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◆愛されるカメラ “ライカ” ◆ [カメラ 写真]




今回より、
ミニカーのほかに
私の趣味の一柱を担う
“写真”のジャンルで
カメラを取り上げます。



ニコンだ、キヤノンだ、
と騒いでいた人たちが、

この名前が出ると
なりふり構わず
“やっぱり国産より”
と謙遜の姿勢に
なびいてしまうのが
ドイツのカメラ
“ライカ”です。


多少写真に
ご興味のある方なら

実物を見たり触ったり
したことはなくとも、

名前を聞いたことは
あるでしょう。

ライカについては
多くの先達が紹介されて
いらっしゃいますので、
割愛します。



今回取り上げるのは・・・

ライカM2です。

IMG_0700.JPG

私の一番の
お気に入りライカは
依然M5ですが、
そのM5にすべて満足しているか
といえばそうではありません。

35ミリカメラの始祖
としてライカはその機能を
充実させてきました。

基本仕様は、
ライカⅡ型で
完成しています。

それ以後は、
材質、使用法の充実などが
生産技術の向上とともに
発展してきました。

50ミリレンズを
使用することが多い
私の理想のM型ライカは

①M3のファインダー 

②M4のボディ 

③M5の露出計 

④M5のシャッターダイヤル 

⑤おまけにAE

これらが組み合えば、
完全です。

そんなモデルが
出てほしいですね。

IMG_0701.JPG

M5とともに
M2を使い続けていますが、
その操作感は
いつも手元に
置いておきたくなるような
心地良いものでした。


その理由が
ある日突然、
本当に突然、
頭に浮かびました。


それは
M2のボディには
フィルムの装填から
取り出しにいたる
一連の撮影行為の過程で
使用しない部分が無いのです。


つまり
M2には
一切
無駄な機能は
無いのです。


それを考えれば
AE以後のカメラは
なんと肥満化
してきたことでしょうか。


説明書が無ければ
使用しないであろう
機能の開発費も
カメラの価格に
入っているとすれば
本末転倒も
甚だしいです。


このM2やM3でも
立派に写真が撮れるわけだから
2009年の時点までの
35ミリカメラの進歩って
何だったんだでしょうか。


むろん
歴代のニコンF一桁の開発者の方が
おっしゃるように
“写真を変える力”を具現化するもの
として自動巻き上げ(高速連写)や
自動焦点、露出システム(マルチパターン測光など)
は年々高度化し、
実際に肉眼を超える瞬間を
写しとめることも出来ており、
特に野生動物やスポーツの
分野では恩恵が深いでしょう。


ためしにサバンナや競技場に
ライカM型を持って行ったら
どうでしょうか。


それを想像すると
自分でも笑ってしまいます。


ヤル気あるんですか?

となるでしょう。


逆に、
普段の生活の中で
“これだ”
という笑顔を写しとめることに
喜びを感じる私にとっては

リビングに
80~200ミリの望遠ズームレンズや
600ミリの超望遠を付けた高速モータードライブ付きの
カメラを三脚で据え付けていたらと想像すると、
これも笑ってしまう光景です。


M2も
戦場を駆け巡っていた
時代があるといいます。


私は
それをリアルタイムでは
知りません。


私にとってのM2は
自己表現を最小限の
機能で以って
具現化できる
最良の機材に
他なりません。


それが機能美
ともいうべき
デザインをまとっていることが
本当に
素晴らしいと思います。

IMG_0706.JPG


ライカが愛される理由は

“シンプル イズ ベスト”

だからなのです。


それでは
今回は
このへんで!


◆ 今日の一冊 ◆

銘機礼讃 田中長徳著

全世紀末から
今世紀初頭にかけて
全国を巻き込んだ
中古カメラブームの
立役者が記した
“モノ”への
愛情日記です。


時折、読み返します。
カメラの持つ魅力って、
国境を超えますね。

銘機礼讃―愛すべき写真機たちの肖像

銘機礼讃―愛すべき写真機たちの肖像

  • 作者: 田中 長徳
  • 出版社/メーカー: 日本カメラ社
  • 発売日: 1992/10
  • メディア: 単行本



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