれました。


ビッグブルが
聴きました。

「お前、誰だ!」

赤い車輪の
ロッドローラーが
答えました。

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「私は、
 お前たち
 奇想天外車両に
 殺されたクルマたちの
 恨みをはらすべく、
 この時を待っていた」

そして、
正体を現しました。

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Matchbox №1 Diesel Road Roller

「あ、レギュラーホイール!」


「こんな爺さんが
 まぎれこんでいたのかよ!」


「くたばりぞこないが!」


「とっとと
 土に返してやるわ!」

再び攻撃が
開始されました。

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ロードローラーは
金時たちに
お礼を言いました。

「あなたたちのような勇者が
 現れるのを待っていたのです」


壮絶な戦いが
繰り広げられました。

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そして・・・

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ロードローラーも
戦死しました。


最後の言葉も残さず・・・


金時が言いました。

「俺たちのこと、
 勇者って言ってたな。

 ローラーじいさん」


GTが答えました。

「そんな
 カッコいいもんじゃない」


VDが言いました。

「引き返すこともできない」


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旧世代の亡骸を偲ぶ間もなく、
彼らは旅路を急ぐのであった。


次回も、みんなで見よう!


◆ 今日の一冊 ◆

のろまなローラー

同じ道を走ってる。

でも、

びゅんびゅん追い抜いかれる。

そんなことには構わずに、

僕は僕の仕事をする。

道を平らにする。

それが僕の仕事。

みんなが走りやすいように。

みんながびゅんびゅん走る姿。

それが僕の仕事の証し。

のろまなローラー(こどものとも絵本)

のろまなローラー(こどものとも絵本)

  • 作者: 小出 正吾
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1967/01/20
  • メディア: 大型本



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第7回) 11台いる(前編) [ミニカー]




◆ 走れ 金時! MOD RODの冒険 

第7回 

“11台いる(前編)”



前回までのあらすじ・・・

Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニ-王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを目的に
旅に出た金時。


奇想天外なクルマたちとの
出会いと別れを経て、
旅は続きます。


デザインを無視し、
単に
“速さ”“かっこよさ”を求めた
クルマたちの末路。


そんな彼らの姿を
目に焼き付けながら、
旅路を続ける3台です。



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近づいてくる一台の
クルマがありました。


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だんだん
近づいてきます。


“なんだ? ジープか?”と金時。


“うん、でも変な感じだな”とGT。


“ちょっと、気をつけましょう”とVD。


声をかけてきました。

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“レズニー王国の
 繁栄と誇りを
 取り戻そうと
 旅をしているのは
 あんたたちかい?”


“そうだが” とGT。


“おぉ、会えてよかった。
 
 私はジープ ホット ロッド。
  
 あなた達の気概に感激した。
 
 レズニー国王の宮殿への近道を
 教えてあげようと思う。”


“それはありがたい” と金時。


“では、
 私の後をついて来なさい” とジープ。

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Matchbox №2 Jeep Hot Rod

金時は疑うことを知りません。


仲間の2台を誘い、
ジープの後ろに
ついていきました。


GTとVDが
ささやきあいました。


“どうも、話がうますぎやしないか?”


“私もそう思います”


“何かの罠かもしれない”


“用心するに
 越したことは無いですね”



しばらく走りました。


すると
道の雰囲気が
変わってきました。

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“どうも、残骸が多いですね”


“うん、何か不自然だ”

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“おい、ジープよ。
 本当に宮殿へ続く道なのか?”


“ケッ、
 黙って
 ついてくれば
 いいんだよ”


“何?”

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ジープは
あるところまで来ると、
急停車し、
振り向きざまに言いました。



“ここが
 お前達の墓場になるのさ”


“なんだと!”



すると、
残骸の陰から
ずらりと
クルマたちが
飛び出してきました。

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“ち!”


“やっぱり罠か!”

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“わはは、
 よからぬ動きをしている
 やつらがいると聴いて、
 我々が
 その始末を請け負ったのよ”


“なに! 
 貴様らは一体何者だ!”


“奇想天外な
 建機&農機軍団だ”


“10台いる。
 最強の軍団だ”


“10台も!”


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Matchbox №12 Big Bull


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Matchbox №21 Rod Roller


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Matchbox №25 Mod Tractor


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Matchbox №74 Toe Joe


“もしや、
 これらのクルマの残骸は・・・”


“そうさ、
 俺たちが
 あの世に送ってやったのよ”


“ひどいことしやがる”


“せめて
 この国の土になれる
 ことを幸せに思いな!”


