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◆今日の写真(第20話) ウイスキーがお好きでしょ [カメラ 写真]



ハイボール。


いいですね。


軽やかな語感。


ハイボール。


友人たちとの
楽しい忘年会。


私は大のビール好きです。


今回は中華料理でした。


一品が重いので、
ビールはちょっとなぁ
と思っていました。


ふと、
傍らのメニューを見ると
“ハイボール”が。


迷わず注文しました。


“角瓶”を模した
ジョッキグラス。

2009_12_23_0019.ハイボールJPG.JPG


隣にあるのは、
ルービックキューブ。


「粗品です」
と言われて、
グラスといっしょに
出てきました。


これはサプライズ。


でも、すぐに小さな手が・・・


2009_12_23_0022.ハイボール忍び寄るあっ君の手JPG.JPG


小さい頃、
父がウイスキーのお湯割を
よく飲んでいました。


“だるま”


サントリー オールドですね。


当時は二千円くらい
だったでしょうか。


時折、
買いに行かされました。


30年も前の話です。


今年も冬は
変わらず
やってきました。


2009_12_23_0021.ハイボールとあっ君の手JPG.JPG


ウイスキーが
お好きでしょ・・・


ではまた~


◆私の愛するカメラ(第16話) 史上最高の日本製カメラ [カメラ 写真]




カメラファンの皆様!


あなたにとって
最高のカメラは何ですか?


それは有名なカメラですか?


有名でなくても、
個人的に思い出深い
カメラもあるでしょう。


お一人お一人の
最高のカメラと、
それにまつわる
思い出話で、
一杯やりたいですね~


さて、
今回取り上げるのは・・・


IMG_3032.JPG


多くの先達が
書かれていますが、
それはニコンの最高峰。


IMG_3033.JPG


そして、自ずから
日本製距離計連動式カメラの
最高峰とされています。


IMG_3034.JPG


ニコンSP
(1957年製)

しかし、
果たして本当に
そうでしょうか。


主観で恐縮ですが、
ライカと比べると、
距離計の合わせづらさ、
見にくさは誠に不便です。


なぜ、
これを以って、
SPの高い評価に
つながっているのかが
疑問です。


ファインダーの見易さ、
ピントの合わせやすさは、
この形式のカメラにおける
一番のポイントです。


この点については、
はっきり申しあげて、
SPはライカの足元にも
及びません。


カメラ自体の堅牢さも
重要ではありますが、
肝心のピント合わせが
こんなにやりづらいようでは、
とてもとてもです。
 

IMG_3035.JPG


今世紀初頭に
SPの復刻版が
発売されました。


その制作にあたっては
距離計などの部品を
図面に落とすことや、
実際の製造工程でかなり
苦労があったとそうです。


とても興味深かったのですが、
70万円という価格には手が出ないのと、
完全にコピーされた復刻ではなく、
細部にはいろいろ違いがあるとの
各種雑誌のレポートを読み、
購入を見合わせました。

もちろん理由は、
前者が大幅に
占めてはおりますが・・・


IMG_3038.JPG


私がSPを知ったのは、
学生時代です。


実物ではなく
雑誌で知りました。


カメラレビュー誌でした。


IMG_3048.JPG


ニコンのロゴが
変なところについています。


ロゴを入れるところは
そこしかありません、
という凝縮さ、精密さを
感じました。


また、当時は、
距離計という機能を
知りませんでした。


レンズマウント部を
なぞるように展開されている
距離計部分のデザインに
全くしびれてしまいました。


かっこいい!
と心から思いました。


それがニコンFの原型と
なった機種であることは、
カメラレビュー誌等を
じっくり読んで
分かってきました。


IMG_3049.JPG


カメラと言えば
三角屋根。


父のニコンFが原体験である
私のカメラに対するイメージです。


そのペンタプリズムの出っ張りの
無い距離計連動式カメラへの
興味ががぜん湧いてくるのです。


IMG_3042.JPG

ゲスト出演は・・・
tomica 117  三菱i
tomica LV43 三菱デボネア

ではまた~

◆私の愛するカメラ(第15話) メーカー死すとも、ブランドは死せず [カメラ 写真]




「あなたの会社、
 20年後には
 無くなっていますよ」


こういう台詞を聞いて、
社員であるあなたは
どう思いますか?


