◆なぜ挨拶は必要か(第77話) リーダーの心得12か条 その2:夢はそれとなく語るもの [人材育成]
みなさん、こんにちは~
リーダーの心得12か条
その2“夢はそれとなく語るもの”
に入ります。
★今回は、特に、部下育成で困っていらっしゃるリーダーの方々に読んでいただきたいです。
企業は、創業者や各階層のリーダーの夢や目的を具現化する手段のひとつです。
ところで、その“夢”や“目的”が、すんなりと部下たちに受け入れられることって・・・
・・・あるでしょうか・・・?
皆さんの会社ではいかがですか?
リーダーが新しいアイデアや企画案を発表しました。
“そんな馬鹿な”
“何を根拠に”
“考えが甘いよ”
リーダーにとっては辛い反応ですが、実はこれは“当然”なのです。
リーダーが“真”のリーダーであればあるほど、この“抵抗”は大きいものになります(:_;)
人は、自分の範疇を超えて、思考を巡らすことは出来ません。
リーダーの夢や目的を、部下は、それまでの自分自身の“経験(行動)”“思考”“感情”で判断するしかありません。
つまり・・・
部下が、「すでに部下以上の知識、経験、思考、感情を有しているリーダー」の夢や希望をすんなりと理解し、受け入れたとしたら?
それ自体がインチキな反応です。
今回、インタビューさせていただいた社長も、それをご存知でした。
ですので、こんな風にしたそうです。
社長は私に淡々とこう仰いました。
「グッドバランス君。
部下にはね、夢は、それとなく語っておくものだよ」
「それとなく? どういうことですか?」
「うむ。夢や目的を意識するのは良い。
しかし、真面目な人ほど、それを意識しすぎると、現状との差ばかりに目が行ってしまい、一喜一憂してしまう。
つまり、夢や目的そのものよりも、“出来ていない部分”“足りない部分”に意識が集中してしまうんだな。
これは自論だが、夢に向かって、だんだんと段階的に進むことを“考えない”方が良い。
考えたとしても、一足飛び、もしくは反対に、一センチくらい近づいたかどうか、くらいの遊びの感覚が良い。
夢の実現なんて、そんなもんじゃないかな。
だから、部下にはね、夢や目的はそれとなく語るんだよ。呑み会とか、廊下での立ち話とかでね。
しかも、面と向かってではなく、なんとなく言い続けておくことがコツだよ。」
私はこの言葉を頂戴し、まさに人間の本質をついているような気がしました。
以前、閾値の話をしましたね。
簡単に言えば、今日勉強したことが、今日すぐには身にならない。
しかし、ある時期を経ると、まるでダムが決壊するように新しいステージに押し上げられる。
これは、外国語を習得された方から良く聞く話です。
「いつの頃からかはわかりませんが、ある日突然、目の前の人の英語がすんなりと耳に入るようになったんです」
夢の実現なんて、“ある日”“突然”が“自然”だと思うのです。
段階的に、きれいに、今日これをやったから、今日はここまで“進んだはず”だ、なんぁんてのは、大いなる勘違い。
それは、“目標”をクリアしたことであり、夢や目的ではありません。
何月何日に僕の夢は実現します・・・いえ、それは“目標”です。
日々の努力の途中経過はまた、悔しいことに、“意識”出来ないようなのです。
でも、確実に、努力したことは、脳にシワとして刻み込まれています<(`^´)>
ただ、断続的に続く“無反応”に耐えられるかどうか、のようです。
その法則を知っていれば、学生時代の受験勉強も、もっと身が入ったでしょうに(^^ゞ
さらにまた、意識が一つにしか集中しない、いわゆる“焦点化”を、社長が経験としてご存知であったことに改めて驚きました。
社長はNLPやらコーチング、ファシリテーションなどは聴いたことも無いのです。
耳学問との違いを切に感じました。
なお、「こいつらに、何言ったって、わからない」ってな思いは、本稿の主旨とは違いますよ。念のため。
それでは、今回お会いした社長さんの夢は何だったのでしょうか・・・?
続きます~<(_ _)>
★好きだなぁ~
リーダーの心得12か条
その2“夢はそれとなく語るもの”
に入ります。
★今回は、特に、部下育成で困っていらっしゃるリーダーの方々に読んでいただきたいです。
企業は、創業者や各階層のリーダーの夢や目的を具現化する手段のひとつです。
ところで、その“夢”や“目的”が、すんなりと部下たちに受け入れられることって・・・
・・・あるでしょうか・・・?
