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◆新入社員は、職場の鏡 / なぜ挨拶は必要か(第98話)  [人材育成]




こんにちは~(^o^)



9月に入りました。

4月始まりの企業なら、そろそろ下期が目前ですね。

私のお付き合いの深い部署、人材育成担当の方も相変わらず忙しいようです。

今年度入社された方のフォロー研修。

そして、次年度に向けての研修計画が脳裏にちらつき始めたころでしょうか。

まぁ、研修計画は年末から年明けに着手するとお応えになられた方が多いですね。


春先から、人事や総務、特に人材育成ご担当の方々と過ごしてまいりました。

共通して聴くのがこんな声です。

今年の新人は・・・

さすがに不景気の中、入って来た(勝ち抜いてきた)だけあって、しっかりしている。

ある意味、慎重。横ばかり見ている。

丸い感じがする。

出過ぎたことをし、目立つのを避けた方が良い、なんて考えてるんじゃないかと思う。

知っていることと出来ることの差が激しい。

例えば・・・

客先を交えてバーベキューパーティを開催した。

“普通”なら新人が率先して行動すべきだ。

炭をおこし、具材を焼き、配膳し、お客様にビールを注ぐなどすると思っていた。

・・・が、一向にその気配は無し。

結局、先輩社員がやってしまった。

新人君たちは客先と交わることも無く、勝手に呑んでました。


などなど。

お褒め、叱責、いろいろございました。


私が気になるのは、叱責などのマイナス評価。

新人君たちが“動かなかった”のは何が原因でしょう。


彼らの素質?

不景気に入社したから、目立つことをして目をつけられたくない?

といった感じで、“彼らの中”に原因を探ることも出来るでしょう。


しかし、あえて私は違う視点を探します。

彼らの視点の向こうにいる人物たち。

その人たちが、動いているかどうか?

彼らの上司、そのまた上司、会社のトップ層の人たち。

動いていますか?

リーダーシップを発揮していますか?

またはそのような人物が、そのチームや部署や組織にいるかどうか?

ワンマン化が進み、社員が委縮しているのではないか?


若い社員たちは、敏感にそのような雰囲気を感じ取っています。

実際、ある会社の風土や雰囲気は新人に尋ねるのが一番です。


動かない新人たちを責める。

そんなことよりも、まず先輩である自分たちが動きませんか。

そうすれば、自然と新人はついてくるものです。一緒に動くものです。

子育ても同じでしょう。

自分は机に座ったまま、あーせい、こーせい、怒鳴りつける。

または、ねちねちと言って聞かせて、誰が言うことを聞きますか?


新人は、あなたの言葉だけでは動きません。

あなたの言葉と行動が一致しているのを納得した瞬間、あなたの存在が腑に落ちるのです。

もちろん、一生懸命な先輩をよそに、だべっている新人がいるとすれば、それは論外です。

私は、人間関係は鏡のようなものだと考えています。


つまり・・・


あなたが、ある人に“欠点”を見つければ、実は、“それ”は、あなたにもあるのです。


あいつはなんで動かないんだ?という“行動”に“気づき”、それに“悪感情を抱く”。

それは、あなた自身が、「動きたいのに動けないジレンマ」に悩み続けているからです。


あなた自身はそれに気づいていないかもしれません。


しかし、“子は親の鏡”という諺もございます。

ですから、あなたが欠点を指摘したその人、例えば新入社員。

彼は、あなた自身にそういう悩みがあることを気付かせてくれたわけです。

ですから、怒るなんてもってのほか、感謝しなければなりません。

他にも、“あいつはいつも勝手に行動する”と指摘する人は、その人自身もそうなのです。

もう一丁、“あいつは報連相が出来ていない”と指摘する人は、自分も出来ていません。


ここで、注釈をしておきますよ。

上述の指摘は“悪感情を抱くレベル”を指しています。

単に事実を指摘し、改善を求めるなら、新人もウェルカムでしょう。

簡単に言えば、“金持ちケンカせず”の諺を思い出してください。


これを広げて考えていけば・・・
怒りに満ちた職場、不機嫌な職場は、多分に危険信号を発していると考えられます。

お互いが、様子見、けん制しあい、結局は動けないジレンマに陥っている・・・

リーダーシップ機能不全に陥っています。

社員は自分の役割を見失い、動く奴を叩き、動かない奴も叩く。


あなたの職場はいかがですか?

動かない人たちによる“理不尽な”お説教や評論がまかり通っていませんか?


嗚呼、ちょっと熱く語ってしまった(^^ゞ

ではまた~(^.^)/~~~


イコフレックス IKOFREX(1934) ツァイスイコン(ドレスデン).jpg
写真:ツァイスイコン社の「イコフレックス」

1934年にドレスデンで発表。
当時すでに、名声を馳していたライカやローライ。
彼らに追い付け追い越せとばかりに新機構を盛り込んだ渾身の製品。
レンズでは追随を許さない名門の意地が具現化したカメラです。
本機は、友人のおじい様の遺品を譲っていただいたものです。
もちろん、動きませんが、往時を偲ぶにはその存在感は余りあるものがございます。


読んで、泣きました~\(:_;)/

ウルトラマンになった男

ウルトラマンになった男

  • 作者: 古谷 敏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/12/21
  • メディア: 単行本



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えがみ

そろそろ、ゆとり世代が入社してくる頃でしょうかね。
マナーの類については、文化系より体育会系の方がしっかりしている気がします。

by えがみ (2010-09-27 00:06) 

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