しかも、
不景気ながらも、
自社の成績が
良かったとします。


ボーナスも
ちゃんと出ました。


「バカじゃねぇの?」


「ふざけたこと言うな!」


「だから、お前は・・・」

なんて言われて、
胸倉をつかまれる
かもしれませんね。



1985年当時に、
ミノルタやコニカの
社員の方に申しあげたら
どうでしょうか。


「あなたの会社のカメラ、
 20年後には
 市場に無いですよ」


本格的オートフォーカス一眼レフ
“ミノルタα7000”


その登場は“αショック”
と呼ばれ社会現象となりました。


それは、
ニコンやキヤノンに
本腰を入れさせた
きっかけでもありました。


突出し、
目立つことで、
敵を目覚めさせたのです。



現在、
コニカやミノルタの
名を冠したカメラは
市場にありません。


これが“事実”です。


かつては
ミノルタもコニカも
日本の写真界を牽引する
一翼を担っていました。


企業の興亡を眺めると、
まさに中国古典の箴言の
通りであることに、
驚くしかありません。


調子の良い時ほど、注意せよ。


なぜ、
人は同じ過ちを
繰り返すのであろうか・・・



“αショック”から
“カメラ事業撤退”までの20年間、
ミノルタやコニカでは
どのようなマネジメントが
行われていたのでしょうか。


大変興味があります。


さて、
今回取り上げるカメラは・・・


IMG_2748.JPG


ローライフレックス6002


1986年の発売です。


当時、日本では、
ミノルタαショックの真っ最中。


シャッター速度優先
AE一眼レフ。


こんなのんびりした
機能のカメラが
“新発売”になったのです。


IMG_2747.JPG


ローライも現在、
倒産しています。


これで3回目
くらいでしょうか。


倒産“している”
という言い方・・・

ヨーロッパでは
不思議な現象が
起こります。


IMG_2751.JPG


ブランドは
残るのです。


どこかの会社が、
それを買い取ったり、
レンタルして、
カメラ製造を
継続するのです。


ツァイスも
そうですね。


戦後、
カメラ事業から撤退して後、
ヤシカと事業提携し、
それは京セラに引き継がれました。


そして、
商売にならなくなった時点で、
京セラは“コンタックス”ブランドを
手放しました。


その後、
コシナが譲り受けるに至りますが、
それにはツァイスのブランド名が
誇らしげに刻印されます。


コシナはまた、
フォクトレンダーを買い取って、
新規路線を走っているのは
ご既知のとおりです。


それほど、
フォクトレンダーという
ブランド名は
魅力的だったのでしょう。


私も数本のレンズや
アクセサリーを愛用しています。


IMG_2749.JPG


今、ミノルタの遺産である
“α”は、
ソニーが引き継いでいます。


果たして、
ユーザーの反応はどうでしょうか。


IMG_2753.JPG


コシナにお願いしたいです。


コニカやミノルタの
ブランド名を買い取って、
新製品を開発、製造、販売
してくれないものでしょうか。


例えば、
日本のメーカーは
自動車を初めとして、
ロゴマークを頻繁に変えます。


製品名自体も、それぞれの
関連性や整合性が不明確です。


“ブランド”の価値や重みが
深く理解されていないんだろうなぁと、
つくづく思います。


IMG_2750.JPG


日本では、ブランドは、
雰囲気的、情緒的な“絵”
でしかないのでしょうか。


本来、
ブランドは、
絶対的な信頼を示す
“記号”です。


思いつくところでは、
アメリカの写真メーカー
“コダック”は、
世界のどの言語で読んでも
コダックと発音されることで
決定されたそうです。


それほど考えて
名付けられるものです。


コカコーラは、
そのロゴ自体が、
コレクターズアイテム
となるほどです。


IMG_2754.JPG


西洋が、
言葉自体に意味を込め、
それが、
法律や契約に著され
社会成立の基盤と
なっているのに対し、

日本では、
言葉の背後にある
意味を重視します。


“行間を読む”
“言葉の裏を読む”
というのは
非常に情緒的な概念です。


“規格”
という概念も
西洋的ですね。


近年では、
ISO9000や
14000などの
“規格”が
有名になりました。


日本でも
JIS規格がありますが、
実際には、
より厳しい独自規格を
設けています。


企業独自ですから、
それは社会的には
汎用性が低いわけです。


ところで、
フィルム感度を示すISOも、
同じ系列ですよ。


アメリカでは
ASAですね。


IMG_2758.JPG


ローライも、
そのうちまた
復活するでしょう。


AFの二眼レフ
などでしょうか。


ではまた~


◆今日の写真(第19話) 心安らぐシンメトリー [カメラ 写真]