皆さんの会社ではいかがですか?
リーダーが新しいアイデアや企画案を発表しました。
“そんな馬鹿な”
“何を根拠に”
“考えが甘いよ”
リーダーにとっては辛い反応ですが、実はこれは“当然”なのです。
リーダーが“真”のリーダーであればあるほど、この“抵抗”は大きいものになります(:_;)
人は、自分の範疇を超えて、思考を巡らすことは出来ません。
リーダーの夢や目的を、部下は、それまでの自分自身の“経験(行動)”“思考”“感情”で判断するしかありません。
つまり・・・
部下が、「すでに部下以上の知識、経験、思考、感情を有しているリーダー」の夢や希望をすんなりと理解し、受け入れたとしたら?
それ自体がインチキな反応です。
今回、インタビューさせていただいた社長も、それをご存知でした。
ですので、こんな風にしたそうです。
社長は私に淡々とこう仰いました。
「グッドバランス君。
部下にはね、夢は、それとなく語っておくものだよ」
「それとなく? どういうことですか?」
「うむ。夢や目的を意識するのは良い。
しかし、真面目な人ほど、それを意識しすぎると、現状との差ばかりに目が行ってしまい、一喜一憂してしまう。
つまり、夢や目的そのものよりも、“出来ていない部分”“足りない部分”に意識が集中してしまうんだな。
これは自論だが、夢に向かって、だんだんと段階的に進むことを“考えない”方が良い。
考えたとしても、一足飛び、もしくは反対に、一センチくらい近づいたかどうか、くらいの遊びの感覚が良い。
夢の実現なんて、そんなもんじゃないかな。
だから、部下にはね、夢や目的はそれとなく語るんだよ。呑み会とか、廊下での立ち話とかでね。
しかも、面と向かってではなく、なんとなく言い続けておくことがコツだよ。」
私はこの言葉を頂戴し、まさに人間の本質をついているような気がしました。
以前、閾値の話をしましたね。
簡単に言えば、今日勉強したことが、今日すぐには身にならない。
しかし、ある時期を経ると、まるでダムが決壊するように新しいステージに押し上げられる。
これは、外国語を習得された方から良く聞く話です。
「いつの頃からかはわかりませんが、ある日突然、目の前の人の英語がすんなりと耳に入るようになったんです」
夢の実現なんて、“ある日”“突然”が“自然”だと思うのです。
段階的に、きれいに、今日これをやったから、今日はここまで“進んだはず”だ、なんぁんてのは、大いなる勘違い。
それは、“目標”をクリアしたことであり、夢や目的ではありません。
何月何日に僕の夢は実現します・・・いえ、それは“目標”です。
日々の努力の途中経過はまた、悔しいことに、“意識”出来ないようなのです。
でも、確実に、努力したことは、脳にシワとして刻み込まれています<(`^´)>
ただ、断続的に続く“無反応”に耐えられるかどうか、のようです。
その法則を知っていれば、学生時代の受験勉強も、もっと身が入ったでしょうに(^^ゞ
さらにまた、意識が一つにしか集中しない、いわゆる“焦点化”を、社長が経験としてご存知であったことに改めて驚きました。
社長はNLPやらコーチング、ファシリテーションなどは聴いたことも無いのです。
耳学問との違いを切に感じました。
なお、「こいつらに、何言ったって、わからない」ってな思いは、本稿の主旨とは違いますよ。念のため。
それでは、今回お会いした社長さんの夢は何だったのでしょうか・・・?
続きます~<(_ _)>
★好きだなぁ~
時間経過でいつの間にか覚えていたということはよくあります。
いつの頃かそれとなく気付いており、時間経過で知識を得られるだろうから、適当に勉強しておけばいいだろうということもありました。
それだと逆に身につかないんですよね。
by えがみ (2010-06-22 01:07)
>えがみ様
コメントありがとうございます。
仰せのとおりで、覚えるときは一生懸命の姿勢が必要です。今日一つ学んだことが、すぐに身には付かない、それが歯がゆいところですが、真実のようです。
by グッドバランス (2010-06-23 10:44)