◆今日のあっくん(第38話) 生き残る者 [育児 子育て]
グッドコミュニケーションの実践者Y先生から教えられたことは多く、
特に、優れた“言葉”は心に残るものが多いです。
次の有名なダーウィンの言葉も、そのひとつです。
最後まで生き残るもの。
それは、力の強いものでも、頭のよいものでもない。
ただひとつ、最も変化に適応したものが生き残る。
でも、待てよ・・・
適応するってどういうことでしょうか。
その力(能力?)はどのように育まれるのでしょうか。
変化って、何でしょうか。
特に、戦争や貧困、病気といった“変化”は出来れば避けたいですよね。
その証拠に、日本はいまだに、“戦後”という言葉に囚われています。
高齢化(長寿命化)は世代共通の記憶にも影響を与え、それが国の風土となっていきます。
もちろん、戦争体験を風化させてはなりませんが、そこに囚われ続ける弊害も考え、捨てる勇気も必要だと思います。
私は90年代初期、バブル期の最後に就職活動をした世代です。
当時は売り手市場なんて呼ばれて、受ける企業は全てすぐ内定を頂戴しました。
交通費や粗品をいただくのも普通でした。
その後、世は平成に移り、失われた十年などという就職氷河期の時代になり、
35歳以下の方々はかなり苦労されたと存じます。
私は、現在の日本人の価値観には、ここにひとつの大きな溝があると思っています。
なんとかなるだろう、と思って、なんとかなった右肩上がりの世代。
なんとかなるだろう、と思ったが、なんともならない不況世代。
それは自ずから、仕事への取組み、会社生活の展望、人生などに、
少なからず“違い”を現し続けていると思います。
若い人の離職率の高さを私は納得しています。
そこに居続ける“忠誠心”“愛着”、そんなものは、そこに“希望”や“安らぎ”があってこその感覚。若い人はもっとドライでしょう。
アフターファイブの吞み会や社内旅行を“断る”気持は十分理解できます。
私ももっぱら、アフターファイブは、会社の人ではなく、当時下宿していた品川のアパートの近くの居酒屋に集まる地元工場のおっちゃんたちでした。一緒に神輿を担いだりもしました。
ところが、私はバブル期と不況期の境目にいるせいか、いまでも心のどこかに右肩上がり幻想を持っていることも認めます。
だから、日々、ニュースから流れる工場閉鎖や未就労の話題を聴いて、それらを事実と捉えようとしても、どこか、違う世界のように思えてしまうことも事実です。
一番中途半端な世代だと思います。
私は、この国に希望が持つようにするには、立て続けに“変化”を起こすことだと思います。
しかも、それは大きくて、強くて、速くて、賢いものでなくてはなりません。
それはつまり、国民、いや、世界の多くの人が共通して熱狂できるイベント、つまり、オリンピックなどはどんどん開催すべきだと思います。
開催という“目的”があれば、では、環境保護や安全対策はどうするかといった“目標”を具体策として考えることは日本人は得意でしょう。
今、日本人に足りないのは「目的」を作る力だと思います。
希望や夢といっても良いでしょう。日本人は「目標」を作り、それに邁進するのは得意なのです。
“変化”という事実が、脳に刺激を与えると思います。
私はあっくんをどんどんいろんなところを連れ回し、脳みそを刺激しまくってやりたいと思っています。
昨冬、神戸で、素晴らしい仕事が成されました。
神戸の新長田に登場した鉄人28号のオブジェです。
身長18メートルです。
★威風堂々! ガオー!
東のガンダム、西の鉄人、といっては大きさ的に負けてはいますが、実物を見ればやはり、感動します。作者の横山光輝氏は神戸市須磨区のご出身です。
“変化”はやはりインパクトが大事です。
身長1メートルの鉄人を18体並べても、これほどの感動は無いでしょう。
やはり18メートルが、どん!とあるからこそ、心が動くのです。
変化に適応する力を身につけるには、大きなもの、速いもの、強いもの、賢いもの、
それらに触れる必要があります。
そして、それらが事実であることをはっきりと認識することです。
そこで、己の小ささを知ることが始まりだと思います。
そして、研鑽を繰り返して、あるところでジャァァァンプですね。
以前、お話した臨界点(閾値:いきち)です。
http://goodbalance.blog.so-net.ne.jp/2009-09-26-1
★photo olympus pen e-p2 ジオラマモード
今、2010年、世の中がどうなっているのか?
人々は何に関心を持っているのか?
人々は何をすれば心が動くのか?
★photo olympus pen e-p2 ラフ白黒モード
昔は・・・
普通は・・・
みんな・・・
どうせ・・・
知らん、わからん、
こういう“過去”“逃避”の思考や感情が、
一瞬にしてその人を時代遅れにします。
しかも、時代遅れでいい、なんて言っていると、
本当に取り返しのつかない激しすぎる落差が生じます。
ではどうするか?
「今」を受け止めるしか無いんです。
「今」を受け入れるしか無いんです。
「今」を出発点にするしか無いんです。
ではまた~
ガンダムといい、最近、巨大スケールのプロジェクトが多く進行しているのは気のせいでしょうか。
by えがみ (2010-02-24 23:20)
>えがみ様
気のせいではないと思います。
やるからには、でっかいこと!というのは理解できますが、最近は、バブル期に作った巨大大仏の“後始末”が話題になっていますね。
目的と目標がリンクしない、グランドデザイン力の弱さの典型です。
マンション管理や会社経営にも通じますね。
by グッドバランス (2010-02-25 00:39)