ずーっと、
不思議に思っている
ことがあります。


なぜ、
生物の形は
左右対称のものが
多いのでしょうか。


そして、
人間の作るものは、
左右対称が多いのでしょうか。


私の好きなクルマの多くは、
左右対称でデザインされます。


GRデジタルR0012381三日月.JPG
★三日月を入れたシンメトリー構図


もちろん、
厳密に左右対称
ではないですね。


人の顔も、
左右それぞれを
展開して顔を作ると、
全く別人になりますね。


つまり、
ほぼ左右対称であり、
でも違う点がある。


人間の内臓では、
肺臓など左右対称のものもあれば、
心臓のようにどちらかに片寄ったものもある。


動物でも、
鋏の片方が異常に大きい
蟹さんがいますよね。


私の好きな哲学者
ロジェ・カイヨワ氏によれば、
対称の中の非対称が
進化の形なのだと仰います。


地球の重力や自転なども
関係しているんでしょうね。


とにかく、神様はすごい。

2800樹木と水鳥(シンメトリー).JPG
★樹木と鴨


私はシンメトリーの構図で
写真を撮ることが多いです。


何となく落ち着くのです。


なんでだろうなぁ・・・


ではまた~

◆私の愛するカメラ(第14話) 観賞すべきでないカメラ [カメラ 写真]

2829あっくん何撮っているの?①.JPG


おや?


2821あっくんカメラ構える.JPG


お、

なに撮っているの?


2816あ、あっ君だ.JPG


あ、
あっくんだ!


こんにちは!


すごいカメラですね。


2824あ、これはですね.JPG


えー、

これはですね・・・


2828あっくんEOS-1を語る.JPG


では、今回は、
僕が案内しましょう。


2837Vの称号.JPG


「V」は、
旗艦機として5代目
の意味でしょう。


誇り高いプレートが
埋め込まれています。


FDマウントの
新旧F-1を経て、

そして、
EFマウントの
EOS旗艦機として3代目。


今回のカメラは・・・


2833この存在感!.JPG


キヤノン EOS-1V


2000年に登場。


デビュー後、早10年が
経とうとしています。


先代機EOS-1Nが
1994年登場です。


先代は旗艦機を
6年務めました。


2836力強さ!.JPG


まさか、現役期間が
10年にも及ぶとは
予想していたのでしょうか。


事実、
“V”はキヤノン最後の
フィルム一眼レフですね。


舞台裏を申しあげるのは
大変恐縮ですが、今回は、
カメラの写真を撮ることが
なかなかできませんでした。


文章は早くに
出来ていたのですが。


2840筋骨隆々EOS-1V.JPG


気がついたことが
ありました。


EOS-1Vは
観賞するカメラ
ではない。


持ちやすさ、
握りやすさは
手の延長であり、


視認性の良さ、
使いやすさは
目の延長です。


つまり、
それは、距離を置いて
しげしげと眺める対象
ではないのです。


報道の世界では、
黄や白赤のストラップが
激しく動き回っていますね。


すべてが、
デジタルカメラでしょう。


キヤノンEOS-1Dシリーズや
ニコンDシリーズが大活躍です。


先日、
キヤノンの人に
聴いてみました。


「 EOS-1Vって、
  いつまで発売するのですか? 」


その返事は、

「 たしかに、フィルムカメラの需要は
  全盛期の百分の一まで減っています。

  しかし、プロ写真家の需要があります。

  フィルムの需要も、
  少ないとは言っても依然としてあります。


  やはり、カメラメーカーとして、
  フィルムカメラをラインナップから
  外すわけにはいきません 」

とのことでした。


自社の歴史を担ってきた
フィルムカメラ。


それを簡単に捨てない
姿勢は理解できます。


しかし、それは、今まさに
“日本”全体が陥っている状況と
同様ではないでしょうか。


新旧の価値観が
同じ空間に存在している。


その中で起こる軋轢。

家族

学校

会社

地域

さまざまな人の集団で
同様の問題を抱えています。


「一億総・・・」という言葉は
すでに死語となりました。


逆に、
生々しい時代のうねりを
感じてみたいと思います。


そして、それを
楽しみたいと思います。


2832ではまた!.JPG
★EOSについて熱く語るあっ君


ではまた~



◆今日の写真(第18話)  樹木四態 [カメラ 写真]



