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ミニカーで人材育成! 超高速物語【第1話】 “コンセプトは大事” [人材育成]

Vauxhall Guildsman ボクスホール ギルズマン マッチボックス matchbox その1.jpg
◆ボクスホール ギルズマン(Vauxhall Guildsman)Matchbox superfast #40



こんにちは~(^O^)

子供のおもちゃ、として代表的なミニカー。

奥深いものがある、と思っています(^^ゞ

ミニカーが成立するには、社会の成熟が必要です。

当たり前ですが、まずは自動車産業の存在が前提です。

車種の豊富さ、ブランドの浸透など、多くの付加価値が国民に浸透することも必要です。

実際に、ミニカーが“趣味”になっている国は、文化度も高いような気がします。

ただ、誤解が生じないように申し上げると、
「ミニカーの無い国は文化度が低いのか?」 

そうではないでしょう。

あくまで、尺度のひとつです。こういう極論が出ると、悲しいですねぇ…


さて、

ミニカーを集めるテーマはいろいろありますね。

トミカやホットウィールといったメーカーに寄るもの。

1/64や1/43といった大きさに寄るもの。

消防車や救急車、パトカーといった車種別に寄るもの。

ランボルギーニやフェラーリといった自動車メーカーブランドに寄るもの。

カウンタックやワーゲンビートルなど、特定の車を絞り込む集め方。

あまり見聞きはしませんが、色別や材質別などもあるかもしれません。


要は、自分なりの“軸”や“尺度”を決めておく。

そうすれば、「こんなはずじゃ~」となった時、容易に復活出来ます。

そもそも、何故、それを集めようと思ったのか。

常に立ち返ることのできる原点、それを“コンセプト(概念)”と言います。


ミニカー集めの楽しみの一つに、コンセプトモデルの玩具化があります。

およそ、実際のクルマやカメラが量産化され、販売され、我々の目に留まる。

それまで、どれほどの工数がかかっていることでしょうか。

多数のコンセプトモデルを作り、多方面から検討し、量産試作を繰り返します。

そこには、多くの人の英知が重なり合っていることでしょう。

反面、こういう寂しさもあります。

それは・・・
コンセプトモデルが持つ尖がっていた部分(エッジ)を削がれることです。

カメラに例えれば、有名なところではコラーニ。

名機T90あたりでキヤノンのデザインとともにわが国でも知名度が上がりました。

しかし、あのグニャグニャデザインをそのまま量産化は出来ないですよね。

ただ、コンセプトモデルは、そのカメラやクルマが本来持っていた“味”そのものです。

従って、工業デザイナーや技術者の魂はコンセプトモデルに宿ると言えるでしょう。

ミニカー集めのひとつは、コンセプトモデルを手のひらの上で眺められることです。

そのひとつとして、今回取り上げるのは、マッチボックス。

後期Matchboxのsuperfastシリーズから。

ボクスホール ギルズマン(Vauxhall Guildsman)です。

Vauxhall Guildsman ボクスホール ギルズマン マッチボックス matchbox その2.jpg
◆マッチボックス(Matchbox) #40 Vauxhall Guildsman


ある文献によれば、このクルマは、1968年から69年にかけて行われた
ボクスホール社でのデザインコンテストで3位になったものだそうです。

ミニカーではピンクですが、本来のボディカラーはガンメタリック。

ルーフをまたぐバーは黒だったそうです。

私はMatchboxをこよなく愛しております。

“ありそうなカッコよさ”で真っ先に頭に浮かぶのが、このクルマです。

元より、小さい頃に遊んだ記憶のせいかもしれませんが。


Vauxhall Guildsman ボクスホール ギルズマン マッチボックス matchbox その3.jpg
◆Matchbox superfast #40 Vauxhall Guildsman


さて、コンセプトがいかに大事かを別の話題でも取り上げましょう。

みなさんも御存じの特撮シリーズ ウルトラマン。

主たるシナリオライターは、金城哲夫氏です。

名セリフも多いと思います。

含蓄のある言葉も多いと、最近特に思います。

第18話。

遊星から来た兄弟。

登場する怪人は、ザラブ星人。

放射能の霧や、にせウルトラマンなど、さまざまな“芝居”を仕込みます。

友好ムードを演出しつつ、実は、地球を侵略しようと企んでいました。

その恐るべき正体を見破ったウルトラマンこと、ハヤタ隊員。

彼に、星人はこんな台詞を吐きます。

「好奇心は身を滅ぼす。
ハヤタくん、君は多くのことを知り過ぎたようだ」

そして、
「私の狙った星は皆、互いに戦い、滅んで行った」

ハヤタは
「どうしてそんなひどいことを」
と問います。

ザラブ星人は淡々と説明します。
「私はそうするために生まれてきた。そうすることが私の仕事なのだ」

そうして、ザラブ星人とウルトラマンの死闘が始まります。

ザラブ星人のコンセプトは「他の星を滅ぼすのが仕事」

あまりに悲しい「仕事の基準」「生きる意義」です(T_T)

もちろん、それがコンセプトである以上、ザラブ星人はそのように生きるしかありません。

コンセプトは、その人や生き物の在り方そのものなのですから。

ちなみに、ザラブ。

兄弟の英語ブラザー(brother)を反対にしたものです。

沖縄戦を体験された金城哲夫氏によるウルトラマンのコンセプト。

宇宙人と地球人の間で生きる存在。

金城氏は何を訴えたかったのでしょうか。

ではまた~(^.^)/~~~



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