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◆私の愛するカメラ(第9話) バブルの最後に咲いた花  [カメラ 写真]




1985年。


この年は
カメラファンの方々には
強烈な記憶が
ありませんか。


“αショック”


四半世紀も前の
出来事です。


IMG_2479.JPG


当時の高級機、
ニコン、キヤノンを
はるかに
追い越してしまった
歴史的カメラ。


ミノルタα7000が
登場した年です。


IMG_2489.JPG


それまでカメラに興味の
無かった人をも巻き込んで、
社会現象にさえなりました。


あからさまな
プラスチックのボディ。


操作の確認は液晶パネル。


IMG_2487.JPG


それ以降、カメラは
家電製品と同じ扱いに
なっていきました。


“ミノルタ”


この冠をつけたカメラは
現在市場にはありません。


IMG_2488.JPG


1928年(昭和3年)創業。


数々の名機を
生み出してきた
素晴らしいメーカー。


生産工場が
関西の堺にあり、、
私はとても好感を
持っていました。


IMG_2480.JPG


いくつかの
ミノルタ製カメラを
使ってきました。


今回紹介するのは
ミノルタα9xiです。


発売は1992年。


α7000から
第3世代目の
最上位機種です。


当時は
バブルの崩壊が
ささやき始められた頃でした。


本機は、
バブルの最後に咲いた花、
というイメージを持っています。


IMG_2484.JPG


後年登場する“α9”を
ミノルタ一眼レフの
集大成に喩えれば、

α9xiは
ミノルタが目指した
自動化やスピード化の
高機能化の頂点に
喩えることができませんか。


事実、
α9xi以降はいわゆる
“おりこうさん”が多い
ような気がします。


もちろん
名機ぞろいなのですが。


707siとか
507siは良いカメラです。


突っ張ったところがありません。


IMG_2482.JPG


α9xiの時代は、
まだ一眼レフカメラが
ある種のステイタスを
持っていた時期だと思います。


ニコンならF4、
キヤノンならEOS-1、
京セラはコンタックスRTSⅢでしたね。


IMG_2485.JPG


忍び寄る景気後退、
そしてデジタルカメラの足音は
まだ現実として捉えられていませんでした。


IMG_2483.JPG


久しぶりにα9xiの
グリップを握ってみました。


IMG_2486.JPG


もうこんな贅沢なカメラは
出てこないだろうな。


ちょっと寂しくなりました。


ではまた~


◆ 今日の一冊 ◆

石元泰博 
日本の写真家26(岩波書店)


日本を代表する写真家のひとり、 
石本泰博氏の代表作の作品集。

ある雑誌で述べておられましたが、
シカゴ時代、ミノルタの創業者
田嶋社長が援助していたとのことです。

企業人にもロマンがあったことを
今更ながら感慨深く思います。

日本の写真家 (26) 石元泰博

日本の写真家 (26) 石元泰博

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/09
  • メディア: 大型本



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コメント 2

えがみ

トプコンといいコーワといい技術力は依然として高いんですが、ミノルタ(コニカミノルタ)も業務用光学機器メーカーになってしまいましたね。
ちょっと寂しい感じもします。

by えがみ (2009-11-22 22:39) 

グッドバランス

おお、そうですよね!

トプコン、コーワ、
そして、かろうじてマミヤ(失礼!)。

いつまでも“カメラメーカー”
としてのイメージを残してほしいです。


by グッドバランス (2009-11-23 19:18) 

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