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◆なぜ挨拶は必要か(第72話) リーダーの心得12か条 その1:主体性を育む(3) [人材育成]


リーダーの心得その1:主体性を育む その(3)です~<(_ _)>



ある方からこんな話を伺いました。
その方は、ある震災の被災者です。

「先の阪神・淡路や新潟の震災の時に、全国から多数のボランティアの方々が集まってくれました。皆、自分の意志で集まってくれた方々ばかりでした。しかし、せっかく被災地に集まってきた人々は、自分から動こうとしない。結局、私の友人がリーダーとなって、指示を発信するに至った。すると、集まった人々はリーダーとなった友人に“何をすればいいんですか”と聞くばかりだった・・・」


この話をお読みになって、あなたはどんな感想を抱かれますか。


私は、こう考えました。
まず、全国から集まったボランティアの方々へ敬意を表します。

さて、ボランティアって、そもそもなんでしょうか。
その定義は時代とともに見直されながら、今に至っていますが、語源はラテン語のVOLO(ウォロと読む)です。意味は“自ら~する”“喜んで~する”です。それを行う人を“志願者”と呼びます。それは“償い”を求めない行為ですが、それを“無償”という言葉にしてしまうと、金銭面での無報酬ばかり注目されます。それは本来の意図ではありません。

ボランティアは、社会性・無償性を持った自発的行為であり、対象があります。無償性とはボランティア本人には“手弁当”を意味します。しかし、結果として対象者から報酬をもらうことを禁じてはいません。報酬とは、金銭以外に多分にあるでしょう。お礼の言葉、食べ物などの物品、それらをいただくことは問題ないのです。ただ、それが“当たり前”“目的”になるとボランティアではなくなってきます。

ボランティアを“恋愛”“親友との付き合い”に例える人もおられます。
私も同意します。

さて、話を震災時のボランティアに戻します。
被災地(受け入れ側)と、そこへ向かったボランティア、それぞれの視点で見てみましょう。

まず、受け入れ側の事情。
そこではどうだったでしょうか。

まさかボランティアが来てくれるとは予想していなかった・・・

集まったボランティアがこんなにたくさん、または少ないとは予想していなかった・・・

ボランティアに対応する時間など無かった・・・


続きます~


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えがみ

目的と手段でしょうか。
ボランティアという目的を達成したいことばかり考えて、どのような救助等の手段を行うべきか知らなかった。

by えがみ (2010-06-13 22:15) 

グッドバランス

>えがみ様
鋭い指摘ありがとうございます。次回に“ボランティアの事情”を掲載予定で、仰せの内容が出てまいります。手段を知らないことは“当然”であり、いかにしてそれを知らせるのか?がリーダーの役目、存在意義であることが、本稿のテーマです。ボランティアの人々の“自発性”は尊ぶべきものです。
by グッドバランス (2010-06-13 23:21) 

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