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◆なぜ挨拶は必要か(第75話) リーダーの心得12か条 その1:主体性を育む(6) [人材育成]

リーダーの心得その1:主体性を育む その(6)です! (^O^)



さて、方向性や質量の定まっていないエネルギーの塊である新入社員をそのまま放置するとどうなるでしょうか。

経営の四要素を思い出してみてください。

人、物、金、情報
補足ですが、最近は金の中に時間も含まれます。
文字通り、「時は金なり」ですね。

このうち、人以外の要素である物、金、情報は、そのまま放っておいても、自らどこかに動き出す、ということはありません。
物、例えば設備や備品などは劣化するだけ。
金はそのまま金庫や銀行にあるだけ。
情報も日に日に鮮度が落ち、陳腐化するだけ。
ただそれだけです。

しかし、人は違います。
人はエネルギーを有しています。
そのエネルギーを適当な方向に向けてやらないと、それこそ想定外の結果が起こりえることがあります。

ある新入社員が、机に、見た目はおとなしく座っているとしても、その心がおとなしいはずはありません。

どうしてよいかわからないのです。

固まっているのです。


子供がカッターナイフを使って、鉛筆を削っているとき、指を切ったとします。

「大丈夫? こんな危ないもの」といって、それを取り上げるのは簡単です。

しかし、本当にそれで良いのでしょうか。

「カッターなんて必要無い」というツッコミはご勘弁くださいね<(_ _)>

また、「大丈夫?大丈夫?」「がんばれ、がんばれ」と声はかけるが、具体的な方法を示してあげたり、付き添ってあげないことは良いことではありません。
「自分で考えなさい」は、段階を見込んで使うべき言葉です。

基本を身に付けさせるのに大事なことは、頑張れ、大丈夫、といった声をかけることではありません。
むしろ、そんな声は不必要です。
新入社員が、自ずから、自分や会社が望んだ方向に動けるように、具体的に指示し、付き添ってあげること重要なのです。

前者のような環境、つまり声だけで育てられた人は、最終的には疎外感や壁を感じ、自責で鬱になっていくか、他責で攻撃的になるか、いずれにしてもそれはOJTの人の責任が大きく、しかも、それは会社全体でも責任を感ずるべきことなのです。

新入社員には、手間暇、それこそ手取り足取り教えてやるのが当然であり、それが“基本”になります。
言い換えれば、基本とは手間がかかるものなのです。

鉄は熱いうちに打て。

鉄を打ち続けるのは大変、根気と技の必要な作業です。

しかし、それを遂行してこそ、基本が身に付くのです。

そこで、手を抜けば、後年、抜いた分、またはそれ以上の“何か”が必ず返ってきます。

折角入ってきた新しい仲間。
その“基本”に手間をかけないことで、双方不幸な結果を導いてしまいます。
そして年度を経るにつれて、サボりや背任行為につながっていくと考えられます。

意地悪な言い方をすれば、会社をつぶしたければ、文字通り放任すれば良いのです。
社員が勝手につぶしてくれます。

続きます~


◆なんか最近、調子悪いなぁ、いらいらするなぁ、という人に読んでいただきたい本。


日々の暮らしを楽にする

日々の暮らしを楽にする

  • 作者: 小林 正観
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本



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えがみ

出だしが肝心なのですね。
そういえば日本人に向いている気がします。
出だしさえクリアすれば、後は線路を列車が走るが如く進んで行く気がしますね。

by えがみ (2010-06-18 00:37) 

グッドバランス

>えがみ様

出だし、仰せのとおりです。人間は感情の動物ですから、最初に肯定的な印象や記憶があるのが良いと考えます。例として、今、にぎわっているサッカーでも、まずは先に得点を得ることに注力していますよね。それで、後々、チームの雰囲気が左右されます。
by グッドバランス (2010-06-18 08:46) 

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