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◆なぜ挨拶は必要か(第57話) 明鏡止水(008) 営業で悩んでいる人! ぜひ読んでください! [人材育成]




今の不況とか、上司との関係など、
自分ではどうしようもないことって、実際はあるんだ。

そんなもの、と言っては、いけないが、
自分でコントロール出来ない物事に振り回されるほど、
愚かなことは無い。

しかし、自分が素直に過ごしていれば、いろんな物事の中で、
何に対して反応したら良いのか、何を見過ごして良いのかが
自然とわかってくるようになる。

逆に言えば、
浮足立っている人とか、自分に自信が無い人は、他人から見れば、
如何様にでも操れる便利なロボットにされてしまうということだ。


今回、君は、会社で習ったセールストークを一生懸命PRしたね。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみれば、
君が僕の立場だったら、僕の荷物をどうしたら良いのかが、
君なら自然とわかったはずだよ。

僕は君なら出来ると思う。


「鑑(かがみ)明らかなれば
すなわち塵垢(じんこう)止(とど)まらず。
止まればすなわち明らかならざるなり。」

(きらきら光っている鏡は、ほこりを寄せつけない。
ほこりがつけば光が失われる)


「人は流水に鑑みるなくして、止水に鑑みる」

(流水は人の姿を映し出さない。
映し出してくれるのは、止水、つまり静止している水である。
だから、自分の姿を見ようとするときには、流水ではなく、止水に映し出す)

この二つの言葉から、明鏡止水という有名な四字句が生まれた。
※出典:荘子の人間学 守屋洋著 プレジデント社

これは荘子の言葉だ。


例えば、自分の心を池に例えてごらん。
そして、空には綺麗な満月がある。

でも、水面がゆらゆら揺れていたら、
せっかくの満月を水面に映すことはできないだろう。

つまり心が揺らいでいる人は、
自分の周りの物事を正確に把握することが出来ないんだよ。

皮肉な言い方をすれば、荘子の時代から2300年、
人間はちっとも進歩しとらんということだな。


そういって、おじいさんは話を終えました。

A君は、頭を何度も下げながら、おじいさんの家を後にしました。

その後、A君が活躍していることを願いながら、
おじいさんは、まだまだ自分も頑張らなきゃと思うのでした。

(本稿終わり)


「荘子」の人間学―自在なる精神こだわりなき人生

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えがみ

心に余裕が無いと、セールストークを棒読みしてしまうということですね。
その真意や、お客様の立場も考えることなしに。


by えがみ (2010-02-16 21:43) 

グッドバランス

>えがみ様
まさにその通りです。
一期一会の精神をもっと身につけたいですね。

by グッドバランス (2010-02-19 22:39) 

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