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一斉に飛び掛ってきました。


さぁ、金時、GT、VDの運命はいかに!


3台も、
この建機&農機軍団の
餌食になってしまうのか?


さぁ、
次回もみんなで見よう!


(続く)


◆ 今日の一冊 ◆

ひとまねこざるときいろいぼうし

まさに
一家に一冊の
絵本ですね。

見て楽しむだけではなく、
次はどうなるのかなと、
考えるところが
飽きの無さの秘訣かも。

70年前ですよ、
初登場は!

今夜も
あっくんのお供です!

ひとまねこざるときいろいぼうし (岩波の子どもの本)

ひとまねこざるときいろいぼうし (岩波の子どもの本)

  • 作者: H.A.レイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1998/02
  • メディア: 単行本



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第6回) イージーなライダー [ミニカー]




◆走れ 金時! MOD RODの冒険 
 
 第6回 

 “イージーなライダー”



前回までのあらすじ・・・


Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニ-王国の誇りと繁栄を
取り戻すことを
目的に旅に出た金時。


奇想天外なクルマたちとの
出会いと別れを経て、
さらに旅は続きます。


途中、
古い種族の生き残りから、
レズニ-王国のSuperFast計画を
知らされました。


それは、
台頭してきた鉄輪王国などに
対抗するため、
ミニカーのデザインを無視し、
単に“速さ”“かっこよさ”を
求めるだけの改造計画でした。


軸がぶれたのです。


その犠牲者(車)が
数少なくないことも
知りました。


再び旅路へつく
3台です。

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背後に
クルマの影が
見えてきました。

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だんだん
近づいてきます。


“おい、すごいスピードだぜ”とGT。


“何者だろう?”と金時。

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そして、
追い抜いていきました。

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“ヒャッホー!”

“あばよ~”


“何だ? あれは”
 と金時が聞きました。


“あれはですね、
 あれも奇想天外車のひとつ、
 スリングショットドラッグスターです”
 とVDが応えました。


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matchbox №64 Slingshot Dragster



“奴ら、何にも考えてないのかな?”とGT。


“何も考えていないほうが
 幸せかもしれない”とVD。


“・・・”と無言の金時。


“そうだ。
 
 旅に出ようなんて
 ことを考えなければ、
 
 俺は村にいて
 普通に暮らしていた。
 
 何で俺は村を出て
 旅に出たんだろう”
 
 と金時はひとりごちました。


そんな金時の思いに
応えるように
GTが言いました。


“人生はどんな疑問を
 持つかで決まるぜ”


“?” 

金時は意味が
わかりませんでした。


“なぜ、
 どうして、
 なにが、
 どこへ、
 いつ、
 だれが、
 などなど、
 いろんな疑問を持ち、
 解決することで
 我々は文化や文明を
 築いてきた。

 疑問を持つというのは
 苦しいことばかりではない。

 いわんや、
 疑問に対し
 「考えない」ことは
 危険だと思う。

 考えることを放棄すれば、
 待っているのは動物と同じ。

 本能にだけ従って
 生きることしかない。

 そこには、
 夢や愛や美なども無い。

 単に食って、寝て、

 それらの欲望を
 こなしていく
 という思考しかない。

 ただ遺伝子に
 組み込まれた
 プログラムによってな。

 動物は、
 あぁ、
 今日は天気がいいから
 散歩しようなどと思うか? 

 このごはんを残しておいて、
 明日食べようなどと思うか?

 因果関係を追及するのも、
 我々の宿命だ。

 確かに
 何の疑問も
 持たずに生きることは
 一見、
 幸せに見えるかもしれない。

 しかし、
 我々はそうではない存在として
 生まれてきているんだ。

 人生は選択の連続だ。

 俺たちが走っているのも、
 走ろう!
 という意識があるから走っている。

 目先の欲望だけに
 囚われる生活を続けて、
 
 いざ大波がやってきた時に、
 手も足も出ず飲み込まれてしまうのか、
 
 できる限りの予測をして、
 工作をして、
 生き延びることに務めるのか、

 お前はどちらが幸せだと思う?”


“難しいな・・・”


“難しいと思えば、
 難しくなるよ・・・”

VDはその間、無言でした。




しばらくすると
後ろからまた
別のクルマの姿が
現れました。

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“なんだ?”と金時。


“クルマじゃないぞ?”とGT。


“新手の奇想天外車かもしれん”とVD。


だんだん
近づいてきました。

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“オートバイだ”


“クルマもいるぞ”


そして、
取り囲みました。


“ヘイ! 
お前達どこまでいくんだ?”