釣りは、
鮒にはじまり、
鮒におわる。


写真はどうでしょうか。


機材で言えば、
レンズは、
標準にはじまり、
標準におわる、
とは聴いたことがあります。


初冬の風景を
楽しみながら
久しぶりに
散策しました。


2782樹木四態.JPG


桜の木です。


大きさは中央の
自転車から推測ください。


春以外は誰も
見向きもしませんね(笑)


私は樹木の写真を
撮るのが好きです。


幹の力強さ、
形の面白さが
私を引き付けます。


もっとたくさん
木々の名前を知っていれば、
もっと興味が深まるのですが・・・


しかし、
自分でも不思議なのは、
“良いな!”
と思った瞬間の画角は、
大概標準レンズ(46度)であること。


私にとってはまさに
目の延長であります。


ではまた~

◆ 今日の写真(第17話) 旅行けば・・・広島焼 [カメラ 写真]




無性に
お好み焼きを
食べたくなりました。

思い当たる理由は・・・


2728宝船(青葉).JPG
★宙を舞う宝船


ありました。


ある人の旅行記を
読んだからです。

http://apakaba.exblog.jp/12826358/


その作者とは、
共通の友人の仲立ちで
久々にコンタクトを取りました。


しかもネットで。


実際には、
一度しか
お会いしたことがありません。



しかし、私には
大切な人のような気がします。


なかなか会えないのは、
私が福岡、その人は東京、
という居住地の違いもあるでしょう。


2727招き猫(青葉).JPG
★招き猫がお出迎え


さて、
“広島”と聴いて、
みなさんは
何を思い浮かべますか。


広島という名前は
400年以上の
歴史があります。


廃藩置県後、
広島県となり約130年。


戦争の遺産を
背負った街。


原爆ドームの前で
ピースサインして
記念写真を撮る観光客。


広島が“広島”である限り、
このイメージは無くなりません。


2729棚の上の七福神(青葉).JPG
★棚の上には七福神

我々は“言葉”に
想像以上に囚われます。


今、あなたが所属する
集団(コミュニティ)は
はたして安泰でしょうか。

友人

恋人

家族

会社

地域



地球

すぐそばにいる家族よりも、
はるかに遠方の人と簡単に
つながることが出来る時代。


今後、
人々の身の置き場所は、
どうなっていくのでしょうか。


心の拠り所は
どうなっていくのでしょうか。


2730広島風お好み焼き(青葉).JPG
★見かけでは、関西風か広島風かはわかりませんね。


近所にある
“広島風お好み焼き屋”
に行きました。


隣の数人のテーブルで、
誰かの携帯電話が鳴りました。


2732広島風お好み焼き断面図(青葉).JPG
★断面図です。広島風は、具材を混ぜません。


電話の主は
申し訳なさそうに
店の外へ出ていきました。


その間、
待っている友人たちには
空虚な雰囲気を感じました。


ではまた・・・


◆ 今日の一冊 ◆

はだしのゲン

日本人なら読んでおくべき作品。

広島のお好み焼き屋の屋号に
女性の名前が多い理由は・・・?

戦争未亡人が多かったから、
だそうです。

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻

  • 作者: 中沢 啓治
  • 出版社/メーカー: 汐文社
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: コミック



はだしのゲン (1) (中公文庫―コミック版)

はだしのゲン (1) (中公文庫―コミック版)

  • 作者: 中沢 啓治
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 文庫



◆今日の写真(第16話) 人生、あわてず、さわがず。 私は100歳。 [カメラ 写真]




