SSブログ

◆コスト重視 リーダーシップの行く末 / なぜ挨拶は必要か(第152話) [人材育成]

ライカ3gと痩せエルマー90ミリF4.jpg
◆ライカ3gとエルマー90ミリF4


ライカスクリューマウント最終型「ライカ3g」です。
なお、「3」は本来ローマ数字です。機種依存文字の為、アラビア数字にしています。

ところで、私は初めて3gを見た時…


キングジョーと痩せエルマー90ミリF4.jpg


キングジョーに似ているなぁと思いました。


キングジョーとライカ3g.jpg


もちろん、3gの登場が1957年。
キングジョーがテレビに登場するのは1968年。

ですから、キングジョーがライカ3gに似ているようだ、が正しい。
しかし、私はキングジョーを先に知っておりましたので、こんな印象になりました。


さて、キングジョーは、特撮ドラマ「ウルトラセブン」(1967)に登場するロボットです。

キングジョー。
その名前は、脚本家 金城哲夫氏に由来する、というのが有力です。

金城氏は沖縄県の方です。
私は、沖縄の“歩み”が今後の日本再生のカギになると考えています。

沖縄県が、アメリカ合衆国から日本国に施政権を返還されたのは1972年5月15日です。
1945年の敗戦後、27年も、時代に翻弄され続けていたのです。

つまり、ウルトラマンやウルトラセブンが活躍していた当時。
その頃、沖縄県はまだアメリカのものだったのです。

ウルトラマン。
そのアイデアの源泉であり、脚本を手掛けていたのが、沖縄の方だった…
そこに重要な意味を感じます。

身体の大きさや能力は怪獣サイズ。
心情的には人間。
ウルトラマンやウルトラセブンは、両者の間で悩み続ける存在でもあります。

それは、沖縄の存在そのものです。
アメリカには依存し続けないと難しい…しかし、東洋人。

同様のメッセージは多くの作品でテーマとして取り上げられていますよね。
「ノンマルトの使者」(ウルトラセブン第42話)等は代表例です。


「そんなことはありえない」
ありえないはずの“そんなこと”が実際に発生した今回の大参事。

企業の存続は終わり無き利益追求と同義です。
その利益を生み出すのは、次の二つの方法しかありません。
売上を伸ばすか?
コストを削るか?

インフラ系の企業の場合はどちらを選択しがちでしょうか。
在って当たり前、時間通りに動いて当たり前、
そんな企業のトップに管理屋がなったとしたらどうなるでしょう?
簡単な話です。
コスト削減に走ります。
削ることで、己の地位を誇示しようとします。
コストリーダーシップと呼ばれます。

そして、自分の“常識”に無いことは、“ありえないこと”として、受け付けません。

そんな中でも、果敢に勇気ある部下がご注進しようものなら…

「お前に責任が取れるのか?」

と、自分よりも明白に力の弱い人間に、牙を向きます。

多くの場合、果敢な部下は辞めていくか、おとなしくなるか、いずれしかありません。
問題は、そういう“風潮”が社内に蔓延し出すことです。
それはゆっくりゆっくりと組織に“風土”として根付きます。

ある日、「想定外」のことが起こるのです。
そして、トップ層の脆さ、「会社の常識は世間の非常識」を、人々に露呈します。
有名な台詞がありましたね。
苦しみ悶える被害者がいる渦中で…
「俺も寝てないんだ」
これを素で言えるような人間が、大企業のトップクラスに実在するということです。
ネットの時代、良いことも悪いことも瞬時に伝搬します。

裸の王様と、イエスマン(複数だからイエスメンだね)の管理畑が牛耳る会社。
思い返せば…M自動車、Y乳業、続いて、T電力… その体質は本質的に同じでしょう。

日本再生のきっかけにしたい東日本大震災。
そのキーワードは、リーダーシップです。
勝ち、優越、楽しさ、喜び、それらはフォロワーを魅了し続ける重要な要素です。
しかし、その裏のある…
負け、屈辱、痛み、悲しさ、それらをも沢山経験してきた人こそが、これからは必要です。

足りないものをあげつらい、永遠のパン食い競争を叩き込まれてきた“穴埋め思考”人間。
これが“想定外”でいかに使えない人間か、本当に気付くべき時が来たようです。


ライカ3gとズミクロン50ミリF2.jpg
◆時代を超えて、その価値は増していく。 「ライカ3g」&「ズミクロン50ミリF2」
  開発、営業、生産、人事、全てが関連し、価値を生み出す秘訣は必ずあります。


「うちの会社、大丈夫かなぁ…」

そんなことを憂い、委縮する暇があるなら…
早めに自社の“脳みそ”点検の実行を勧めます。

自分を歯車になぞらえるのは、“逃げ”です。
なぜなら、リーダーシップとリーダーはまったく別物です。
リーダーは、無論、その地位にいる人の役割です。
しかし、リーダーシップは、集団にいる人なら、万民に可能な“技術”なのです。
一歯車が“逆転”したり、“脱輪”することで、組織を変革へと導くことは可能なのです。


教育から啓育へ。
明治時代の“誤訳”が実害に発展する時期が来たようです。

Education は本来、教育ではなく啓育と、川上正光先生は説かれました。
上から目線、上司が黒といえば黒、これが“教”です
自己啓発という言葉どおりで、気づきを促すのが“啓”です。

コーチングが機能しないと唸る方々。
ここらへんを“ご理解いただいていない”のでは(-_-;)

ではまた~(^.^)/~~~


「荘子」の人間学―自在なる精神こだわりなき人生

「荘子」の人間学―自在なる精神こだわりなき人生

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本



「荘子」の人間学

「荘子」の人間学

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 1

コメント 2

えがみ

会社はある意味で閉鎖社会ですよね。
営業や、お取引先と打ち合わせが多い方は別かもしれませんが、外部から遮断しているわけです。

黒船がやってきてビックリした鎖国時代の日本を思い出します。

by えがみ (2011-04-09 19:55) 

グッドバランス

>えがみ様
 いつもありがとうございます。
 仰せの通り、会社はある意味閉鎖社会ですよね。
 また、会社だけではなく、学校、病院、地域や国、類例は多いです。
 その中だけで良い循環であれば言うことありませんが、違う変数が入る可能性が大いにあるのが現在という時代。
 早めに風通しを良くしておくことが、会社を守る一手だと考えます。
by グッドバランス (2011-04-11 20:35) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。