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◆なぜ挨拶は必要か(第68話) 良い先入観を持ちましょう。 [人材育成]



相変わらず、企業や団体の人事や教育担当の方との会話から・・・

いわゆる「士業」の講座以外の研修も年々種類が増えてきましたね。
コーチングやNLP、ファシリテーション、ロジカルプレゼンテーションなどですね。
私もその世界に携わっています。

それらのカリキュラムには、精神論的な内容(心構え、マインドセット)と、実践的な内容(スキル、ワーク)があります。
もちろん、両者は最後には一体化します。

気になるのは、精神論的なカリキュラムに、言葉遊び的な要素が見受けられることです。

例えば・・・

「先入観を持たずに、人と対応しましょう」

実際できます? そんなこと。そんな無防備な状態って、私なら絶対に勧めません(笑)
ちなみに辞書では
「先入観:初めに知ったことによって作り上げられた固定的な観念や見解。それが自由な思考を妨げる場合にいう。先入見。先入主。」(広辞苑:第六版)

先入観という言葉を使いたいなら、「先入観を入れ替えて、臨みましょう」の方が健康的・現実的ではないでしょうか。

先入観を入れ替えるには、次の二つの方法が考えられます。
1. 頻繁に価値観を換え続ける
2.自分の価値観の幅を広げる
どちらか好きな行動を選ぶしかありません。


言葉遊びで、もうひとつ。

コーチングの研修でよく出る、きく(聞く、聴く、訊く)の言葉遊び。
中でも、“聴く”の文字を“耳”“十”“四”“心”と分解して、十四(14)の心で聴こう、
さて、その14の心は?と探求しはじめる。聖徳太子は・・・などなど。

「聴」は略字です。漢字にこだわるなら、正字「聽」を用いてほしいです。
「聽」には十四の下にもう一本ありますから、“十”+“四”+“一”で15になると思われますが、でも、これは間違い。“四”に見えるのは、実際は違う文字です。


企業研修の目的は、まずは実利優先。
もちろん人間力などの精神修養も大切ですし、冒頭に申し上げた通り、最後には融合するのですから、“遊び”は実践以上に正しく扱ってほしいと思います。

ではまた~



うちの器 高橋みどり氏著(メディアファクトリー)

眺めているだけで、心が和む一冊です。
私は「器」と「それに盛られた料理」を、企業とその人材に例えることができると考えています。
自社をお弁当に例えれば、どんな感じでしょうか?

うちの器

うちの器

  • 作者: 高橋 みどり
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



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♪写楽♪

こんばんわ~(^^

♪写楽♪日記【自称「小料理人」】へのコメントを
ありがとうございました~

本当にただの料理好き(魚だけ(●^□^●)アハッ)なんですよ~
家族はお店に行かなくても美味しい魚が食べれると
喜んではいますが・・・。

暇人の時間潰しってところで~す。

by ♪写楽♪ (2010-06-09 20:12) 

えがみ

先入観はかなり大事だと思います。
一度変な先入観を持たれてしまうと、「あいつはああいう奴だから」と思われ、なかなか改善しないですね。

by えがみ (2010-06-09 22:01) 

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