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◆なぜ挨拶は必要か(第73話) リーダーの心得12か条 その1:主体性を育む(4) [人材育成]


リーダーの心得その1:主体性を育む その(4)です! <(_ _)>


さて、話を震災時のボランティアに戻します。

被災地(受け入れ側)と、そこへ向かったボランティア、それぞれの視点で見てみましょう。

まず、受け入れ側の事情。
そこではどうだったでしょうか。

まさかボランティアが来てくれるとは予想していなかった・・・
集まったボランティアがこんなにたくさん、または少ないとは予想していなかった・・・
ボランティアに対応する時間など無かった・・・

そして、ボランティア側の事情。

とにかく人助けがしたい一心で自発的にかけつけた。
しかし、被災地の状況、地理的な知識、被災地における活動を熟知していない、などなど、不案内なことがたくさんあったことと思います。


ボランティア活動の難しさのひとつに、それが本人の自発性(語源はラテン語のVOLO:自ら~する、喜んで~する)が原点であるため、その活動に参加する人々の事情を、受け入れ側が事前に把握することが出来ない点が挙げられます。

例えば、いつ、どこに、何名集まるのか、どんな技能や特技を持った方が集まるのか、
それらは事前に知ることはかなり困難でしょう。

せっかく集まったのに、いつまでたっても烏合の衆のまま。
そんな状態が続けば、特に、やる気が大きかった人ほど、期待を裏切られたときの反動が大きくなることは容易に想像できますよね。

そして、「せっかく来てやったのに」と思いも寄らなかった“怒り”“恨み”“嫌味”などの反対の感情が生起します。
一旦、こういう感情が芽生えてしまうと、払拭するのは容易ではありません。

人は金銭ばかりを目的に動くものではありません。
もちろん、ボランティア活動をすることで、持ち出しが続き、結果として本人が困窮するのは勧めません。

人は、自分の可能な範囲、例えば、金銭面、能力面、地理的、時間的条件、それらを乗り越えれば、ボランティア活動できる素質は全ての人にあると思います。
“乗り越える”というのは、それらを自分で自覚し、且つ、ボランティアの対象者に理解された状態を指します。

さて、このボランティアの例ですが、他に置き換えることは出来ないでしょうか。

例えば・・・
現在(6月中旬)は、四月に入社された新入社員の方々の研修も一通り終え、各部署に配属され、OJTなんかが始まっているころだと存じます。

そこで彼らはどんな毎日を送っているのでしょうか・・・


続きます~


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えがみ

そういえば以前、被災地ハイチに千羽鶴を送ろうという取り組みがあったようですが、非難されていたようです。
本人はボランティアには行けないけど役に立ちたい、と思ったのでしょうが、日本人以外は理解出来ない文化ですし、裏目に出たんですね。

by えがみ (2010-06-15 23:54) 

グッドバランス

>えがみ様

いつも鋭いご指摘を賜り、感謝申し上げます。
仰せの通りで、ボランティアの難しさは、対象者(受け手)がその行為を理解していること、が成立の要素の一つです。
そして、償いを行為者が自ら求めないこと(求めないというよりは、自発的行為には償いを求めるという概念自体存在しません)です。
by グッドバランス (2010-06-16 23:23) 

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