◆ 走れ 金時! MOD RODの冒険(第13話) 砂の恐怖(前編) -Bの複合- [ミニカー]
◆ 走れ 金時!
MOD RODの冒険
第13話
“砂の恐怖(前編) -Bの複合-”
前回までのあらすじ・・・
Gruesome Twosome(GT)と
Volks Dragon(VD)と共に、
レズニー王国の誇りと
繁栄を取り戻すことを
目的に旅に出たMod Rod(金時)。
奇想天外なクルマたち
との出会いと別れ。
クルマにも
憎しみや裏切りの感情が
芽生えていました。
疑心暗鬼が
それに拍車をかけ、
お互いに
ぶつけあっているのでした。
スーパーカー軍団と
Streakers(ストリーカーズ)の
戦いが始まりました。
さすがに
同世代のクルマ同士。
互角の戦いを
繰り広げています。
ストリーカーズの一台が
金時に言いました。
“我々にかまわず、
金時君たちは
先を急ぎなさい”
未練を感じながらも、
金時たちは出発するのでした。
「殺風景な景色が続くなぁ・・・」
「お、砂・・・?」
「ここからは
砂漠になるぞ!」
「気をつけて行こう」
金時たちは、
砂地にタイヤを
取られて、
なかなか進めません。
それを観察している
アンテナがありました。
間違い・・・
「ふふふ、来たな」
「ここから先に進めんぞ」
ざぁっと、何かが
飛び出してきました。
「なんだ?」
違う、違う!
バギーが現れました。
また新手が現れた!
Matchbox 13 Baja Buggy
Matchbox 30 Beach Buggy
Matchbox 47 Beach Hopper
「うおおお」
そして、バギーに
気を取られている間に・・・
重厚なクルマに
取り囲んでいました。
先程のアンテナは
彼らだったのです。
Matchbox 16 Badger
「我々の名前の頭文字」
Baja Buggy
Beach Buggy
Beach Hopper
Badger
「四つのクルマの“B”」
「我々は
“Bの複合”軍団
と呼ばれている」
「う・・・む?
Dの複合なら
聞いたことはあるが・・・?」
バギーたちが言いました。
「ははは、
この砂地、もがくほど、
自分の体が沈んでいくぞ!」
さぁ、どうする、
金時、GT、VD!
次回もみんなで見よう!
◆ 今日の一冊 ◆
Dの複合 松本清張
今年は松本清張氏
生誕100年です。
私も代表作“点と線”をはじめ、
少しずつ読み返しています。
入院していたこともあり、
けっこう読むことができました。
最近読んでいたのが“Dの複合”。
その不可解な表題の意味は
本作をお読みいただくとして・・・
今回の“金時”を作成していた時、
登場するクルマの頭文字が“B”で
共通していることに偶然気づき、
不思議な気持ちを感じました。
本作は、浦島&羽衣伝説を
交えたミステリーです。
結末は
端折った感がぬぐえませんが、
民俗学に興味があることで、
楽しく読めました。
当時の書評は
どうだったんでしょうか。
気になるところです。
・・・・・アントラーだっ!(笑)
「砂地」の表現、参考になります。また試してみようっと。
by ねこざかな (2009-11-24 23:23)
ありがとうございます。
“砂地”の表現はちょっと考えました。
本篇では、あくまでミニカーが主役ですので、
なるべく小道具は使わず演出しようと思っています。
ミニカー自身が“引き算の美学”の象徴ですよね。
by グッドバランス (2009-11-25 12:27)