★ミニカーで人材育成! 超高速物語【第2話】 “頭”を使おう! [人材育成]
こんにちは~(^O^)
金木犀の香りが漂い、鱗雲がお目見えし、すっかり秋ですね。
運動会、サンマ、柿、秋の名物も目白押しです。
朝晩の冷え込みもきつくなり、そろそろ暖房器具の登場。
火事にはくれぐれもお気を付け下さい。
さて、今回は、街の平和を守る車輛、消防車を取り上げます。
よろしければ、下記リンクもご参照ください↓
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/2009-09-05-1
では、ご登場ください!
◆Matchbox Superfast MB59(A) Fire Chief Car
あれ?
ハシゴやポンプは?
一体、このクルマの“装備”は何でしょうか?
このミニカーが属するのは、Matchboxシリーズ。
トミカが模範にしたイギリスの老舗ブランドです。
私がこのシリーズをこよなく愛するのには、いくつか理由があります。
その中でも、ミニカーに社会性を反映させていることが挙げられます。
その自動車の存在意義を、子供たちに容易に理解させているように感じることです。
例えば、今回のFire Chief Car 、消防指揮車の存在意義は何でしょうか。
それは、運転席に答えがあります。
Matchboxミニカーもシリーズ合計では、数百種類に及びます。
運転手が乗っているのはほんの少しです。
つまり、運転席にいる人、これがこの消防車の“装備”なのです。
人=頭脳。
この“頭脳”が、他の消防車の装備「ハシゴやポンプや救急器具」に相当します。
ひとたび火事が起こるとします。
ハシゴ車やポンプ車、救急車の素晴らしい活躍は皆さんご存知の通りです。
しかし、火事が大規模であったり、複雑な地形・構造物が対象であったら?
情報を収集し、分析し、行動計画を立て、各車両(部署)に指示する。
しかも早急にです。
この役割がまずは第一になります。
◆みんなで力を合わせ、難関を乗り越えよう!
それは、マッチボックスの故郷イギリスのある特撮ドラマでも見受けられます。
人形劇と特撮が見事にマッチした傑作「サンダーバードThunderbirds」です。
救助信号が宇宙ステーションである5号に入ります。
5号のジョンは、本部のお父さん(トレーシー氏)に伝達。
お父さんは、5人の兄弟に的確に指示を出します。
最初に発進するのが、ロケットである1号。
長男のスコットが乗り込みます。
彼が、まずは現地に赴き、状況を把握。
それから、数々の特殊車両をコンテナに積んだ2号に出動要請します。
モグラが良いのか、潜水艇(4号)が良いのか、現地を観て判断します。
時折、救助が難航することがあります。
そんな時でも、2号(バージル)やアラン、ゴードンの兄弟たちには、ルールがあります。
彼らは、現場の指揮官であるスコットと密接にコミュニケーションを取り続けます。
自己判断をせず、チームで協力しながら難関を乗り越えていきます。
日本では「汗をかく」という言葉が好まれます。
現場で、体を動かして、というのが好きな民族で、私も否定しません。
ところで、良い汗をかくためには、
自分の所属している組織や部署の存在意義が何で、
その中での自分の地位や役割が何で、
自分は、どんな目的に向かって、
自分は、今は何を優先に、
自分は、どんな手段でやれば一番効率的か、などなどが、
チームメンバーに共有されていることが前提ですよね。
特に工場などで各自がバラバラに活動することは、事故につながります。
ハシゴ車が勝手にハシゴをかけたり、
ポンプ車が勝手に化学薬品を放出したり、
救急車が優先度を間違えてけが人を搬送したり、
そんなことになると、現場は大混乱です。
それをうまくまとめるのが、消防指揮車です。
それをミニカー化する。
そんな姿勢に、私はMatchbox(レズニー社)を尊敬するのです。
“そういう役割が社会では大切なのですよ”と、子供は遊びながら知ることが出来ます。
◆マッチボックス 歴代の消防指揮車
ミニカーは、実車をスケールダウンしたものです。
縮小する過程で、残すべきもの、削除すべきものが出てきます。
それに対して、明確な判断基準を持っている。
哲学を持っている。
それが、Matchboxが根強い人気を誇る理由の一つだと思っています。
ではまた~(^.^)/~~~
病は“冷え”から―婦人病、慢性病からガンまで! (知恵の森文庫)
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ミニカーで人材育成! 超高速物語【第1話】 “コンセプトは大事” [人材育成]
◆ボクスホール ギルズマン(Vauxhall Guildsman)Matchbox superfast #40
こんにちは~(^O^)
子供のおもちゃ、として代表的なミニカー。
