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◆いつもカメラが教えてくれる ~潤滑の大切さ~ / なぜ挨拶は必要か(第104話) [カメラ 写真]





こんにちは~(^v^)

私のところには、カメラが集まってきます。
理由は分かりません。
しかし、譲っていただく機会が年に何度かあります。

カメラは私にいろんなことを教えてくれます。
例えば、ライカM2の使いやすさの所以は、その機能のprimitiveさ、simpleさです。

それには、仕事における姿勢を考えさせられました。
余分な装備(機能)を背負って、現場に行くことほど危険なことは無いのです。
必要以上に重い、使わない機能のおかげで、何度撮り損ねたことか。
M2ならば誤動作の心配もありません。

さて、今回は、お借りしたカメラから気づいたことです。
旧友ワタル君から拝借しているこのカメラ。


ニコノス3型 オリンパスデジカメμtough6020.jpg


左が拝借しているカメラ。ニコノス3型です。1975年発売です。
右側は今夏大活躍してくれた最新のデジカメ。
オリンパスμTOUGH-6020です。2010年発売です。

さて、ニコノスは水深数十メートルに耐えうる水中カメラです。
1型から5型、そしてオートフォーカス化されたRSへと系譜は続きました。

5型は2001年10月に販売終了。
RSは様々な要因が重なったらしく、5型に先立つ1996年に販売終了しています。
なお、本文中のニコノス製品の数字は正式にはローマ数字です。

フィルムを装填し、ニコノスに仕事をさせるには、手順があります。
レンズをボディから取り外す。
ボディシェルからボディ内部機構を引き抜き、フィルム装填する。
再びボディ内部機構をシェルにはめ込む。
レンズを付けて準備完了。

レンズを取り外す必要があるのは、レンズがボディの内部機構に装着されているためです。

実際に見てみましょう。


ニコノス3型 分解の図 その2 ボディシェル取り外し.jpg


まずは、ストラップ金具を兼ねた部品の操作が必要です。
テコの原理を用いて、ボディ内部を引き上げます。


ニコノス3型 分解の図 その3 ボディシェル取り外し.jpg


ガポッという音ともにボディ内部が飛び出してきます。

内部機構がむき出しになりますが、こうしないとフィルム装填が出来ません。

実は、ワタル君のニコノスは長い間使用されておらず、各部が固まっていました。
潤滑油(グリース)を付けながらゆっくりと引き上げました。


ニコノスのグリース.jpg


そうしないと、主要部を密着させているオーリングというゴムが摩耗するからです。
その破損は水の浸入を誘い、ニコノスは水没します。


潤滑油を塗りながら思い出したのは、サラリーマン時代の飲み会でした。
私は公私ともによく飲み会に参加していました。

集うメンツは様々でした。
特に、勤務先とは関係無い地元の呑み屋での集いが今では貴重な思い出です。
私に社会人の基本ルールを教えてくれました。
ワーワー騒いでいるうちに、始発電車の音を聞いた日も少なくありません(^^ゞ
また、直接関係無い部門との飲み会でも、後々に仕事に役立ったことが多いです。

しかし、これらは、今更ながらに、こじつけた“考え”です。
当時は、この飲み会は仕事に役立つから…なんて打算は殆どありませんでした。

確かに、仕事の情報を得たり、人脈を広げることは大切です。
それを目的に飲み会に参加することを否定はしません。
しかし、それを腹に仕込んだまま呑む酒って、美味いでしょうか?

酒の場ならその場自体を楽しみ、そこでしか得られない体験を楽しむ。
そんな姿をお互い確認することで、先程の“目的”が浮上し、達成するような気がします。


ニコノス3型 分解の図 その1.jpg


人と人、グループとグループ、部門と部門、会社と会社、地域と地域、国と国、
その間に潤滑油(グリース)は必須です。

もちろん、塗り過ぎれば、それぞれの内部を破損し、大迷惑です。
適度な潤滑油。
それはカメラたち機械だけではなく、我々人間にも必要だよな。
ニコノス3型にグリースを塗りながら思いました。

人間という言葉自体、「間」で表しているじゃないですか。
その間がギスギスしているのか、スベスベ(滑々)しているのがいいのか?


歴代ニコノス3、4、5型.jpg


荘子では、人との付き合いは“水”のようなものが良いと言っています。
老師では、生き方そのものの理想として“水”を挙げています。

あぁ、今日もカメラに教えられた。
ではまた~(^.^)/~~~


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コメント 5

♪写楽♪

こんばんわ~

またまたお礼が
遅くなってしまいましたが
「散歩・・・興禅院・彼岸花」へのコメントを
ありがとうございました~

ニコノスは懐かしいですね~
現像所勤務の時代に
工事現場の記録写真を撮っている人が
防水の効くカメラなので
良く使っていましたね~

by ♪写楽♪ (2010-10-19 18:00) 

えがみ

超小型のハウジングケースみたいなんですね。

レンズ交換が出来るということは、様々な仕事に対応出来ることを、連想させてくれます。
by えがみ (2010-10-20 23:24) 

♪写楽♪

こんばんわ~(^^

川越まつりへのnice!を戴きまして
ありがとうございました~
by ♪写楽♪ (2010-10-24 22:40) 

グッドバランス

>♪写楽♪様
 こちらこそ、楽しいブログ拝見させていただきありがとうございます~(^o^)
by グッドバランス (2010-10-24 22:50) 

グッドバランス

>えがみ様
 そうですね、ニコノスは、完全防水、頑丈さ、コンパクトさから考えれば、究極の写真機のひとつであると、改めて思います。デジタル版のニコノスを期待しているのですが。
by グッドバランス (2010-10-24 22:53) 

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