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◆なぜ挨拶は必要か(第90話) リーダーの心得12か条 その9:マイナス思考とリスク管理 [人材育成]




こんにちは~(^.^)

「世界ほやエキスポin石巻」「多面的観察法」を経て、「リーダーの心得」に戻ります。

その9は「常に最悪の状態を考えることで、楽になる」です。

一見すると、ちょっと矛盾してますよね。

最悪なのに、楽になる?



“プラス思考”という言葉があります。

この言葉は誤解されているような気がします。
何でも良い方に考える。

例えば受験生。
点が悪かった。  でも本番の試験じゃないから助かった。
風邪を引いた。  でも本番の試験じゃないから助かった。
電車に乗り遅れた。でも本番の試験じゃないから助かった。
会場を間違えた。 でも本番の試験じゃないから助かった。
筆記用具を忘れた。でも本番の試験じゃないから助かった。

まぁ、ありえる話ですね。
でも、この人は、それこそ大事な本番時に同じ失敗をしないと言い切れるでしょうか。

同じ失敗を繰り返しても、
「まぁ、来年があるからいいや」「命を取られるわけじゃなし」
と言うのでしょうか。


私は、人間が幸福でいるためには、マイナス思考が必要であると考えています。

マイナス思考は、その人の健康、人生において、障壁となることを感じ取る能力です。

自分自身とのコミュニケーションにおいても、マイナス思考は重要です。

最悪の場合、危険な場合、つまり“マイナス”の状態を想定して、それらに備える。

それは企業、団体、学校、地域、国家などなど、すべての集団において必要な力です。

保険に入る。マニュアルを整備する。連絡網を作成する。いろんな手段があるでしょう。


私は、プラス思考やマイナス思考の根っこは同じと考えています。

まずは、最悪の状態を考える、つまり、マイナス思考することで、次に、
現状がそれよりはましだったりする、つまり、プラス思考すればよい。

ですので、マイナス思考を嫌う必要はありません。


例えば、リスク管理(risk management)という言葉があります。
企業に勤めておられる方々には、馴染の考え方でしょう。
防災などでも重要な概念ですね。

今回は例を個人レベルにします。

高速道路で、運転手が飛ばしすぎの時。
あなたは助手席にいるとします。

マイナス思考のあなたは
「あぁ、どうしよう、事故るんじゃないの・・・あぁ、どうしよう」
と不快な感情のスパイラルに入っていきます。

そして、その感情の状態で、脳がストップしてしまいます。
つまり、不快な状態のままでいる。
マイナス思考が強い人で、疲れやすい人がいるとすれば、これが理由です。

マイナス思考の人が、楽に生きるためにはどうすれば良いのでしょうか。

その一つは、こんなことが考えられないでしょうか。

マイナス思考からもう一歩進み、リスク管理のレベルで“行動”する。

もし、運転手がこのままのスピードで、
ハンドルを切りそこねたらどうなるか? 
前の車を追突したらどうなるか? 
それを回避するために、今自分が出来ることは何か?

そうなれば心の準備が出来ます。
勇気が湧いてきます。

運転手に注意する。
それも立派なリスク管理です。

マイナス思考の人が楽に生きるには、想定したリスクに対して“行動”することです。
ケンカになろうが、それこそ死んじゃおしまいですよね。

マイナス思考が強い人は、プラス思考が強い人と比べたとき、行動の点で差があります。
つまり、“固まってしまう”人が多いようです。


人間は、恐怖と不安を別々に考え、行動に移します。
恐怖は対象があります。幽霊や怖い人など。

不安は対象がありません。漠然としたという形容詞が似合いますね。

人間は恐怖であれば克服することが可能です。
恐怖の対象、目的、原因、理屈などなどがわかりさえすれば良いのです。
どんな過酷な状況でも、課題解決に向かって動き出すものです。

ホラー映画でもそうでしょう。
相手がわからないときは錯乱状態です。
しかし、正体がわかれば立ち向かっていきますよね。

不安な状態。
つまり「どうしようどうしよう」「わからないわからない」の時。
その時は、正確で冷静な判断を下すことが出来ず、結果として行動は乱れます。
錯乱するか、固まるか、ですね。


でも、それは脳の自然な動きなのです。
なぜならば、脳は「わからない」状態を嫌うからです。

こんな経験はありませんか。
頭を指さして「ここに引っかかっているんだけど・・・」
のどのあたりに「ここまで出かかっているんだけど・・・」
そんな時ってイライラしていませんか?

