◆カール ツァイスの秘密 / なぜ挨拶は必要か(第97話) [育児 子育て]
こんにちは~(^o^)
今回は取材から。
弱視の子供が初めて眼鏡をかける。
年齢は、小学生にも満たない。
すると・・・
付き添いに来たお母さんの顔。
兄弟の顔。
身の回りの物。
それらをまじまじと見る。
見る。見る。見る。
その仕草に、お母さんの方が驚くことが多いそうだ。
母 「今まで、普通に生活していたんですよ」
医師「そうです。この子にとって、視力0.3の世界が“普通”だったのです」
母 「?」
医師「大好きなお母さんの顔。兄弟の顔。先生の顔。身の回りのモノ。
すべてがぼんやりしていることが、この子にとっては“普通”だったのです」
母 「???」
医師「今、この子は、初めて、お母さんの顔の輪郭を知ったのです。
それでまじまじと見ているのです」
母 「?????」
現在、眼鏡屋さんを営む傍ら、眼科で眼鏡カウンセラーをされている田中さんから伺った話である。
田中さんの話は続く。
「最近、私は憤慨しています。
それは、こういう我が子の現状を軽んじているんじゃないかと思われる親が多いことです。
例えば、弱視の子供さんの眼鏡を作りに来た。水曜日に発注して、土曜日に出来る。
つまり4日目には、子供の世界は開けるのだが、なかなかそうはいかない。
忙しいだの、用事があるだのと、眼鏡の受け取りが週をまたいだりすることがある。
すると、子供は“ぼんやり”の世界をまた一日、また一日、過ごすことになる。
一体、何が一番大切なのか?」
本ブログのテーマ「笑顔はどこからやってくる」の答えのひとつは“親”や“近親者”である。
田中さんもそれを共感してくださる。
田中さんは元カールツアイス(Carl Zeiss )の技術者であられる。
日本のカールツァイスの生き字引でもあり、レンズについても知り尽くしている。
描写力で有名なツァイスのレンズ。
その秘密の一つにこんなのがある。
「ツァイスのレンズには、ある部分に気泡が入っている。
それがソフトな描写を表現している」なんて話。貴方はご存知ですか?
そんなツァイスの秘話が田中さんのところにはごろごろしている。
聴きたければ、是非こちらへ↓
もちろん、ご自身やご家族の“眼”でお悩みの方も是非↓
眼鏡が合わないことが原因で、頭痛を引き起こしている例は多いが、自覚の無い人も多い。
そんな症状に思い当たる方も是非↓
めがねさろん イー・ティー・ワン
店長は田中さん。こどもの“眼”の味方である。
住所 〒566-0024 摂津市正雀本町2-21-1
電話 06-6319-0018
最寄駅は、阪急京都線「正雀」駅
ではまた~(^_^)/~
◆街の顔(作品#03 ボトル立て兄弟)
確かに風邪等は症状が分かり易いですが、視力は他人からは分かりませんものね。
子供に限らず、誰しもが自分と同じ世界を見ている、同じように感じている、と考えてはいけませんね。
# Zeissの眼科用検査機の話かと思いました。
by えがみ (2010-09-19 17:41)
>えがみ様
いつもありがとうございます。
時々、えがみ様は私のネタ帳をご覧になられているのでは?と思う時があります(^o^) うふふ、そうです、次回はカールツァイスのポラテストが登場するかも?です。
by グッドバランス (2010-09-21 18:00)
はじめまして。自分も小学生の頃に初めて眼鏡をかけた時の事を
思い出しました。確かに別世界のような驚きを感じたものです。
現在、自分は絵を描く生活をしておりますが、絵を描くときは、裸眼で対象物と向き合うことがよくあります。
眼鏡をかけると対象物の輪郭もハッキリとし、細かな表情が見て取れるのですが、その対象物の成す肝心な部分だけは裸眼の力でないと読み取れないような気がしてまして・・・。
おそらくは、この記事にもあるように、”かつての自分の視力の世界が普通”だった頃の物の認識の仕方そのものの名残なのではないかと改めて思いました。
by t-youha (2011-01-12 17:48)
>t-youha様
こんにちは~(^o^) コメントありがとうございます。
絵を描く生活をされておられるのですね。
“その対象物の成す肝心な部分だけは裸眼の力でないと読み取れない”… なるほど~、意味の深いお言葉ですね。
自分の原点を作り上げてきた頃、つまり原体験をたくさん経て来た時代の“視力”こそが、その“肝心な部分”を読み取る“本当の力”なのかもしれませんね。
by グッドバランス (2011-01-15 16:37)