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◆なぜ挨拶は必要か(第33話) 自己肯定感⑳ 疑問を持つこと [人材育成]




前回までは、

人は、
意識をひとつのことにしか
焦点を当てることが出来ない、

という仮説を紹介しました。



そして、
人が
何に焦点を当てて
行動しているのか、

真の目的は何か、

それを見抜く、
それを聞き分ける、
それを感じ取ることが、
コミュニケーションの
最大の要諦だと思います。

というところまで
やってきました。



ここで注釈です。

“意識”の焦点はひとつですが、

“無意識”は無限に焦点を当てています。


これはどういうことか?

あなたが生まれてから
これまで体験したこと、
つまり後天的要素、

そして、遺伝や素質的に
備わっていること、
つまり先天的要素、

により、
あなたがどのようなコトやモノに
意識が向けられるかは
ほぼ決まっているということです。


ある人が、
柿の木になった実に気づきました。

あなたは気がつきませんでした。

違う場面では・・・

あなたは
新しく出来たパン屋さんに気づきました。

友人は気づきませんでした。

いかがでしょうか。

このようなことは
日常茶飯事だと思います。

何で、こんなことに気がつかないの!

お互いにそう思っていますよね。


でも、
意識の幅が広い人は、
無意識の力を借りて、
柿の実にもパン屋にも
気づくことが出来ます。

無意識の力を借りるって?

それは、“疑問”を持つことです。


最近、
若い人々には“考える力”が足りない
という話をよく聞きますが、
同じことです。

なぜ? 

どうして? 

どこへ? 

だれが? 

いつ? 

どのように? 

だれに? 

どうやって? 

どのくらい? 

いくらで?


私は、
人生の質は、
疑問を持つことにあり、
どのような疑問を持つかで、
それは決まると思っています。


同じ職場にいながら・・・

A君は、こう考えています。
なぜ、この溶接が上手くいかないんだろう?
どうすれば上手くいくかな。

B君は、こう考えています。
なぜ、あいつより俺のほうが給料が安いんだろう? 
あいつは要領がいいからな、ちぇ!

C君は、こう考えています。
なぜ、こんなつまらない仕事をしてるんだろう? 
今日の昼飯は、新しく出来たラーメン屋に行こう。
トイレ行く振りして、早めにブッチだ。


どうでしょうか?

どの人が人生を“楽しく”
生きることができるでしょうか。


発明王エジソンのあだ名は
“なぜなぜ坊や”
といったそうです。

あまりの質問攻めに、
周りの大人はたじたじになり、
お母さんの愛情によって、
偉大な発明を手がけるに至りました。


考える力、

つまり、
疑問を持ち、
それを解く力、

それに長けた人が生き残ります。


生き残るのは、
速いものでもなく、
大きいものでもなく、
強いものでもなく、
環境に適応できたものです。


要領の良さも、
生き残るための力です。


もちろん、
要領が良すぎて、
つまり、
長所が身を滅ぼすかもしれません。


考えて、
答えを出し、
間違っていたら、
また考える、

そのような繰り返しの中で、
社会に対する興味は
だんだん深まっていきます。


意識の巡る範囲が
広がってくるのです。


先ほどの例で、
パン屋や柿の実を見つけるために
“無意識の力を借りて”と述べました。


それはどういうことでしょうか?


以前、
人間は快を求めて
不快を避ける、
という話をいたしました。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/index/11
(なぜ挨拶は必要か 第7話)



あなたは、
疑問を持った状態を
どのように感じますか?


例えば・・・


3日前の朝食は何を召し上がりましたか?


あなたが生まれた日は何曜日でしたか?


ズボンをどちらの足から穿きますか?


どうでしょうか?


すぐに返答できるものもあれば、
考えたり、調べたりしない
とわからないものもありますね。


ところで、
“わからない”状態の時、
気持ちはいかがですか?


道に迷った・・・


注文した料理が
なかなか出てこない・・・


電車やバスが
時間どおりに来ない・・・


ドキドキ、イライラ、ソワソワ・・・


不愉快ではありませんか?



程度の差はあるにしても、
わからない状態というのは
不愉快だと思います。


不愉快を愉快にするには?


つまり、不快を快にするには?


そうです。


疑問を解くしかありません。


あなたの3日前の朝食・・・

日記帳や手帳に書いてありませんか? 

家族に聞いてみませんか?



あなたの生まれた日の曜日は・・・

最近ならパソコンで簡単に調べられますよね。



あなたがズボンを穿くのは・・・

実際に穿いて、確かめましょう!



★ つまり、人は、
疑問を
そのままにしておくのは
不快で、
何とかして
それを解こうとします。


そして、
面白いことに、
無理やり
思い出したりしなくとも、

トイレの中や、散歩の途中など、
気持ちがリラックスしている時、

本ブログの読者なら
お気づきのとおり、

“楽”の状態になれば、
自然と脳は
導き出してくれるのです。


そうであるならば・・・


若い人が、
疑問を持ち、
それを解決する力が
弱っているということは・・・


続きます~

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