このワイン

100年前に
樽詰めされました。

リキュールなどを加えて。

昨年
瓶詰めされました。


2713_100年前のワイン.JPG


ちょっと早い
仲間内での忘年会。


ソムリエが
「クリスマス プレゼント」と言って、
分けてくださいました。


その豊潤な香りは
たまりませんでした。


上質なキャラメルの香りが
いつまでもいつまでも

テーブルいっぱいに
広がっておりました。


人生70年はおろか、
大事に生きれば80年、
いや、90年という時代。


なのに、未だ
人生50年の
意識で生きている。


息切れ、

迷い、

疲れて当然。


今の時代、
今の自分、
「事実」からその本質を
見抜き、
聴きとり、
感じ取る、

そんな能力が
今、まさに
必要とされています。


人間力。


コミュニケーション。


日本人は
コミュニケーションを
幼少から義務教育を経て
からも学んでいません。


あいつのことがわからない・・・


でも・・・


そういえば・・・


自分もこともわからない・・・


そんな事態になる前に。


簡単に、この世と
サヨナラする前に。


ちゃんとした
コミュニケーションを
学んでおきたいものです。


長生きするほど、
他人との付き合いも長くなります。


コミュニケーションは“活きる力”です。


あわてず、さわがず、事実を得よう。


「このワイン、
 あと100年経ったら、
 もっと美味いですよ」


ソムリエが
微笑みながら
教えてくれました。


ではまた~

◆私の愛するカメラ(第13話) 究極のエコなのに・・・  [カメラ 写真]




ユーザーの声


これは企業の存続に
不可欠な要素です。


ちなみに、
ユーザーとは、
最終消費者だけ
ではありません。


IMG_2676.JPG


材料から製品に
なっていく過程で、
多くの手を経ますが、
自分の手から、
次の手に渡れば
それはユーザーです。


今回取り上げたカメラは、
キヤノン オートボーイSE。


IMG_2677.JPG


電池要らずの
エコカメラです。


1995年の発売。


ご存じない方も
多いのではないでしょうか。


非常に短命です。


売れたとも思えません。


IMG_2660.JPG


電池が無ければ、
ただの箱。


電子化が進むにつれて、
ユーザーが非常に
恐れたことでした。


いざという時に、
使えない・・・


オートボーイSEは、
地球上のあらゆるところで、
太陽光を充電すれば
撮影可能です。

IMG_2675.JPG


オレンジ色の
シャッターボタン。


その下が
セルフタイマーボタン。


IMG_2673.JPG


バッテリーチェッカーも装備。


赤いボタンを押すと・・・


IMG_2672.JPG


電池残量が
表示されます。


この表示は
“半分”
を示しています。


IMG_2678.JPG

IMG_2679.JPG


充電時には、
パネルを斜めに
傾斜させる工夫も!


さぁ、
みなさんも
いかがですか?


究極のエコカメラ!

IMG_2662.JPG



さて、
前回(第12話)の続きです。


こんな言葉を
残した人がいます。


★ もし、私が客に、
  彼らの望むものを聞いていたら、
  彼らは「もっと速い馬が欲しい」
  と答えていただろう。


ご存知の方も
多いと思います。

自動車王
ヘンリー フォード氏
の言葉です。


この言葉は、
フォード氏は
お客の意見を聴かずに、
自分独自のアイデアで勝負した・・・
ではないですよね。


お客の声を
“そのまま”聴くことへの
危険さを象徴した言葉です。


フォード氏は
お客の言葉の
「本質(本音)」を
見抜いたのです。


お客は「馬」が欲しいのではない。


速くて快適な「移動手段」が欲しいのだ。



子どもが「おなかが痛い」と言った。


親は慌てて、
病院へ連れて行ったが、
腹痛は治らない。


いろんな病院を駆け回って、
治療費もじゃんじゃん使ったけれど、
一向に病状は良くならない。


ある時、
子供をやさしく抱っこしてあげると、
腹痛は無くなった・・・


腹痛は、
愛情欲しさのメッセージであった・・・



この親に対して
「馬鹿じゃないの?」
と言う資格が我々にあるでしょうか。


企業も同じことをしていませんかね?


フォード氏も世が世なら、
牧場主の一生だったかもしれませんね。


一生懸命、「早く走る馬」の開発に精魂傾けて。



ユーザーを集めて、
その声を商品化することで
利益が挙がるなら、
多くの企業は
その手法を採用するでしょう。


でも、上手くいかないのです。


ユーザーは
最終的な答えを
有していません。


答えを出すのは、
あくまで作り手です。


そこに
創意工夫の
面白さがあるわけです。


そして・・・


その面白さを
具現化する重要な要素が
「コミュニケーション」なのです。


身内褒めで恐縮ですが、
私の師匠Y先生が
企業や団体の研修に
ひっぱりだこなのも、

コミュニケーションの
基本を体得しているからだと
改めて実感します。


眼の前の相手が
いろいろ言っているが、
果たして、その本音は?


