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なぜ挨拶は必要か(第62話) 自分探し=人間の証明(その3) [人材育成]



自分に不必要な価値観を捨て去る方法について、探っていますが・・・

もうひとつ、別の切り口を考えてみましょう。


こんな“瞬間”がありました。
複数の価値観を同時に観察できたのです。
これは、貴重な体験でした。

子供はかわいい、と私は思っています。
息子のあっ君は特にかわいいと思っています。
そして、周りに人からもかわいがってもらえれば、とも思っています。

あるとき、あっ君の大好きな電車に乗った時のこと。

電車やバスは急ブレーキが危険なので、出来れば座らせたいと思っています。


三人掛けの席に、両端におばあさんが一人ずつ座っていらっしゃいました。

これ幸いと、あっ君をその真ん中に座らせたとき・・・

左のおばあさんは、あっ君を見てにこっと微笑みました。

右のおばあさんは、あきらかに嫌悪の表情をしました。
春先で、スプリングコートをお召でいらっしゃいました。

ちょっと裾が広がっているのをサッと直しました。
あっ君は、ちょっと泥で汚れた靴を履いていました。
その表情は「小さい子が、暴れて、私のコートを汚されたら嫌だわ」でした。

あっ君は、体の左右で態度を変えていた・・・
などということはありません。

この例では、どちらのおばあさんが良い悪いではなく、
同じものを見ていても、感じ方や印象は別だ、という事実を
“知識”ではなく“体験”できたことに意義がありました。


同じような例では、レストランなどでも見られますね。

子供がむずかり出し、わんわん騒いだときの周りの反応です。

“うるせえな”という顔をする人もいれば、
“元気がいいわね”という顔をする人もいます。

若くて子供がいない人が前者で、
子育ての経験のある人が後者・・・とは絶対に言い切れません。


人間には公式や法則は当てはまらないのです。

だから、面白いのですが、
だからこそ、“積極的な対話”が必要なのです。


あなたに不必要な価値観を捨てる二つ目の方法は・・・

あなたが、当たり前だと思っていることを、
信頼できる友人知人に話されてみてはいかがでしょうか?

目玉焼きには醤油?

カレーライスにソースをかける?

袋入りラーメンの麺をゆでるお湯と、スープのお湯は別に作る?

さらには・・・

宝くじは当たらない?

政治家は悪い?

美人は冷たい?

はたまた・・・

小さいころ、親に言われた言葉・・・

あなたは馬鹿よ。

あなたは運動音痴よ。

あなたは何をやってもダメ。

良い学校へ入らないと、良い会社へ行けませんよ。

良い会社へ入らないと、ろくな人生を送れませんよ。


言葉は呪文です。

あなたの日々の行動から、人生そのものを支配しています。

あなたを支配している言葉はなんですか?

続きます~

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コメント 2

えがみ

同じ人間でもその時の気分によって違うことがよくありますね〜。
通勤中 -- 子供達だけでお喋り → 煩いなぁ
休日 -- 親子連れ → かわいいなぁ

by えがみ (2010-03-16 22:07) 

グッドバランス

>えがみ様
同感です。
逆に、他人の評価に依存することが、いかに愚かなことかということです。
by グッドバランス (2010-03-17 00:03) 

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