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◆なぜ挨拶は必要か(第28話) 自己肯定感⑮ 感情をコントロールする [人材育成]




前回までは、

 (要約)

良い人生を歩むためには、
脳に疑問を与えることが大切です。


脳をリラックスした状態に置けば、
自然と良い回答が導き出されます。


しかし、
それを意識すると、
意識は返って
それに集中しすぎる傾向があるので、
必要に応じて
柔軟な考え方を持つ必要があります。


それには、
Y先生の研修コンテンツのひとつ
“多面的”観察法が有効なので、
紹介しました。


東京ディズニーランドなどを
例に挙げました。


そして、
人間は
目的や方向性を
持って生きる動物です。
と定義し、


脳は
“あなたが本当にしたいこと”
に導いていくのです。

と結びました。


本記事のサブタイトルは、
現在“自己肯定感”になっています。


その逆である自己否定感の強さ、
俺(私)はどうせバカだから・・・
から、いかに脱却し、
肯定感を強めるかについて、
行動習慣を変えるという
アプローチを辿ってきました、


人間それぞれの本質は
変わることはありませんが、
気質を変えることは可能です。


本質はあなたの内面で、
気質は外目で現れるところです。


もちろん、
きれいにくっきり
分かれるわけではありません。


“勘”の鋭い方は
本質を瞬時に
見抜くことができるでしょう。


しかし、人間は
集団で生活する動物です。


見た目の行動が
まずは大事です。


本質がどうであろうが、
社会のために
役立つことをしていて、
咎めを受けることが
あるでしょうか。


ところで、
本質に
良いも悪いもありません。


それは
時代によって
変わります。


好き嫌いは
あります。


良い悪い
というのは、
思考です。


好き嫌いは、
感情です。


今までの展開では
次のプロセスを
説明しました。


まず、
行動が思考を強化し、

思考が感情を強化する、

そして、
その感情に従って
行動が強化される。



ちょっと復習します。

自動車の運転免許を取りたての頃は、
高速道路を恐る恐る走っていた。


これが最初の事実としての“行動”です。


そして、あなたは
「何で回りは、あんなに飛ばすのか?」
と疑問を持ちます。


これが最初の事実としての“思考”です。


そして、
自分をビュンビュン
追い抜いていくクルマを軽蔑します。


これが
最初の事実としての“感情”です。


しかし、
何回も自分が
高速道路を走り、
ハイスピードにも
慣れてきます。


周りをビュンビュン走る
車を見ても驚きません。


むしろ、
自分もそれに合わせて
アクセルを吹かすようになります。


つまり、
同じ行動の繰り返しが、
次第に思考を変え、
感情を変えるのです。


あぁ、
飛ばすって、
気持ちいいなぁ!


だんだん
エスカレートします。


そして、
覆面パトカーの
サイレンを聴いて、
初めて反省するのです。



さて、
自動車の運転を
そのまま例にしますが、

例えば、
交通違反で捕まったとき、
あなたの感情は
どうなっているでしょうか?

気持ちよくアクセル踏んで、
ドライブを楽しんでいる時ならば、

程度の差はあるでしょうが、
それほど感情は
悪くはないのではないでしょうか。

あぁ、やっちゃったぁ。
でも自分が悪かったし・・・
今度は気をつけよう・・・

逆に、
何かにイライラしていたり、
焦っていて
スピードを出していた時ならば、

くそ! ついてない、
仕事には遅れるし、
罰金や免停にはなるし、
それというのもあいつが・・・


いかがでしょうか?


人が幸せを感じる要素は
いくつかありますね。

金持ちになる。

好きな仕事に就く。

良い家庭を築く。

子どもに恵まれる。

充実した趣味を持つ。

などなど。


ご自身でも
考えてみてください。


あなたが
“あぁ、私幸せだなぁ”と
感じる“価値”は
なんでしょうか。


ここで、
カウンターパンチをひとつ。


上に挙げた例、
金持ちになる、
などはすべて
あなたの“外”の要素ですよね。


どうしても、金持ちになれない、

どうしても、子どもに恵まれない、

どうしても、趣味を持てない、

どうしようも無い(出来ない)こともあります。

そういう“外”の価値を追いつづけることで、
消耗することってないでしょうか。


逆に、あなたの“内”にある価値。


それは“感情”です。


極端な話、
感情をコントロールすれば、
幸せ感は得られます。


感情に振り回されることほど、
不幸なことは無いと私は思います。


金があろうが、

家庭があろうが、

仕事があろうが、

趣味があろうが、

そして、
それが他人と比して
“良い”地位にあったとしても、
毎日、
イライラ、
ソワソワ、
オドオドしているのはどうでしょうか。


いろんな宗教がありますが、
その修行の基本は
心の乱れを
落ち着かせること
ではないでしょうか。

大概、
“不幸”の入り口には
“感情の乱れ”があると思います。


振り込め詐欺は
まさしくこの
感情を揺さぶる(動揺させる)手口です。



日本語(漢字)には
適確な言葉が
たくさんあります。


忙しいは、
文字通り
“心を亡くす”
と書いていますね。


「忙しい、忙しい」が
口癖の人は、
傍目で見ていても
落ち着きません。


イライラ、
セカセカしている人と
付き合いたいですか?


でも、
感情をコントロールするというのは、
今まで話してきた
行動、思考、感情の順番からして、
一番困難な作業ですね(笑)


次回は
それについて
掘り下げてみましょう!


続きます~


★ 今日の一冊 ★

ハーメルンの笛吹き男 

阿部謹也著

私は
世界の神話や伝説が
大好きです。


笛吹き男も
時代を超えて
生き残る
強烈な“記憶”を
残しましたね。


なぜ、この事件が
時代を超えるのか。


社会背景等を交えて
詳細に著者の説は展開し、
中世の世界に自然と
引き込まれていきます。


あくまで丁寧な解説、
他者の説も平等に
引用する姿勢は
見習いたいと思います。

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)

  • 作者: 阿部 謹也
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1988/12
  • メディア: 文庫



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