 とオートバイが
 聴きました。


“俺たちは
 このレズニー王国の
 繁栄と誇りを取り戻す旅を
 しているんだ”


“誇りと繁栄?”


“何だそりゃ? 
 
 ハッハッハッ! 
 
 笑わせるぜ”


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Matchbox №38 The Stingeroo Chopper



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Matchbox №49 Chop Suey Chopper



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Matchbox №71 Jumbo Jet Chopper



緑色のクルマが
VDに声をかけました。


“へい、兄貴、
 村へ帰ったらどうだい?”

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“お、お前は、
 ドラゴンホイール!”


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Matchbox №43 Dragon Wheels


“村へ帰るのが嫌なら、
 俺たちとつるもうぜ”


“バカを言え。
 そんな暇つぶしができるか!”


“ケッ、暇つぶしか。
 相変わらず真面目なこった”


“事実だけを見ろ。

 お前達のような
 チョッパーが登場した
 イージーライダーが
 上映されて40年にもなる。

 あの映画については
 いろんな解釈はあるだろうが、
 その時点でのアメリカの
 価値観や問題点を紹介している。

 そして時は流れ、
 最近ではマイノリティから
 大統領が登場した。

 歴史は変えようと思った者が
 変えることができるんだ”



“そんな後付けの考え方は
 俺には通用しないぜ”



“しかし、事実はそうだ。
 
 そして、
 我々は未来を考える時、
 過去の事実からしか
 学ぶことは出来ないんだ。”



“ただ、
 俺たちは
 どうしようもないじゃんか”



“どうしようもない、って
 自分で自分をカゴに入れたら
 それ以上動けないぞ”



“ち、理屈ばっかり言いやがって。
 
 言葉遊びはうんざりだぜ。
 
 おい、行こうぜ”


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Matchbox №70 Dodge Dragster


彼らは
どこかへ
去っていきました。


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しばらくすると、
大きな爆発音が
聞こえました。


“なんだ?”


道を進むと
無残な残骸が
ありました・・・

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“事故ったんだな・・・”


“最後の瞬間、
 何を見たんだろうか・・・”


“さぁ、行こう”


3台の旅は続くのです


(続く)



◆ 今日の一冊 ◆

つげ義春全集

時折、
無性に読みたくなるのが、
つげ氏の作品です。

創作物、自叙伝的なもの、
魅力的な作品が多く、
余計な解釈は無しに、
氏の作品の中へ
飛び込んでいきたい
情動に駆られます。

氏の旅は苦しい旅です。

氏の旅は哀しい旅です。

ニヒリズムでも無く、
反社会的でもありません。

生きることの苦しさを
漫画という表現で
昇華しています。

しかし、
何があっても、
生きるのです。

つげ義春全集 (1)

つげ義春全集 (1)

  • 作者: つげ 義春
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1993/10
  • メディア: 単行本



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第5回) Superfast(スーパーファースト)計画 [ミニカー]




◆ 走れ 金時! MOD RODの冒険 

第5回 

Superfast(スーパーファースト)計画



前回までのあらすじ・・・

妖術師クリッパーの
恐るべき能力に
翻弄されっぱなしの
金時とGT。

そこに現れた
赤いボディのビートル。

それは
フォルクスドラゴンであった。

ドラゴンは
ビートル族のフライングバグから、
2台の手助けをするように
命令を受けていた。

ドラゴンの加勢をきっかけに
機転を効かせ、
クリッパーの“罠”から
逃れることができた。


さて、
一行が出発しようとした時、
声をかける者があった。

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“あの、もし・・・”


“うん? なにか?”

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“クリッパーを
 倒していただき
 ありがとうございました。
 
 お礼を言いたくて”

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と、
そのボディを見れば
無残な傷跡。

“ど、どうしたんですか?
 そのフロントガラスは”

“クリッパーにやられたのです”

“あなたは?”