そして、考えるほどわからなくなって・・・意識では忘れたとしても・・・

ある日突然。
散歩中とか、入浴中とか、トイレの最中とか、ふとした瞬間、
なんでこんな時に?というところで、答えは出てきます。

脳は、あなたの意識とは無関係に、解決策を導き出す優れものです。


大切なこと。
考えることであり、悩むことではありません。

反省は大事ですが、後悔は無意味です。

山より大きな獅子はいない。

ではまた~(^.^)/~~~


★街の顔(作品0015)お、お前さん、どこ行くんだ? 俺も連れてってくれ~

我々の住む“街”にはいろんな“顔”があります。
自然のモノ、人工のモノ、
かれらは、我々の無意識の産物なのかもしれません。
2010_0808_街の顔0015 お、おめぇ、どこさ行くだ! おらも連れてってくれ~ 八幡浜にて.jpg

★街の顔(作品0010)無口な私ですが…
街の顔0010 無口な私ですが.jpg

●生きていてほしかった画家です。氏の作品を見ると涙が止まりません。

石田徹也遺作集

石田徹也遺作集

  • 作者: 石田 徹也
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 大型本




ピーターの法則

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コメント 7

えがみ

「杞憂」の故事を思い出しました。
しかし現実に起こりうることは対策が必要ですよね。
備えあれば憂いなしですね。


by えがみ (2010-08-17 01:56) 

グッドバランス

>えがみ様
いつもありがとうございます。
仰せの通りで、“備える”行為が重要です。
それがマイナス思考とプラス思考の融合点であり、実際の防災や会社保護の際に議論すべき点だと思います。
by グッドバランス (2010-08-17 10:57) 

♪写楽♪

こんにちわ~

残暑お見舞い申し上げま~す。

拙い♪写楽♪日記「8月7日の二重橋~噴水公園」への
コメントを戴きましてありがとうございま~す。

グッドバランスさんのマイナス思考に対する
見方には同感を覚えますね。

またお時間がございましたら
お立ち寄り下さいませ・・。
by ♪写楽♪ (2010-08-17 14:11) 

神戸人けんちゃん

石橋を叩いて渡らん長兄。 (^_^;)

おいらも事前準備せんと不安なほう。 そやから持ち歩く荷物は結構な量に。

たまには身軽で… とおもうけどなんかあったらのほうが勝つなあ。

こんだけ準備してんねんから安心安心ってね。

ほんでもたまには次男のお気楽さを見習わんとね。
by 神戸人けんちゃん (2010-08-18 21:25) 

やまだ

「反省は大事ですが、後悔は無意味」
良い言葉ですね。
私は後悔してばかり、、、反省して次に生かします。
予習は不安でしますが、復習(反省)は終わった安心感からか放ってしまいます。

by やまだ (2010-08-19 09:22) 

グッドバランス

>神戸人けんちゃん様
ようこそ、いらっしゃいました!
「準備」は大事と思います。身軽なのが「お気楽」か「単なる準備不足」か、それは“危機”との遭遇体験で、質が違ってきます。
 また、「在ったら便利」と「無くてはならぬ」の境目は難しい。本当に必要かどうかの判断基準も、人によって違うしね。
by グッドバランス (2010-08-19 13:25) 

グッドバランス

>やまだ様
こんにちは~
素晴らしい指摘を頂戴しました。ありがとうございます。
「予習は不安で…」「復習は…」仰せのとおりですね。
ある学習塾では、予習よりも復習を徹底してさせるそうです。私はそれは有意義だと考えています。
我々の社会に目をやれば、人々の不安を煽って、得をしているのは誰なのでしょうね。

by グッドバランス (2010-08-19 13:32) 

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