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◆教育研修を受けるたったひとつの目的(後編) / なぜ挨拶は必要か?(第142話) [人材育成]

新宿副都心から見える東京スカイツリー その1 20110217.jpg
◆新宿副都心から見える東京スカイツリー
 研修で担当させていただいたお会社の許可を得て撮影させていただきましたm(__)m
 


こんにちは~(^u^)


まずはお詫びで~す。
「あなたはだぁれ 元気な課長職を取り戻す12の質問」は次回より再開します!
どうぞご期待ください!



前回は、こんな話題を提供させていただきました。
私が生業としている教育研修の企画・運営の立場からです。

年間数百人にも及ぶ人材育成担当者との交わりの中で…
一番多く受ける質問。

“研修の効果を測りかねています”

なぜ、このような事態になるのでしょうか?

高いコストをかけているにもかかわらず…

これでは、上席もおちおちハンコを押すことはできませんよね。


教育研修の効果を測るには、目的の設定が必要です。

そして、目的や目標の話を致しました。

そこで、皆様に質問です!

「なぜ、あなたの会社では社員の方々に教育研修を受けさせるのでしょうか?」

ちょっと考えてみてください~

とまで、前回(前編)は参りました。


キヤノンCanon IXY30S 黄色 iVIS 32.jpg
◆私たちの研修ツールの一部。最近はキヤノンの出番が多いですねぇ。
 Canon IXY 30S デジタルカメラ
 Canon iVIS HF M32 デジタルビデオカメラ


さて、いかがでしょうか?

研修って、何のために行うのでしょうか?


それは…

「行動を変えるため」です。


学生から社会人へ

ペーペーから主任へ

主任から課長へ

課長から部長へ

常務から社長へ


ポジションには、それにふさわしい役割が規定されているはずですよね。

ポジションには、それにふさわしい“行動”が求められます。

ポジション名が変われば、行動も変わって“当然”なのです。


「あの人は社長になったら、変わった…」 ⇒ 当たり前です。

社長になった人間が、課長レベルの行動をされたら、会社はどうなります?


では、“思考”や“感情”はどうなるのか?

もちろん、思考や感情も、ポジションに応じて変化していくものです。


しかし、実際、社会で生きていくうえで大切なのは?

私は「行動」だと思います。


研修を受講して…

こんな風に考えた(思考)、

こんなふうに感じる(感情)は大事なプロセスです。

しかし、それを受けて、行動すること。

それが、研修を受ける唯一の目的なのです。


ですから、“楽しかった”研修は、問題になることがあります。

一過性で終わるためです。

“行動する”プログラムを学んでいないからです。


私たちが行う研修では、受講生の思考や感情をあまり扱いません。

受講生を楽しませることが目的ではないからです。

ひたすら、自分の姿を見つめていただき、気づいていただき、行動変容を促します。


我々のメニューで一番オーダーが多いのが、“リーダーシップ研修”です。

リーダーシップってなんでしょうか?

いろんな定義はあります。

一番端的なのは、「チームメンバーの行動変容を促す影響力」という解釈です。

その第一のプロセスは、リーダー自身が自分の行動を客観的に知ることです。

そこで、文明のツール、ビデオカメラが登場するわけです。


自分のゴルフのスイングや、お子様の運動会だけで埃をかぶっているビデオカメラ。

それはあまりにもったいない。

スポーツ選手であれば、練習上のそばにビデオカメラを置く人も増えましたよね。

ご自身が普段、部下をはじめ、周りにどんな姿でパフォーマンスしているのか?

あなたはご存知でしょうか?


私たちは述べ何百人もの管理職の方々を撮ってきました。

一番多い感想は…

「私、こんな怖い顔をして、部下と接していたんですね」

たったこれだけの気づきで…
その後、社内のコミュニケーションが再活性し、業績回復したというお会社もあります。


「人のふり見て、我がふり直せ」

日本の名言は、今の時代はこう言い換えられます。

「自分のふり見て、我がふり直せ」


新宿副都心から見える東京スカイツリー その2(アップ)20110217.jpg
◆新宿副都心から見える東京スカイツリー


最後は、本稿のまとめになりますが…

教育研修の目的は、受講生の「行動変容」を促すことです。

「考え方」や「感情」を変えることではありませんし、それは難しいでしょう。


そのためには、

現在どうなっていて、

後にどうなって欲しいのか、

明確に定性・定量で示す必要があります。

そのプロセス(過程)を具現化するプログラムを企画・提案・運営する。

そこに、専門家である我々の仕事があり、出番があるわけです。

ではまた~(^_-)-☆





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えがみ

出世の辞令を受ける前に、そういった仕事(課長なら部長の仕事)を少しずつ任されるようになっているんじゃないかと思います。

でもそんな悠長なことを言ってられない時は、研修が力を発揮するのでしょうか。
by えがみ (2011-02-22 00:21) 

グッドバランス

>えがみ様
 こんにちは~(^O^)
 仰せの通りで、上位階層への“助走期間”を設けているところもありますよね。
 しかし、あくまでも役職は課長。それを部長にするか、誤って“大課長”にしてしまうのかは、人事のタイミングの難しいところですよね。
 研修は“通過儀礼”としての効果・効能も有しています。人材育成としての研修と人事制度を絡めれば両輪が揃い、シンプルで力強い組織になる可能性が高いです。
by グッドバランス (2011-02-23 23:37) 

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