奥深いものがある、と思っています(^^ゞ
ミニカーが成立するには、社会の成熟が必要です。
当たり前ですが、まずは自動車産業の存在が前提です。
車種の豊富さ、ブランドの浸透など、多くの付加価値が国民に浸透することも必要です。
実際に、ミニカーが“趣味”になっている国は、文化度も高いような気がします。
ただ、誤解が生じないように申し上げると、
「ミニカーの無い国は文化度が低いのか?」
そうではないでしょう。
あくまで、尺度のひとつです。こういう極論が出ると、悲しいですねぇ…
さて、
ミニカーを集めるテーマはいろいろありますね。
トミカやホットウィールといったメーカーに寄るもの。
1/64や1/43といった大きさに寄るもの。
消防車や救急車、パトカーといった車種別に寄るもの。
ランボルギーニやフェラーリといった自動車メーカーブランドに寄るもの。
カウンタックやワーゲンビートルなど、特定の車を絞り込む集め方。
あまり見聞きはしませんが、色別や材質別などもあるかもしれません。
要は、自分なりの“軸”や“尺度”を決めておく。
そうすれば、「こんなはずじゃ~」となった時、容易に復活出来ます。
そもそも、何故、それを集めようと思ったのか。
常に立ち返ることのできる原点、それを“コンセプト(概念)”と言います。
ミニカー集めの楽しみの一つに、コンセプトモデルの玩具化があります。
およそ、実際のクルマやカメラが量産化され、販売され、我々の目に留まる。
それまで、どれほどの工数がかかっていることでしょうか。
多数のコンセプトモデルを作り、多方面から検討し、量産試作を繰り返します。
そこには、多くの人の英知が重なり合っていることでしょう。
反面、こういう寂しさもあります。
それは・・・
コンセプトモデルが持つ尖がっていた部分(エッジ)を削がれることです。
カメラに例えれば、有名なところではコラーニ。
名機T90あたりでキヤノンのデザインとともにわが国でも知名度が上がりました。
しかし、あのグニャグニャデザインをそのまま量産化は出来ないですよね。
ただ、コンセプトモデルは、そのカメラやクルマが本来持っていた“味”そのものです。
従って、工業デザイナーや技術者の魂はコンセプトモデルに宿ると言えるでしょう。
ミニカー集めのひとつは、コンセプトモデルを手のひらの上で眺められることです。
そのひとつとして、今回取り上げるのは、マッチボックス。
後期Matchboxのsuperfastシリーズから。
ボクスホール ギルズマン(Vauxhall Guildsman)です。
◆マッチボックス(Matchbox) #40 Vauxhall Guildsman
ある文献によれば、このクルマは、1968年から69年にかけて行われた
ボクスホール社でのデザインコンテストで3位になったものだそうです。
ミニカーではピンクですが、本来のボディカラーはガンメタリック。
ルーフをまたぐバーは黒だったそうです。
私はMatchboxをこよなく愛しております。
“ありそうなカッコよさ”で真っ先に頭に浮かぶのが、このクルマです。
元より、小さい頃に遊んだ記憶のせいかもしれませんが。
◆Matchbox superfast #40 Vauxhall Guildsman
さて、コンセプトがいかに大事かを別の話題でも取り上げましょう。
みなさんも御存じの特撮シリーズ ウルトラマン。
主たるシナリオライターは、金城哲夫氏です。
名セリフも多いと思います。
含蓄のある言葉も多いと、最近特に思います。
第18話。
遊星から来た兄弟。
登場する怪人は、ザラブ星人。
放射能の霧や、にせウルトラマンなど、さまざまな“芝居”を仕込みます。
友好ムードを演出しつつ、実は、地球を侵略しようと企んでいました。
その恐るべき正体を見破ったウルトラマンこと、ハヤタ隊員。
彼に、星人はこんな台詞を吐きます。
「好奇心は身を滅ぼす。
ハヤタくん、君は多くのことを知り過ぎたようだ」
そして、
「私の狙った星は皆、互いに戦い、滅んで行った」
ハヤタは
「どうしてそんなひどいことを」
と問います。
ザラブ星人は淡々と説明します。
「私はそうするために生まれてきた。そうすることが私の仕事なのだ」
そうして、ザラブ星人とウルトラマンの死闘が始まります。
ザラブ星人のコンセプトは「他の星を滅ぼすのが仕事」
あまりに悲しい「仕事の基準」「生きる意義」です(T_T)
もちろん、それがコンセプトである以上、ザラブ星人はそのように生きるしかありません。
コンセプトは、その人や生き物の在り方そのものなのですから。
ちなみに、ザラブ。
兄弟の英語ブラザー(brother)を反対にしたものです。
沖縄戦を体験された金城哲夫氏によるウルトラマンのコンセプト。
宇宙人と地球人の間で生きる存在。
金城氏は何を訴えたかったのでしょうか。
ではまた~(^.^)/~~~