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◆なぜ挨拶は必要か(第29話) 自己肯定感⑯ 喜怒哀楽 [人材育成]




前回までは、

大概、
“不幸”の入り口には
“感情の乱れ”があると思います。

振り込め詐欺は
まさしくこの感情を
揺さぶる(動揺させる)
手口です。

(中略)

でも、
感情をコントロールするというのは、
今まで話してきた
行動、思考、感情の順番からして、
一番困難な作業ですね(笑)

というところまで
やって来ました。



さて、
今回は
“感情”に
スポットを
当てましょう。


その代表格として、
“喜怒哀楽” 
という言葉を
ご存知の方は
多いと思います。

人間の代表的な感情を
四つ表していますね。

喜 よろこぶ

怒 おこる いかる

哀 かなしむ

楽 たのしむ



結論から言うと、
この言葉は、
人間のいろんな営みの
“ひとくくり”を
表しているのではないか
と思うのです。

例えば、取り組んでいる仕事。

例えば、人との関係。

例えば、人生。


喜びで始まって、

怒りを爆発させて、

ちょっと省みる(哀しむ)時期が来て、

最後は落ち着く(楽になる)。

それはまるで、

 夏
  秋
   冬
という、
四季にも当てはまる
ような気がします。


喜怒哀楽は、
“喜と怒”“哀と楽”という
対の組合せを
表現しているわけではありません。


対ではなく、
“流れ”を現しているのではないかと思います。


例えば、
栄枯盛衰という
言葉があります。


栄えることがあり、
衰えることもある、
という“教訓”“戒め”として
よく使われますよね。


おごり高ぶってはいけない、などと。


もともとは
植物が茂って、
枯れる様子を
表しています。


「栄枯」と「盛衰」は
それぞれ
対の組み合わせです。


そして、語順として、
栄える 盛る  という上向きのイメージが先に、
枯れる 衰える という下向きのイメージが後にあります。


きれいな
パターンに
なっています。


しかし、
喜怒哀楽は違いますよね。


喜 良いイメージの言葉

怒 悪いイメージの言葉

哀 悪いイメージの言葉

楽 良いイメージの言葉 


栄枯盛衰のパターンに習うなら、
喜 怒 「楽」 「哀」 
の順が“落ち着き”ますよね。


あることに
意識が向いた時、
例えば、
会話でも、
人間関係でも
仕事でも、
人生でも、
とにかく何でも、
喜で始まって、
楽で終わるのが良い、
という示唆ではないか
と思っています。


私は、
人は感情表現が
豊かであるほうが
良いと思います。


人生の幅は広がると思います。


しかしですよ、
喜びっぱなし、
楽しみっぱなしって、
実際は無いですよね(笑)


人生、
怒ることもあれば、
哀しむこともあります。


受身になって、
怒られることもあれば、
哀しまれることもあります。


でも、
怒りっぱなし、
哀しみっぱなし、
って
“嫌”ですよね。


怒られっぱなし、
哀しまれっぱなし、
ってのも
“嫌”ですよね。


怒るほうも、
怒られるほうもです。


哀しむほうも、
哀しまれるほうもです。


最後は“楽”になりたい・・・
と思いませんか。


人生も。



ですから、
日々の行動の中で、
いろんなトラブルが
発生したとしても、

最後は
“楽”になる方向に
意識を向けていくことは、

“次”を考えた時、
非常に重要だと思います。


仕事で言えば、
準備、
遂行、
後始末の、
後始末にあたります。


終わり良ければ
全て良し、
にも通じますね。


怒りや悲しみを
引きずったまま、
次の行動に移っても
“絶対”にうまく行きません。


なぜならば、
本来、
あなたの意識(無意識も)は
“怒った”“哀しんだ”状態は
嫌だからです。


しかし、
人生の上で、
日々の生活の中で、
必ずそれらの感情は発生します。


あなたの理想(思うところ)と
実際(事実)とが違うことは
たくさんあるからです。


そのような時、
意識が混乱しています。


ですから、
本来のあなたの力は
出せません。


感情の管理が
大事なのは
そのためです。


スポーツ選手が
不振の原因に
心の乱れを挙げるのも
同様です。


受かるはずの試験に
落ちてしまうのも
そのためです。



喜 怒 哀 楽 
という感情を
コントロールすることは、

人生をコントロール“する”ことに
つながってきます。


逆に、
感情に振り回される人は、
人生をコントロール“されてしまう”ことに
つながっていきます。


繰り返しますが、
怒りや哀しみは
必ず訪れます。


しかし、
それが自分を支配している
(それに自分が支配されている)
ことを察知したら、
いち早く、
怒りや哀しみの感情から
脱出しなくてはなりません。


コーチングでもNLPでも
この感情の管理(状態管理)が
重要な要素です。


続きます~



◆ 今日の一冊 ◆

遠い夏 

大西みつぐ著


大西みつぐ氏は私の
敬愛する写真家です。

氏の住む築地界隈を
地道に撮り続けられ
「ご近所写真家」と
自称されておられます。

私は父のニコンFという
カメラの影響で写真趣味の
門を叩きましたが、
作品づくりの原体験は
アサヒカメラ誌で大西氏の
「冬の光」という作品群を
見たことでした。

写真が光の芸術であることを
はじめに教えてくれました。

遠い夏―大西みつぐ写真集 (ワイズ出版写真叢書)

遠い夏―大西みつぐ写真集 (ワイズ出版写真叢書)

  • 作者: 大西 みつぐ
  • 出版社/メーカー: ワイズ出版
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本



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