それを見抜く、
聴きとる、
感じ取る、
それを出来る人が
生き残るのです。



同時代のカメラである
「リコーGR1」と
比べてみましょう。


IMG_2715.JPG


大きさは“ほぼ”同じですが、

この厚み。


IMG_2716.JPG


そして、撮影状態のスタイル。


IMG_2717.JPG


正直、
みなさんの印象は
いかがでしょうか?


私なら否応なしに
GR1を選びます。


では、なぜ、
お前はこのカメラを
愛するカメラとして
取り上げたのか?


尤もな質問です。


それは“開発思想”が
好きだからです。


でも、
それは少数意見ですよね。


**だから●●が好き。

その**に入る言葉が
明瞭であればある程、
ユーザーのフルイに
かけられます。


四の五の言わずに、
これがいい!


そうして
選んでもらえる
商品は幸せですね。


結局、
その後キヤノンから、
思想を継続したカメラは
発売されませんでした。


「エコ」と「スタイル」の両立が
まだ成されなかったようです。


ライカM5にも
同じことが言えます。


私がM5を好きな理由は、
高性能で単純明快な
露出計があるからです。


人によっては、
「大きなボディだから
ゆったり構えられる」
など仰いますが、

私は
「本当かい?」
と思います。


携帯性を考えても、
小型軽量が有利です。


ライカM5の話でも述べましたが、
私はライカM2のボディに
M5の露出計が入ることが望みです。


実際、
“露出計の無いM5”って使う気になれます?


ユニクロの柳井氏の言葉ですが、

なぜ高収益を上げ続けられるのか、
という質問に対して、

「自分が売りたいものではなく、
 お客が買いたいものを作っている」

と述べておられます。


まさに至言だと思います。


ではまた~

◆私の愛するカメラ(第12話)  コンパクトでも、やっぱり“ライカ”  [カメラ 写真]



第10話 
リコーGR10 の章で、
私のコンパクトカメラの
ベストデザインとして、
次の3種を取り上げました。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/2009-11-24-1

ライカ ミニルクス

オリンパス μ

京セラ スリムT


今回は、その中で、
ライカ ミニルクスを
取り上げます。


IMG_2651.JPG


どこが気に入っているのか?


ちょっとお付き合いください。


ミニルクスは
私の現役機種です。


ボディの底など、
結構傷だらけでしょう。


酷使しました。


原産地ドイツで
買ったこともあり、
愛着の一台です。


モノクロのトーンは
素晴らしいです。


IMG_2652.JPG


売れるカメラは、
メーカーが机上で
「売り」を考えたのではなく、


我々ユーザーが素朴に
「こんなカメラが欲しいなぁ」
と思ったものですね。


便利な機能がどうだこうだと
いうのは押し付けにすぎません。


IMG_2654.JPG


カメラは次の3点が
そろってればいいのです。

優秀なレンズ

適正な絞り

適正なシャッター

これらは
フィルムであろうが、
デジタルであろうが、
変わらない要素です。


IMG_2656.JPG


単純なのです。

シンプルなのです。

わかりやすいのです。

売れないものを作るから、
そんな企業が多いから、
不況になる。


売れるものを作る・・・

そんな企業は
今では少ないけれど、
不況など知らない。


IMG_2657.JPG


誰のための製品か?

企画も、開発も、営業も、
み~んな、
ユーザー満足が
あるからこそ存在できる。


IMG_2658.JPG


仕事は
自分のところで
完結するものではありません。

必ず、
前工程があり、
後工程があり、
最後はユーザーのところに行くのです。

この“基本”を忘れて
市場に出た製品やサービスは、
絶対に売れません。

絶対です。

そこんところを
忘れちゃいませんかぁ?

でも、その発想を超えた人を
私はひとり知っています。

それは・・・



◆ 今日の一冊 ◆

誰も書かなかったライカ物語

著者 近藤英樹


すべてのライカファン必読ですよ!

私はカメラや写真が好きですが、
機械や電子の知識は不案内です。

本書は
ライツ黄金期を生きた人の
日記です。

特に著者が
ライカM5のユーザーで
あられることに
親近感を覚えます。

誰も書かなかったライカ物語

誰も書かなかったライカ物語

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 写真工業出版社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本



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