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◆なぜ挨拶は必要か(第13話) 気⑩  [人材育成]




有名な例ですが
挙げてみます。


水筒に水が
半分入っています。


あなたはこの
“事実”を
どう受け止めますか。


水がまだ半分もある。


水がもう半分しかない。


あなたは
水筒に半分入った水に、
どのような“価値”や
“意味”をつけましたか。


本来
“事実”には
何の価値や意味もありません。


太陽は
地球の生命を維持する上で
役立っているとは、
“太陽は役立つ”という
価値観を持っている人同士の話です。


そこでは、太陽は、
人間だけでなく、
地球上のあらゆる生命の維持に
“役立って”います。


ですから、
大事にしよう、
もっと利用しよう、
という話に
“つながって”いきます。


しかし、
太陽に意識があるかどうか
わかりませんが、
俺のおかげで
生物は生きているんだ、
などと思っているでしょうか。


太陽は依然として、
星としての寿命の限り、
輝き続けるだけです。


あなたが
事実をどのように
受け止めるかで、
人生は決まります。


あなたが
事実をどのように
意味付けするかで、
人生は決まります。


先の水筒の水は、
言い換えれば、

** だから
** できない 

※※ でも  
※※ できる 


その両者には
どんな違いが
有るのでしょうか。


前者に未来は
ありません。


後者には未来が
あります。


ましてや、
水筒に水が入っているのを
気付かない人もいるでしょう。


マズローの成長欲求5段階説を
取り上げてきました。


下位から2番目の
安全・安心欲求の不満足が、
その人の根っこを不安定にし、
正常な人間関係を
維持・発展できないのでは
と仮定し展開してきました。


最近、
自殺率の高さや、
ネットでの自殺参加などの
ニュースを聴くと胸が痛みます。


そのうち、
私は、安全・安心の不満足が、
下位の生存欲求にも
影響を及ぼしているのではないか
と思うようになりました。


人と会うのが面倒くさい 

食べるのが面倒くさい

寝るのが面倒くさい

セックスするのが面倒くさい

生きるのが面倒くさい


マズロー氏の説は、
下位から順番に
成長欲求が満たされてゆき、
最終的には
「私はこんなふうになりたい、やりたい」と
自己実現を達成するシナリオです。

それが根底から崩れると、
それこそ、
かなり面倒くさいことになります。


我々が望み、
目指してきた社会は
着実に実現していると思います。


どんどんますます
便利になっています。


しかし、
自ら命を絶つ人の増加は、
どう説明すればいいのでしょうか。


裕福さが生んだ精神の欠如
と、一言で言ってしまえば
何の解決にもなりません。


増えすぎた人口の調整を
無意識のうちに行っているのだ、
と考えることも出来ます。


タフさが足りないのだ、
と考えることも出来ます。


ただ、私は、
いずれの理由にしても
“本人だけ”に原因や責任がある
とは思いません。


彼、彼女が、
自ら命を絶つ、
自分の生命を軽んじてしまう
環境があると思います。


自己否定感の強い人は、
反社会的な行動で、
自分の欲求を満たそうとします。


自己肯定感の強い人は、
社会的な行動で、
自分の欲求を満たそうとします。


便利な社会の副産物として、
社会はガラス張りになって、
ワンストライク アウトの
風潮が強くなりました。


人々が否応無しに舞台に
引っ張り出される時代に
なってしまったのです。


これからますます
全員参加の劇場に
なっていきます。


休憩したり、
観客になっていることを
許されません。


勝ち組、負け組といった
“価値”に囚われる風潮も
問題です。


経済ゲームの勝ち負けが
人生の勝ち負けに
すりかえられてしまうのです。


勝ち負けは時の運。


ジェットコースターを楽しむ
タフさを身に付けたいものです。


このような時期、
デマゴーグのような
先導的人物が
登場しやすいのです。


戦前の雰囲気が
どういうものかわかりませんが、
閉塞感、絶望感、虚無感であるとしたら、
まさしく現代がそのようだと
思わざるを得ません。


自分ひとりが
取り残された感覚。


自分が自分で無い感覚。


死んじゃってもいいや・・・


それが
自己肯定感の低い人、
遅刻する人、
挨拶しない人の
“気持ち”です。


人とのふれあい、
心のふれあいを求めて、
地方や田舎や発展途上国へ
“脱出”する人がいるのも
皮肉なことですよね。


重要な頭脳が
流出しているかもしれません。


今こそ、
この言葉が胸に染みます。


“せまい日本、
 そんなに急いで
 どこへ行く”


自己肯定感の低さを
好転させるには
どうすればよいのでしょうか。


(続く)


◆ 今日の一冊 ◆ 

今回はDVDソフトの紹介です。

怪奇大作戦 

特撮ファンの間で略称「怪奇(かいき)」で通じる
名作中の名作シリーズ。

ウルトラマンシリーズでその名を
確固たるものとした円谷プロの作品。

当時最高の特撮技術はもちろん、
各話のストーリーも
楽しんでください。

特に6話「かまいたち」は
是非ご覧いただきたいです。

現在の「猟奇」殺人を
予見していたかの
ようなテーマです。

DVD 怪奇大作戦 Vol.4

DVD 怪奇大作戦 Vol.4

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: DVD



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