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◆なぜ挨拶は必要か(第48話) 自己肯定感(035) なぜ、NLPやコーチングが機能しないのか⑦ [人材育成]




友人からこんな話を聞きました。

生涯、絶対に許せない先輩がいるとのことでした。

彼女が入社後間もない頃のこと・・・
オフィスにある備品の位置をまだ十分把握できていませんでした。
ある先輩に、文房具のストックの引出しの位置を尋ねると、彼はこのように指示しました。
自分は椅子に座ったまま、
「はい、まっすぐ歩いて、そうそう、そこで左へ、そうそう、あっと、行き過ぎ、ちょっと戻って、はい、首を右に、ボールペン見つかった~?」

彼女はまるで、ラジコンのロボットのように歩かされました。
彼女はこの先輩への嫌悪感は今でも払拭されていません。
屈辱感さえ感じたそうです。
この先輩は何を以て、後輩にそのような態度を取ったのでしょうか。


別の話ですが、コーチングの失敗例として、
覚えたての人がよく行うのが、
習った内容をそのまま使ってしまうことです。

普段の会話から一転して、
「それで、君はどう思うかな?」
「今日、どんな良いことがあった?」
「それが実現されると、どんな良いことがあるの?」
などという文を、そのまま発してしまうことです。

明らかに、先ほどまでの会話とは声色も違います。
ここで、相手は警戒感を出すことを気づいておられるでしょうか。


二つの話に共通点は、
自分の位置を変えずに、相手を動かそうという姿勢です。

そんな虫の良い話はありません。

目上、目下、と言う言葉通り、視線の位置は大切です。

子育てをされている方なら、子供と仲良くなろうと思ったら、
まずは、自分(目上、大人)がひざを曲げ、視線を子供の位置に下げることが、
当たり前の習慣になっておられると思います。

NLPやコーチングを理解する上で、子育てを経験されている方が有利なのは、
‘子供は絶対に自分の思うとおりにならない’
ということを骨身に染みて分かっておられるからです。

言うことを聞かせるには、まず、自分が位置を変えることだと、
体感しておられるからだと思います。

頭で理解しても、それはパズルの解説書を読んだことと変りません。

コミュニケーションは実践で磨かれる能力です。


続きます~


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コメント 2

えがみ

う〜む、つまり丸暗記ということですね。
丸暗記なら日本人は得意そうです。
しかし本質を理解するのも難しそうです。

by えがみ (2010-02-06 21:36) 

グッドバランス

>えがみ様
丸暗記、良いように言えば、形から入る、でしょうか。
でも、仰せの通り、本質、中身を理解しなければ、ですね。
by グッドバランス (2010-02-06 23:58) 

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