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◆なぜ挨拶は必要か(第24話) 自己肯定感⑪ 脳は物事を否定できない [人材育成]




前回からは、

変わりたいのに
変えられないとか、

困った状況から
脱出するために、

意識や感情を
変えるのが難しいので、
行動から変えてみましょう、

ということで、
そのアプローチについて
具体的な説明の段階に
入りました。



重要なポイントとしては、

まず、
呼吸を整えたり、
体をほぐすことで、
リラックスし
気持ちを静めます。

柔軟な思考は、
柔軟な身体から
発信されます。


次に、
目標を決めます。

これは、
具体的には、

1.いつまでに、

2.どのような状態になりたいか

を強く具体的に
イメージします。

これは
本音であることが
大事です。


なお、
具体性を強めるには
“数字”を
混ぜるのがポイントです。


例えば、
上司と仲直りしたいのなら、


明日の朝、
9時に出会った時には、
気持ち良い挨拶をする、とか。


13:00に
営業同行していただく際には、
必ず謝る、とか。


要は、
時間を
支配、管理(コントロール)する発想に
つなげていただきたいのです。



もう一つの
重要なルールを
追加します。


マイナスイメージの方向に
思考が及んだら、
即刻作業を中止する、
ということです。


すぐに席を立ったり、
散歩するなりして、
思考を“遮断”してください。


今回の例では、
“どうせ、僕(私)は
 上司から嫌われたから、
 だめだ”
とかいう感じです。


前回も申しあげたように、
東洋の言葉は
イメージ次第で
思考や感情が
どんどん
膨らんでいきます。


一旦
マイナスのスパイラルに
入ると再浮上が困難です。


けんかしたときに、
たった一言のセリフ、
たった一つのコトバが、
火に油を注ぎ、
水掛け論になった
という経験はありませんか。


けんかの途中で
登場したコトバに
思考や感情が
引っ張られてしまうのです。


場外乱闘ですね。


ブレインストーミング
という思考方法でも
同じルールが
ありますよね。


人が言ったことを
批判や非難してはいけない。


ですから、
この作業は、
信頼できる人と
やるのが良いです。


それが
“コーチング”や“NLP”の
本来の指導法だと思います。



実はこれ、
スポーツ競技と一緒ですよね。


目標を決めて、

ルールを決めて、

時間を決めて、

マイナス行為(反則行為)をしない・・・


サッカーであれば、
相手チームより
点を取ったほうが勝ちで、
これが目標です。


そして、
オフサイドとか、
手を使わないとか、
ルールを決めます。


時間も
前半、後半、ロスタイムなどを
審判が厳格に管理しています。


その時間内で精いっぱい、
行動し、思考し、感情を表すのです。


スポーツが、
健康や、ひいては
人生に有意義なのは
こういう価値観も
学べるからではないかと
思っています。



またこれは、
大自然の動きと
同じなんです。


太陽も地球も
毎日同じように
回転します。


四季は
変わらず
やってきます。


朝は必ずやってきて、
何回転かすると、
夜になります。


もちろん、
もっと大きな
時間の流れの中では、
太陽も
はるか昔に生まれ、
いつかは消えていきます。


しかし
それは我々人類、
私たち個人とは
比較にならない時間の流れです。


我々は
宇宙や自然の
法則の中で
生きています。


それに則った生き方をする人が、
人生を有意義に生き切ることが
出来ると思います。



これは
内容によっては
本当に辛い作業です。


私自身も
同じ作業をしました。


自分の存在を
考えてしまいます。


自分を変えること
なんてできないよ・・・


もう、
このままでも
いいじゃないか・・・


仕方ないよ、
これが俺(私)の人生なんだ・・・


でも、
こういう考え方は
どうでしょうか?


今の私たちは、
今の時間を生きているだけです。


ほんの5分前の景色も
目の前にはありません。


ほんの5分先の景色も
目の前にはありません。


もう14年も
前のことですが、
阪神淡路大震災でさえ、
あの時刻に至るまで、
多くの方は
すやすやと
眠っていたのです。


私は神戸出身ですが、
当時は東京にいたので、
被災者ではありません。


当時、
同じように上京していた友人と
名古屋からレンタカーを借りて、
山側を迂回して
西側から神戸に入りました。


大阪以西の西宮などは
走れる状況では
ありませんでしたから。


私の顔を見て、
親は開口一番、

「なんで、帰ってきたんや!」

でした。

まだ余震も続く中、
のこのこ帰ってきた私は
自分の考えの浅さを恥じました。


誰かが生き残らなければならない。


それがわが親の心だったのです。


親類や友人も逝ってしまいました。


私が思ったのは、
変えようも無い過去に囚われたり、
夢のような未来に囚われてながら
今を生きることの虚しさでした。



もう一歩思考を進めれば、

過去が辛いものであれば、
それを良い思い出として
捉えなおす工夫をし、


未来が明るいものであれば、
自然と未来から
今の自分には
それは遠いかもしれないけれども
着実に登って行ける階段が
すぅぅっと降りてくるような
「目標」や「目的」でなければならない、

ということでした。


つまり、
無意識の希望と
意識の希望が
うまく融合した時、
人ははじめて
生きがいを感じる
と思うのです。


それが、
宿命と立命の出会い、
つまり天命になるのです。


あなたが生まれた環境、素質、その他、
どうしようもないものを
「宿命」といいます。


そして、
その宿命の中で、
あなたがあなたらしく
生き切るための使命を
「立命」といいます。


宿命や立命を
“意識”して、
自分の人生を
編んでいけるのは
人間だけです。


しかし、
残念ながら、
多くの人は宿命と立命の
出会いを得ないまま、
一生を終える人が多いようです。


私もまだわかりません。


今度生まれ変わったら、
ふたたび
人間になれる保障など、
どこにもありません。


せっかく
人間に生んでもらっていながら、
本当は自分が何をしたかったのか、
それをわからないまま死んで行くことを
あなたはどう思いますか?

(続く)



★ 今日の一冊 ★

日本のミイラ信仰 

内藤正敏

我々が絶対に避けられない
人生最大のコトである“死”。

それを能動的に受け入れる
ひとつの形として“即身仏”
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私は氏を写真家として
敬愛しています。

加えて、
即身仏研究に
関心が深いことに
氏の人間への興味、
愛着を感じます。

氏が理系出身のせいか、
ミイラ研究が単なるイメージ、
想像にとどまらず、
化学的な分析にまで踏み込み、
独自の素晴らしい世界を築いて
おられることに私は脱帽します。

日本のミイラ信仰

日本のミイラ信仰

  • 作者: 内藤 正敏
  • 出版社/メーカー: 法蔵館
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 単行本



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