“わたしはピニンファリナ。
 コンセプトカーとして
 生まれました”

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Matchbox №56 BMC PININFARINA 1800(前期)


“お聴きください。
 
 我々一族の悲劇を”

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Matchbox №56 BMC PININFARINA 1800(前期)

“我々はこのように
 カラーバリエーションも豊富で、
 大変人気のあったミニカーでした。

 しかし、
 鉄輪王国などの台頭により、
 レズニー国王の采配も
 おかしな方向性に走り出したのは
 ご存じの通りです。

 我々一族も
 このような姿に
 なってしまいました。

 ご覧ください。

 例のSuperfast(スーパーファースト)計画も
 だんだんひどくなり、
 車軸を変えるだけでは飽き足らず、
 タイヤその物を
 太くし始めたのです。

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Matchbox №56 BMC PININFARINA 1800(右奥が後期)


 その結果、
 当初の美しい
 ボディデザインを
 台無しにされ・・・”


“うーむ、何とも・・・”


“Superfast(スーパーファースト)計画とは何ですか?”


“あなた方はご存じないですか。
 
 我々よりももっと古い種族は、
 当時はそんな名前はないですが、
 レギュラーホイールと呼ばれ
 太い車軸を持っていました。

 そのころは走らせるというよりは、
 手で転がす、眺めるといった遊び方が
 主流でした。

 しかし世のスピード化に呼応するように、
 我々ミニカーもだんだん“動き”が
 求められてきたのです。

 あなた方のように
 初めから“速さ”を意識した
 デザインはある意味では幸せです。”


“・・・”


“他にもおりますよ・・・

 おーい、

 マルツァル!”

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 ゆっくりと
 エレガントな一台が
 出てきました。


“おぉ! 
 
 あなたは
 伝説のコンセプトカー 
 
 ランボルギーニ マルツァル!”

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Matchbox №20 Lamborghini Marzal(前期)

“彼らも、
 我々と同じように、
 デザインを
 台無しにされたのだよ・・・

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Matchbox №20 Lamborghini Marzal(後期)


 我々だけではない。
 ロータス ヨーロッパ、
 ランボルギーニ ミウラ、
 マーキュリーコミューター、
 リンカーンコンチネンタル、
 フォルクスワーゲン1600TL、
 フォードGTなどなど
 みんな無残にボディを
 えぐられてしまった・・・”


時代に流され、
奇想天外なクルマを
生み出し始めた
レズニ-王国。


その誇りと繁栄を
取り戻すべく立ち上がった
ゼッケン№1を背負う
MOD ROD族の若者「金時」。


金時とGT、
フォルクスドラゴン(VD)
の旅は続く。

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(続く)


◆ 今日の一冊 ◆

エルマーの冒険

冒険と言えば、
この本を思い浮かべます。


みかんを
リュックにつめて、
未知の世界へGO!

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1963/07
  • メディア: ハードカバー



エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1964/08
  • メディア: 単行本



エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)

エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1981/12
  • メディア: 単行本



エルマーのぼうけん 3冊セット

エルマーのぼうけん 3冊セット

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 単行本



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第4回) 赤いビートル その名はフォルクスドラゴン! [ミニカー]

◆走れ 金時! MOD RODの冒険 

 第4回 

 赤いビートル 
 
 その名はフォルクスドラゴン!




前回までのあらすじ 


時代に流され、
奇想天外なクルマを
生み出し始めた
レズニ-王国。


その誇りと繁栄を
取り戻すべく
立ち上がったのが、

ゼッケン№1を背負う
MOD ROD族の若者
「金時(きんとき)」であった。


金時は途中、
Flying Bugの仲立ちにより、
Gruesome Twosome(GT)という
友を得て旅を続ける。


奇想天外なクルマたちとの
出会いと別れを経て、
今回彼らの前に立ちはだかったのが、
妖術師クリッパーだった。


クリッパーは
分身および巨大化の
能力を持っていた。


2台のクルマを翻弄し、
飲み込もうとしていた。


危うし、金時!GT! 


2台の運命はいかに!

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身動き取れないままの
金時とGT。


たった3回で
連載は終わるのか!


君達の力は
そんなものなのか!


その時、
かなたから
声が聞こえた!


待て!

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なんだ? 


近づいてくる・・・


聞こえてくる・・・


正義の叫び!



(仮面ライダーV3のメロディで歌ってください)

赤い 赤い 赤いフォルクスドラゴン
ふたつの目玉 それも愛嬌
正義と愛のエンジンうなる・・・


誰だ、お前は!

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私の名は
フォルクスドラゴン!

例え
奇想天外なボディに
生まれても、
魂だけは売らないぞ!

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matchbox №31 Volks Dragon


しゃらくせぇぇぇ!

お前も食ってやらぁぁぁ!

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巨大クリッパーが
ドラゴンに襲いかかる!


なんの! 

体当たりだ!

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カブトムシのボディを
なめるなよ!

