★ミニカーで人材育成! 超高速物語【第13話】 クモの巣状態? [人材育成]
◆Matchbox Superfast 15(A) Volkswagen
3.11から半年以上経った10月のある日。
私は宮城の友人を訪ねた。
1000キロメートル以上も離れたところに住む我々。
3.11から2週間経って、無事が確認できた。
その後は少なくとも一日おきには電子メールでやりとりしている。
今回は、私がわざわざ遠方から来るということで、友人は知人を集めてくれた。
5人ほどが集まってくれた。
宴席も整い、さぁ、乾杯。
そこでこんなことが起こった。
一応、主賓である私。
そんな私を放ったらかしにして、彼らはしゃべり始めた。
堰を切ったように。
『あの時、お前が届けてくれた煎餅は忘れん…』
『貴重なガソリンを分けてくれたスタンドに変えた…』
『**の子供さんのご遺体が北海道で見つかった…』
話は尽きない…
全く尽きない…
かなり時間が経って、我に返った人々がおもむろに私に言った。
◆Matchbox Superfast 15(A) Volkswagen
「あなたが来てくれたおかげで、集まるきっかけができた」
「お互いに、連絡していいものか、わからなかった…」
「こんな時期に酒を飲みに行っていいのかも悩んでいた…」
「街を歩けば知り合いばかり。必ず誰かが自分を見ている」
「ネットワークは、裏を返せば蜘蛛の巣です」
今、被災地では、人々の気持ちを“縛られた状態”があるようです。
私は、ファシリテーション(facilitation)に関心があります。
こういう状態を打破するため、この力を活かせないものでしょうか。
★ミニカーで人材育成! 超高速物語【第14話】 何を積み重ねる? [人材育成]
◆Matchbox superfast 28(A) MACK DUMP TRUCK
フィードバック。
相手の鏡になることです。
対話を通じて、お互い同士で、気づいた点などを共有しあいます。
自分が思っている自分。
それとは違う自分が登場します。
こんなことがありました。
あるワークショップに参加しました。
フィードバックの練習で、二人一組に。
最近、興味・関心のあったことなどを話し合います。
私の相手の方の特徴。
こちら(私)を探るような目線を投げかけていました。
話し合いの後、お互いにフィードバック。
それをそのまま伝えました。
「さぐるような目線でしたよ」
◆Matchbox superfast 28(A) MACK DUMP TRUCK
すると、相手は、堰を切ったように喋り出しました。
「会社の人たちと話していると、なぜかむなしいんです。
なんというか、時間が無駄に流れていくというか…」
「どんな会話がなされているんですか?」
「あのこがどうだ、こうだとか…」
「ほかには?」
「前はこうだった、思い出話ばかり…」
「あなたはどんな話がしたいのですか?」
「今後の企画とか、自分の考えとか…」
「すると、周りはどんな反応を示しますか?」
「なんか、引いてしまいます」
「軸が見えましたね」
「え?」
「周りは、過去と他者の話しに夢中。あなたは、未来と自分の話がしたい」
「あ!」
「あなたが、私を探るような視線をされていた理由は…」
「そうです。あなたも過去とか他者とかの話をするのかなと思って…」
「私も、未来と自分の話が好きですよ」
◆Matchbox superfast 28(A) MACK DUMP TRUCK
過去と他者の話し
未来と自分の話し
あなたなら、どんな会話がしたいですか…?
どんな会話で、時間を費やしたいですか?
どんな会話で、人生を積み重ねていきたいですか?
ではまた~(^.^)/~~~