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◆私の愛するカメラ(第3話) 500円硬貨貯金で狙ったもの [カメラ 写真]




ニコン愛用者の方でも
記憶に無い方が
多いのでは
ないでしょうか。


数ある
ニコンの一眼レフの中では、
あまりに目立たない
機種の一つでしょう。


極モノ扱いで
ここに登場させた・・・
わけではありません。


私はこのカメラが
本当に好きなのです。


発売は1984年です。


特に画期的な
機能を搭載している・・・

わけでもありません。

IMG_1790.JPG


80年代初期の
一眼レフとしては、

来るべき
オートフォーカスの
波音を予感しつつ、

飽和しきったカメラ市場で、
特に若者を対象にした
機種でした。


価格も四万八千円と
ニコンの中では
低価格でした。


しかし、
高級機のイメージが強い
ニコンカメラの中で、
いかにも
スペックダウンしたカメラを
誰が購入するでしょうか。

IMG_1796.JPG


そのころ私は15歳でした。


父のニコンFをきっかけに
カメラが欲しくて、

1982年に出始め、
まだ存在が珍しかった
500円硬貨で
貯金を始めました。


目標は5万円か10万円か
だったと思います。


父も、
ニコンはマウントが変わっておらず、
レンズが共有できるようだ
という情報を私に
もたらしてくれました。


つまり、
私がボディのみを手にいれ、
父のレンズを借りよう
という方針で、
私の貯金活動が
始まりました。


射程距離に入っていたのが
唯一、
FG-20でした。


実家に残る
「ニコンの使い方3(日本カメラ社刊)」に
掲載されたFG-20のページには、
価格の部分などに
蛍光ペンのマーキングの跡が
残っています。


カメラとしての
基本スペックは
しっかりしているという一文も
拍車をかけたようです。

IMG_1789.JPG

さて、
そのうち、
父の有するニコンFのレンズは
ニッコールオートであり、
Ai化ボディには
使用できないことが
判明しました。


結局、
カメラとレンズを
ふたつとも揃えないと
いけないことになり、
そんなこんなで、
最終的には
カタログスペックに勝る
当時の最新機種
F-301の購入に
至ることになります。


当時、
そして、
それ以前においても、
一眼レフの購入は
一家にとっても
大きな決断だったと思います。


F-301の購入に際して
父親といくつか会話を
交わしたことを覚えています。


さて、
FG-20の
お気に入りの理由を
挙げるとすれば、

ひとつは、
フィルム感度指標の
ISO64に相当する部分に
赤いマーキングが
施されていることです。

IMG_1795.JPG

ちょっと
見にくいですが
わかりますか?


ISO64!

64といえば、そう、

KR、そしてPKRですよね。


エクタが
思い出の方も
おられるでしょう。


春のベルビア 

秋のコダクロームですよねぇ!

IMG_1799.JPG

手元に来たのは昨年で、
本機の販売から
実に四半世紀たってからですが、
FG-20は
私が自分の意志で
購入を目指したカメラとして
意義深いカメラなのです。

ではまた~!


◆ 今日の一冊 ◆

三里塚 

北井一夫

ルポルタージュを
目指す人はもちろん、
“人間”に興味のある方なら
必見の“記録”です。

北井氏は
ライカM5の愛用者でもあられるので、
前回にご紹介すべきだったのですが・・・

ちょうど、
ハブ空港の話題で
思い出しました。

三里塚 (ワイズ出版写真叢書)

三里塚 (ワイズ出版写真叢書)

  • 作者: 北井 一夫
  • 出版社/メーカー: ワイズ出版
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



三里塚―北井一夫写真集 (1971年)

三里塚―北井一夫写真集 (1971年)

  • 作者: 北井 一夫
  • 出版社/メーカー: のら社
  • 発売日: 1971
  • メディア: -



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