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◆なぜ挨拶は必要か(第34話)  自己肯定感(21) 疑問は生きる力 [人材育成]




前回までは・・・


程度の差はあるにしても、
わからない状態というのは
不愉快だと思います。


★ つまり、人は、
疑問を
そのままにしておくのは
不快で、
何とかして
それを解こうとします。


そして、面白いことに、
無理やり思い出したりしなくとも、
トイレの中や、
散歩の途中など、
気持ちがリラックスしている時、
本ブログの読者なら
お気づきのとおり、
“楽”の状態になれば、
自然と脳は回答を
導き出してくれるのです。


そうであるならば・・・


若い人が、
疑問を持ち、
それを解決する力が
弱っているということは・・・

までやってきました。


前回の最後に示した、

若い人が、
疑問を持ち、
それを解決する力が
弱っているということは・・・


それは
生きる力が弱い、
のです。


これは
重大なことだと思います。


人生を歩む上でやってくるであろう
困難を乗り越える力がありません。


それは若い人に限ったことではないでしょう。


世界有数の経済大国。


それなのに、
この自殺率の増加。


一体、
この国に何が起こっているのでしょうか。


人は生きていく上で、
何らかの集団に属しますが、
その中でどんな生き方をするかが
“鍵”のような気がします。


集団は、その人を守ります。


その庇護の中で、
本来の自分の役割や使命、
誰のために
自分が仕事をしているのかを
見失ったまま年月が過ぎ、
ある日、
思いもしなかった出来事に遭遇する・・・


そんな時、
その人は無力です。


集団そのものさえ
崩壊させることもあります。


家族、学校、会社、団体、地域・・・


情報化社会が
それに拍車をかけます。


閑話休題。


さて、
意識と無意識は
反対概念ではありません。


あなたの体に
宿っている無意識の中で、
今、
感じていることが
“意識”です。


例えば、
今、
この画面をご覧になっているあなたが、
私の文章を読まれて
「なに、わからないこと言ってんだ?」
などとお感じなっている状態が“意識”です。


さらに、
画面に集中されるほど、
座っておられる椅子の感触は感じなくなり、
また、
通りを走る車の音は
聞こえないのではないでしょうか。


でも、実際に、
椅子の感触や車の音が
“消えた”わけではありませんよね。



いわゆる
“気が利く人”というのは、
この“無意識”を
“意識”として呼び戻す力が
長けている人です。


それは職業の違いによって
育まれることも多いでしょう。


見分ける、

感じ分ける、

聞き分ける能力は
それぞれ違いますが、
それらが卓越してくるのです。


他人には見えない、感じない、聞こえない、匂わない、味わえない、

何かを見たり、感じたり、聞いたり、嗅いだり、味わうことができます。



新規事業は、
全く新しい価値観を創ること
ではありません。


既存のものの組合せから
生じることが多いのです。


重要なのは、
その組合せの手法が、
常人とは違う点にあります。


疑問の解決のために、
全く違った分野の知識や経験を
豊富に利用します。


“失敗”という事実を、
“成功”に転化させるのも、
そこに、
“疑問”というスパイスがあればこそです。


すぐにゴミ箱行きのところに、
“ちょっと待てよ、
こうすればいいんじゃないか?”
という気づきがあるかどうか。


失敗という状況にいる緊張感、挫折感、
何とかしたいという使命感や目的が、
あなたを新しい方向に向かわせます。


専門バカがダメな理由は
ここにあります。


一旦、袋小路に入ると、
なかなか出て来れないのです。


他のやり方を知らないのです。


他人の知識や経験を借りることを
実行しません。



ちなみに“疑問”を持つ社会は、
本来、成熟しています。


しかし、
余計な発想を民が行うことは、
その社会の管理制度や政権の
崩壊につながることもあります。


ですので、
企業が求める人材像として
「自分の意見を持って、自ら行動できる人」
というのは、
大いに制限条件があるわけです。


ただ、真理として、
万物は流転する、
という古代ヘラクレイトスの言葉のとおり、
未来永劫続くモノやコトなど
決してありえません。


常識では・・・

普通では・・・

一般的には・・・

みんな・・・

こんな“枕詞”で
ご自身をがんじがらめに
していませんか。


例えば“色”を取り上げてみましょう。

なぜ、空は青いのか?

なぜ、アスファルトは黒いのか?

なぜ、ガードレールは白いのか?

そんなことを疑問に持っていて、
あるとき私は山口県を訪れた際、
びっくりしました。


山口県のガードレールは“黄色”なのです。


これだから、旅は止められないのですが、
いかに、“常識”“普通”“一般的”“みんな”が
人の生き方を支配しているか痛感しました。


先述しましたが、
多くの発明は、
身近なものへの疑問から出発しています。


日々の観察と疑問を持つことが大切なのです。


そして、それは
自分自身を大切にすることにつながります。


どんな状況にあっても、
自分で考える力があれば、
必ず道は開けます。


続きます~


◆ 今日の一冊 ◆

ライカな眼 高梨豊

ライカって、
やはり特別な存在のようです。

ページをめくるたび、
著名な写真家でさえ
虜にしてしまうその魅力に
たっぷり酔わせてくれます。

ライカな眼

ライカな眼

  • 作者: 高梨 豊
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本



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