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◆なぜ挨拶は必要か(第20話) 自己肯定感⑦ 犬が恐い [人材育成]

前回は、



行動習慣を変えるために、
それを
コーチングという手法を
使って克服したいのなら、

まず、
どんな行動が
問題となっているのかを
直視して、

それを行うことで
どんなメリットがあるのか、

それを失う(止める)ことで
どんなデメリットが生じるのか、

周りの環境に
どんな影響を及ぼすことが考えられるか、

など
いろんな視点(ポジション)から
イメージされる自分と対峙することです。


そして、これは、
集中して短時間で
行うことが肝要です。


スパッと切れ味の鋭い
日本刀で切られたら、
痛みを感じないそうです(すごい!)。


でも、
個人でも、社会でも、
意識改革などは、
電光石火のごとしが良いのは
自明の理ですよね。


とまでやってきました。




「なぜ挨拶は必要か」の第4話にて、
アドラー心理学関連の著書を
ご紹介しました。


行動には何らかの目的がある。


遅刻でも引きこもりでも、
その行動を通じて、
何らかの“報酬”を得ている。


この考え方が
アドラー心理学の
特徴のひとつです。


遅刻の原因、
引きこもりの原因を
突き止めたとします。


たとえば、いじめ。


現在においても
いじめが事実としてあるならば、
それは違う問題として
取り扱わないといけません。


しかし、
いじめを被っていないにも関わらず、
例えば、
その時の恐怖を思い出すとか、
またいじめられるのはでないかという
“イメージ”に囚われて
“動けない”のであれば、
救いはあります。


アドラー心理学では、
結果として
引きこもりの行動を“選択”した
事実を重視します。


その恐怖を克服し、
登校する子もいます。


そんな簡単なことを言うな、

いじめの辛さを知らないから、

という声もあるでしょう。


私は
犬が好きなのですが、
犬が怖いのです。


正しく言えば、
怖くなかったのが、
怖くなって、
そして、
怖くなくなったのです。


小学生の頃の話ですが、
通学路に大きな犬を
飼っている家があり、
どうしてもその前を
通らねばなりませんでした。

いつもは鎖につながれて、
寝転んでいるのです。

それが、ある日、
いきなり立ち上がって、
こちらに向かってきたのです。

鎖のせいで、
実際にかみつかれることは
なかったのですが、
その時の恐怖は
忘れることができません。


実は、
その場面自体は
ほとんど忘れています。

どんな犬だったか
というのも忘れています。

しかし、
恐怖という感情だけは
残っています。


その時以来、
私は犬が怖くなりました。

でも、
犬は好きで、
漫画「白い戦士ヤマト」など
高橋よしひろ氏の作品は
多く愛読しているのですよ。

ですから
永い間ジレンマに苦しみました。


最近まで、我が家では
ミニチュアダックスフント
という小型犬を飼っていました。

たっての希望である人にお譲りし、
今はいません。

それは
可愛く利口な犬で、おとしなくて、
私にもよくなついてくれていたのです。


しかし、
私は当番でお風呂に入れるのが
とても怖かったのです。


具体的に
牙がどうとか、
爪がどうとか、
吠えられるのが
どうとかではなく、
目の前に犬がいること
自体が怖いのです。


それを一生懸命
克服することにしました。


それには
慣れること
しかなかったのです。


強烈なインパクトで
以って作られた恐怖は、

日々、
犬に親しむ生活を
こつこつと
積み重ねることで
克服していく
しかなかったのです。


そして、
その時のキーワードは、

犬は怖くない・・・ではなくて、

犬はかわいい・・・だったのです。


そして、
犬と過ごすうちに、
ちょっとでも
ネガティブな感情になった時、
私は犬と距離を置いたのです。


犬といること=かわいい、楽しい、
と思う時のイメージを
たくさん積み重ねることに
注力したのです。


これは、
カウンセリングに
従事されていらっしゃる方で
あればおわかりですよね。


クライアントが
「今日はよく“ない”」
と思って治療を受けると、
逆効果になるメカニズムと同じことを
私は直感的に悟っていたのです。


なぜならば、
私たちにとって、否定語は、
過剰なストレスを生み出すからです。


これが、
自己肯定感の低さと
かなり関係していると
私は思っています。


(続く)


◆ 今日の一冊 ◆

白い戦士ヤマト

小学生の頃、
少年ジャンプに連載が始まり、
夢中になった漫画です。

主人公の少年の名前から“良”と
いう漢字も覚えました。

秋田犬ヤマトが良とともに
成長していく物語です。

闘犬の世界に飽き足らず、
最後はいろんな“敵”に
立ち向かう展開になりますが、
それはご愛敬。


白い戦士ヤマト 1 (ジャンプコミックス)

白い戦士ヤマト 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 高橋 よしひろ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000
  • メディア: 新書



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