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◆なぜ挨拶は必要か(第15話) 自己肯定感② 行動習慣に働きかける  [人材育成]




前回は、

感情を変える、
例えば、
好きなものを嫌いに、
という転換が難しいのならば・・・

反対に、
行動習慣の方から変える
アプローチはどうでしょうか?

行動習慣を変える、
というのは
どういうことなのでしょうか?

までやってきました。


ここで、
行動習慣、
思考習慣、
感情習慣の理解を
深めるために
もうひとつ例を挙げましょう。


Y先生の持ちネタなんですが・・・


先生、すみません!


自動車を運転される方は、
運転免許を取得したての頃を
覚えていらっしゃいますか?


私は、
高校三年生の時、
友人と一緒に、
親の資金援助で
合宿に行って
取得しました。


運転免許証は
社会人としての
最初のパスポート
であるというのは、
私たちの親の世代では
結構、共通の認識として
あったようでした。


合宿では、
担当の先生との
折り合いが悪く、
また、
本番の筆記試験でも
落ちてしまったこともあり、
あまり良い思い出はありません。


ただ、
今回の例は、
そこから先の話ですが、
初めて高速道路を
走った時のことなのです。


いかがですか?


初めて、
インターチェンジを通って、
高速道路に乗った時のことを
覚えていますか?


私は全く覚えていないのです。


坂道発進などの練習は、
父が助手席で付き合ってくれた
思い出があるのですが、

はじめて高速道路を
いつ、どこで、自分の運転で
走ったのかは覚えていません。


時折、
自動車学校の教習車が
隣を走っているのを見ると、
生徒さんの緊張した
表情が伺えます。


おそらく我々も
同じだったと思います。


高速道路は怖い、
大丈夫かな、
ちゃんと
スピードに乗れるかな・・・


しかも、
後ろからは、
びゅんびゅん、
どんどん、
車が追い抜いていきます。


制限速度を
守っていない車もいます。


そんな運転を見てあなたは、
こう思いませんでしたか?


なんで、
あんなすごいスピードで
走れるんだろうか?


怖くないのかな?


でも、人は人だ。


私は教習所で
習ったとおり、
制限速度を守るんだ・・・


しかし、
何回か高速道路を
体験するうちに、
変化が訪れます。


怖さも少なくなり、
アクセルを踏み、
スピードが増す
快感を覚えます。


そして、こう思いはじめます。


みんな、飛ばしてるじゃないか、
俺(私)だって大丈夫さ・・・


ついに、
ある日、
隣を走る初心者マークの車を見て、
こう思います。


ちぇっ、
とろとろ走ってるなぁ・・・


いかがでしょうか?


最初は、
怖い、飛ばしちゃいけない、
という感情や思考で、
あなたのスピード(行動)は
制限されていました。


しかし、
何回も何回も
高速道路に乗るたびに、
怖さの感情も薄れ、
制限速度を守る思考も薄れ、
今まで驚きの目で眺めていた
暴走ドライバーと同じ走りをしている・・・


しかも、今さら、
制限速度なんて、
守ろうと思いますか?


これが、前回記事の
考え方の解説です。


人は、一旦、
行動習慣が出来上がると、
なかなか元に戻したり、
変えることが難しいのは
この例で
おわかりいただけたでしょうか。


特に、
繰り返し身に付いた行動や
強いインパクトを以って
印象付けられた感情や思考は
変更することは難しいです。


ですから、
道路公団も看板なんかでは
効果が無いことがわかっていますから、
こういう手を使って、
行動習慣に手を入れます。


ありますよね、

なんで、こんなところに?

という場所にある
速度制限装置(監視カメラ)や、
急カーブや長い坂道にある
突起状のスピード制限パターン。


これが、
行動習慣を変えるという事です。


つまり、
何が何でも、
そうしなくてはならない状況に、
自分を置くのです。


もうひとつ、
例を挙げましょう。


Y先生がある企業で
研修を担当していた時の話です。


なぜか、
研修の開始時間になっても
受講生は集まりません。


Y先生は、
おかしいな、
自分が時間を間違えたのかな、
と事務局へ確認に行こうとした時、
開始予定時刻から10分ほど経って、
受講生が集まり始めました。


しかし、
彼らには遅れて悪い
という雰囲気はありません。


Y先生は彼らに、
研修開始時間に
遅れた理由を尋ねました。


すると・・・


(続く)


◆ 今日の一冊 ◆ 

人を動かす 

D.カーネギー


私は著者を長らく、
カーネギーホールの
カーネギーさんだと
勘違いしていました(恥)

父の書棚にもありました。

時折目を通しますが、
古くなりませんね。

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

  • 作者: デール カーネギー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1999/10/31
  • メディア: 単行本



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