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ち! 

この甲虫が!


しかし、多勢に無勢・・・

ドラゴンにも
疲れが見えてきた。

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そうれ、
挟み撃ちだ!


しかし、金時もGTも
ただ食われっぱなし
だったわけではない。


隙をじっと
伺っていたのだ。


クリッパーは
ドラゴンとの戦いに夢中だ。


そう、
脳はひとつのことにしか
集中できない。


そこに隙が出来た。


今だ! 


エンジン全開!

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ぐわわわぁぁ・・・

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GTもエンジン全開!


ぐわわわぁぁ・・・


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所詮はたった一台の
マヤカシだったのだ。


でも、
奴も犠牲者
かもしれない。


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ところで君は・・・?


私はフォルクスドラゴン。

ビートル一族の者です。

フライングバグの指示で
あなた達を見守ってきました。

あなた達がピンチになったら
手助けするよう
仰せつかっていました。


そうか。

ありがとう、

助かったよ・・・


で、君も一緒に旅をするのかい?


えぇ、迷惑でなければ。


迷惑なんてとんでもない。


友は多いほうがいい。


では、一緒に行こう!


と、走り出した時・・・

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あの、もし・・・


一台のクルマが
近づいてきました。


一難去って
また一難?


(続く)


◆ 今日の一冊 ◆

仮面ライダー

ぜひ、原作でも楽しんでほしいです。

ヒーローというのは孤独であり、
その孤独に耐える力を
持っていなくてはならない。

リーダーもトップも
孤高の存在であることを
忘れた時、堕落が始まる。

頼れるのは自分。

仮面ライダー 1(サンワイドコミックス)

仮面ライダー 1(サンワイドコミックス)

  • 作者: 石森 章太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
  • 発売日: 1984/08/20
  • メディア: コミック



◆走れ 金時! MOD RODの冒険(第3回) 恐怖! 妖術師クリッパー [ミニカー]




◆ 走れ金時! MOD RODの冒険 

第3回 「恐怖! 妖術師クリッパー」◆



旅は続く。

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何でこんな旅に
出てしまったんだろう。


たまには考える。


でも、
考えてもムダなことは
考えない。


何か見える。


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“あれはなんだ?”と金時。


“うむ、わからん”とGT

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奇異なクルマが一台
ぽつんと現れました。


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“そなたたち、
 どこへ行きなさる”


“我々は
 この国の繁栄と誇りを
 取り戻すための旅に出た”


“この国の繁栄と誇り? 

 フォッフォッフォッ、

 そんなもの、まだあるのかい?”


“あると思うから
 旅に出たんだ”


“ふん、命知らずが。
 
 貴様らのような
 身の程知らずの
 命もここまでだな”


“なんだと?”


“クリッパー様の
 餌食にしてやろう。
 
 光栄に思えよ”

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“うお!”

“分身?”

“ふっふっふ”


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Matchbox №39 Clipper

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“なんだ、
 こんなもの、
 蹴散らしてくれる”


“そぉれ!”


すると、巨大化!


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“うお!”

“なんだ! この化け物!”

“わははは、
 ちょうど
 腹が減っていたんだ”

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これは大変、
金時が食べられた。


“うわぁぁ、

 やめろ、

 この野郎”

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Matchbox Speed Kings K-40 Blaze Trailer


そして、なんと、

もう一台の
巨大化した
クリッパーが!

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GTに襲いかかる!

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“わわわ! 

 チクショウ!

 放せ!”

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Matchbox Speed Kings K-32 Shovel Nose

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さぁ、

どうする金時、

どうするGT!?


このまま食べられて、

2台の旅は終わるのか!?


2台のクルマの運命はいかに!


次回もみんなで見よう!



◆ 今日の一冊 ◆

ウルトラマンを創った男
金城哲夫の生涯 

山田輝子著


「ウルトラマン」は、
テレビドラマとしての「作品」、
テーマの「解釈」など、
その存在は、無形文化財に指定
してほしいと思います。

仮面ライダーも。

例えば、金城氏が沖縄出身だから
そのような「存在」を発想できた
というのは後付けの理屈です。

時代、タイミング、社会の方向性、
そして金城氏、すべてがシンクロした時、
ウルトラマンは誕生した。

そして、それを具現化する円谷氏がいた。

「俺たちが時代を造る」という意味を
知りたければ本書が適役です。

ウルトラマンを創った男―金城哲夫の生涯 (朝日文庫)

ウルトラマンを創った男―金城哲夫の生涯 (朝日文庫)

