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◆なぜ挨拶は必要か(第7話) 気④  [人材育成]




遅刻する人は、
遅刻をすることで
何らかの報酬を得ている、
ということです。


言い換えれば、

遅刻癖のある人にとっては、
遅刻という違反行為よりも
大切な価値のあることが、

本来ならばすでに
起きなければならない時間に
なっても寝床にいる事で、
達成されているのです。



なんのこっちゃ? 

と思われる方も
いらっしゃると思います。


ここで、もうひとつ、
大切な考え方を紹介します。



“人間は、快を求めて、不快を避けます”


簡単に言えば、
好きなことはやるけど、
嫌なことはやらない。


当たり前のことですよね。



だから、
会社へ行くのが嫌な人は、
本来なら行かないはずです。


でも、
嫌なのに、
行くのはなぜか。


それは、
“遅刻する”
という行為の先に

何を見ているか、
何を感じているか、
何が聞こえているか、
ということが重要なのです。


遅刻をするかどうか
という行動の判断を迫られたとき、
その、ずーっと先に
「快」の感情がある人は、
遅刻しません。


つまり、
ある不快な感情、
ここでは遅刻ですが、

それを打ち消すくらいの
「快」の感情が存在すると
考えられます。


その快の感情に
結びついているのが
「目標」や「夢」なのです。


現状は苦しいけれども
これを乗り切ることで達成し、
満足感を得られる、その人なりの
「目標」や「夢」があると考えられます。


ですから、
遅刻をすることで、
余計な不快な感情が
生起するのを嫌うのです。

例えば、
会社の人々から嫌われる、
信用を失うという不快な感情を
受けたくないのです。


ですから、
遅刻しないのです。


遅刻することが
不快なのです。


以前、
人間の行動にはすべて目的がある、
と申しました。


目的を達成するために、
私たちは日々、
選択をしています。


例えば、
一日の行動も
すべて選択の結果です。


ある時間に起きて、

歯磨きして、

トイレに行って、

服を着替えて、

朝食を取って、

電車に乗って、

会社に行って、

仕事をして、

昼食を取って、

また仕事して、

退社して、

電車に乗って、

家に帰ってきて、

風呂に入って、

夕飯を食べて、

テレビを見て、

寝て、

という一連の行動は“すべて”
あなたが“選択”し、
現実の世界で“行った”ことです。


しかし、
各々の場面で、
あなたは違うことも
できたはずです。


それなのに
あなたは各々の場面で、
その行動を“選んで”いるのです。


例えば、
歯磨きをしなくても良いはずです。


でも、
しなければならない理由が
あなたにはあったのです。


違うネクタイをしても良いはずです。


でも、
それを選んだ理由が
あなたにはあったのです。


退社後、
電車に乗って
家に帰らなくてもよいはずです。


でも、
そうしなくてはならない理由が
あなたにはあったのです。


意識的であろうが、
無意識的であろうが、
あなたは何らかの理由により、
その行動を選んだのです。


それは、
あなたが無意識に持っている、
もしくは
人によっては意識している
「目的」が
すべてそうするように
指示を出しているのです。


あなたはそれに従っているのです。


(続く)


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