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◆なぜ挨拶は必要か(第10話)  気⑦  [人材育成]




前回は、

しかし、最近
「おれ、バカですから」
を聴くと、

それは謙遜ではなく、
本心から
自分をバカと
思っているのではないかと思います。

それは、私は、
4の安全・安定の欲求の低さと
関係しているのではないかと
思っています。

とまで書きました。



彼に、
自分をバカと思わせる
原因はなんでしょうか?


私は幼少期の彼に
大きな影響を与えた
人物にあると思っています。


それは、
親であり、
もしくは、
それと同じ役割を担った方です。


最近は
家庭事情も様々ですが、
便宜上ここでは
“親”としておきます。


その親の“教育”が
問題なのです。


固定化した
身分制度の時代から、
自由に階級や業界を
行き来できる時代に
なりました。


もちろん、
不可侵な階級はありますが、
そういう特異な場面は
無視させていただきます。


裕福であってもなくても、
学歴を手できる社会が
実現していることは
素晴らしいことです。


ところが、
学歴へすべての価値観が
集約していくような
教育のあり方が問題なのです。


このあたりについては、
様々な方が
意見を述べられています。


ですから、
ここで論議することは
差し控えたいと思います。


しかし、
学歴以外の価値観の芽が
摘み取られていることは
注視する必要があります。



そんなひまがあったら、
勉強しなさい。


こんな一言で、
こどもは自分の大切なもの、
大切な時間を否定されます。


自分の価値を
下げていきます。


自分は価値の無いことを
やっているんだ・・・


それは簡単な呪文です。


いわゆる、

いい子、

素直な子、

おとなしい子、

であればあるほど、
この呪文にかかります。


そして、
親の言いなりになって、
勉強して、
最終的には、
燃え尽きます。


学歴から先の価値観を
親が示してくれないからです。


学歴至上の風潮が、
こどもから
創造性や感受性を
磨く時間を削りました。


記憶力や反射性のみを
鍛えることになりました。


自分で人生を
切り開くための
“考える力”を
養われなかったのです。


無論、
家業を継ぐなりで、
親がその子の
人生の灯火となる
場合もあるでしょう。

しかし、
果たしてそれが
本当に幸せか
どうかはわかりません。


では、
そういう親の
“期待”
に応えられない子は
どうなるでしょうか。


だから、あなたはだめなのよ、
見なさい、同級生の**ちゃんは・・・

と言われ続けた子は
どうなるでしょうか。


落ち着いて、
自分の部屋に
いることが出来ると
思いますか?


自分の家でありながら、
心が落ち着くことが無い、
こんな残酷なことはありません。


度を越して人なつっこい人、
逆に、
人との距離をとる人は、
幼少期に安心感を持てないまま
育っていった傾向が高いと思います。


ですから、
その後社会に出て、
いろんな“集団”に属しても、
心が落ち着かないのです。


“集団”は
友達、恋人、家族、会社、
などなど、
人間が二人以上いれば成立します。


人との距離のとり方が
わからないのです。


いつも、
おどおど、
いらいらしています。


そしてそういう自覚が
あまり無いのも特徴です。


((続く)



◆今日の一冊◆

少女パレアナ

テレビ世代には
“ポリアンナ”
のほうが馴染みが
あるかもしれませんね。

少女が始めた
“ゲーム”
はだんだんと
周囲の人々の
人生を変え始める・・・

心が疲れた時に
読んで欲しい本です。

少女パレアナ (角川文庫クラシックス)

少女パレアナ (角川文庫クラシックス)

  • 作者: エレナ・ポーター
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1986/01
  • メディア: 文庫



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