  • 作者: 山田 輝子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 文庫



◆走れ 金時! MOD RODの冒険 第2回 こんな俺らに誰がした [ミニカー]




前回よりの
新シリーズ、

“走れ 金時! MOD RODの冒険”。

第2回目の
始まりです。



金時とGTの旅が
始まりました。

当ての無い旅。

IMG_0849.JPG

走る。

走る。

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我が身だけが
頼りの旅。


それだからこそ、
心地良い。


さて、
おかしな集団に
付けられ始めました。


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※近づくRD

だんだん
近づいてきます。

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※だんだん近づくRDの集団

そして、
とうとう
取り囲まれました。


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※取り囲まれる金時とGT

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※奇想天外大図鑑④ matchbox №19 Road Dragster


な、なんだ、お前らは!


わはは、
われわれは、
ロードドラッグスター。

貴様達若造よりも、
もっと以前に
改造されたクルマだ。


うむ?


わははは、
しょぼい葉巻の
ロータスに
取って変わったのよ!


何だと? 
じゃぁ、№19は
今はお前達が
背負っているのか!


そうよ、見よ! 

この勇ましいエンジンを! 

このゼッケンを!


赤や紫の中でも、
特に濃い赤の
クルマが言いました。


一番先輩格のようです。

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プッ、

吹き出しちまったぜ! 

無意味なエンジン、

無意味なゼッケンナンバー!


くぅぅぅ、

それを言うなぁ!!! 

お前らだって、
そのネコ科のシールは何だ! 

となりのやつは
無意味なエンジンふたつ、

それも同じなのを
乗っけてるじゃないか!


おいおい、
傷つけあうのはよそう、

今、この国のクルマは
みんなどこかおかしいんだ、とGT。


我々は
それを確かめる旅に
出発したんだ、と金時。


そうか、
まだ、オリジナルが
わかる奴らはイイよ。

俺たちは
最初から奇想天外を
目的に作られたんだ・・・


何のために?


鉄輪帝国、
その他の新興勢力に
対抗するためさ・・・


誰が?


誰がって? 

知らねぇのが不思議だな!

もちろん、
レズニー国王じゃねぇか!


ガーン! 

そ、そんなバカな! 

国王を侮辱するのは止せ!


何を言う、

お前らこそ、
モノを知らなさすぎるぞ!

周りの勢力に押され、
気品も繊細さもどこへやら。

とんでもない
化け物ばかり
作り出したんじゃねぇか!

お前らはまだマシなほうさ、
デザインもユルいからな。

これから先の奴らを
見て驚くなよ! 

って、
あっちに
なんか
いるな! 

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*遠くに青い影

ゲッ! 

サメ軍団じゃねぇか! 

じゃ、
俺たちはここで消えるよ! 

アバヨ!

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*近づいてくる青の流線型のボディ・・・

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*奇想天外大図鑑⑤ Matchbox №61 Blue Shark

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取り囲まれる2台。


おい、

お前たち、

どこへ行く?


俺たちは
この国の誇りと繁栄を
取り戻す旅をしている。

改造車ばかりの
この国を正すんだ!


なんだ? 

わけの
わからんことを
言うな! 

つぶしてしまえ!


なに! 

本当だよ。


やっちまえ!


すると・・・

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止めろ! 

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*赤い奴

赤い一台が
出てきました。


なんだ、お前は!


俺はTurbo Ferry。

改造車の中でも、
Rola-Maticsという
カラクリまで
組み込まれた
お笑い者だ。

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奇想天外大図鑑⑥ Matchbox №69 Turbo Ferry

見ろ、俺の尻を! 

この無意味な回転。 

羞恥心という言葉の
漢字を覚えたぜ!

このケツのファンが
回ることに
何の意味があるんだ!

この先、
もっとひどい
改造車が出て来るぞ。

用心していくんだな・・・

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あぁ、

わかった、

ありがとう・・・


金時とGTの旅は
続くのであった。


(続く)

◆ 今日の一冊 ◆

申し訳ございません 

吉永マサユキ


拝見して、
いかに自分が
ナンパにちゃらちゃらと
シャッター切っていたのを
恥ずかしく思った次第です。

人の生き様が、
ポジやネガに
永遠に定着される。

写真は
素晴らしい仕事だと、
ページをめくるたびに
思います。

申し訳ございません (フォト・ミュゼ)

申し訳ございません (フォト・ミュゼ)

  • 作者: 吉永 マサユキ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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