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◆なぜ挨拶は必要か(第35話)  自己肯定感(22) 囚われの末路 [人材育成]




前回までは・・・

疑問を持ち、
それを解決する力が
弱っているということは・・・

それは
生きる力が弱い、
のです。

これは重大なことだと思います。

人生を歩む上で
やってくるであろう
困難を乗り越える力が
ありません。

人は生きていく上で、
何らかの集団に属しますが、
その中でどんな生き方をするかが
“鍵”のような気がします。

という話をしました。


自分が置かれた状況に
疑問を抱かない生き方として、
中国古典では、
次の3つを挙げています。


ひとつは
前回挙げました。


集団は、その人を守ります。


その庇護の中で、
本来の自分の役割や使命、
誰のために
自分が仕事をしているのかを
気づかないまま年月が過ぎる。


つまり、安穏とした心持で、
その環境に安住する姿です。


そして、ある日、
思いもしなかった
出来事に遭遇する・・・


そんな時、
その人は無力です。


集団そのものさえ
崩壊させることもあります。



ふたつめは
表面だけを
取り繕っている姿です。


人に言われたことを
素直に実行する。


それは一面では
良いことですよね。


しかし、
その本質を捉えないまま、
人の言うことに従うだけ・・・


例えば、
会社組織などで、
上司の指示に
素直に従う社員。


その行動が、
顧客の信用を失いかねない
事態を引き起こすこともあるでしょう。


昨今の食品偽装などは
その典型ですね。


みっつ目は、
目の前のことにだけ
囚われ続ける姿です。


これは、忙しさを自慢する人、
一つのことしか出来ない人
が陥りやすい状況です。


この三つの姿に共通するのは・・・


疑問を持たないこと。


そして・・・


既存の価値観に囚われ、
かえって自分自身を
がんじがらめにしていること。


“囚われ”という漢字を
ご覧ください。


人が閉じ込められていますね。



変わらない、
と思っていたものが
変化する時代になっています。


生き残るのは
誰かと言えば、
強い者でも、
速い者でも、
大きい者でもありません。


柔軟に環境に
適応した者だけが
生き残ります。


これが、
ビジネスの世界ならば、

自分が売りたいものではなく、
お客が買いたいと思うものを、
売れ。

ユニクロ柳井氏の
言葉に集約されます。


今、
何かに行き詰っている方は、
こんな風に考えてみては
いかがでしょうか?


自分がどうしたいか?
そして
相手をどうするか?

ではなくて・・・

相手がどうしたいか?
そのために
自分をどうするか?

相手を・・・じゃなくて、
相手が・・・ですよ。



◆ 今日の一冊 ◆

荘子の人間学


以前も紹介しました。

本文中の例は、
荘子から採りました。

人が生きる上で、
孔子、孟子の思想は重要です。

この混迷の時代、
荘子、老子の考え方も
併用されては
いかがでしょうか。

「荘子」の人間学―自在なる精神こだわりなき人生

「荘子」の人間学―自在なる精神こだわりなき人生

  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本



「荘子」の人間学

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  • 作者: 守屋 洋
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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