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◆今日の写真(004) “関ぶり” ~ 時代を生き抜くキーワード “KKD”~ [カメラ 写真]




まず、
タイトルの
関ぶりですが、
“寒ぶり”
の誤植では
ありません。


今回はちょっと
長めの記事です。


人材育成のテーマも
絡めます。


うーん、コラボ!

楽しんでいただければ幸いです。



さて・・・

関ぶり。

大分県の佐賀関でとれたぶりです。

別府湾には、
それを挟むふたつの半島がありますね。

北側にあるのが国東半島です。

南側にあるのが佐賀関半島です。

その先端にあるのが佐賀関町です。

その沖合いが佐賀の関で、
豊後水道から周防灘と
名前が変わりますが、
四国の佐多岬と
佐賀関半島に挟まれ、
瀬戸内海の入り口となります。

潮の流れが大変速く、
魚の身が締まっている
と言われています。

そこで一本釣りされた
アジやサバを
「関アジ」「関サバ」
と呼んでいて、
すでに全国的にも
有名になりましたね。

今回は、
アジやサバほど
まだポピュラーではありませんが、
味は抜群の関ぶりです。



そして、
そのブリを今回は・・・

ぶり大根にしま~す!

ぶり大根!

あぁ、
この重厚な響き!

ぶり大根!

あぁ、
この豊潤な響き!


さて、
ぶり大根を作ろうとして、
気づいたことがあります。

ぶりの下に
大根を敷くから、
やはり、
ぶり大根です。

IMG_1853.JPG

カツの下に
ごはんがあるから
“かつ丼”ですね。


ということは、
カレーは
ご飯の上にかけるから
“ライスカレー”

ではなく
“カレーライス”


日本語は
象形文字の漢字の
発展系ですから、
やっぱりそうだ!


そして、
ぶり大根って、
立派な“コラボ”
ですよね。


継ぎ木だって、
そうかもしれません。

閑話休題。




近所のスーパーに出ました!

どうぞご覧ください!

IMG_1852.JPG

ブリに限らず、
煮魚を作るときのポイントは
生臭さを
いかに消すかです。

そのために、
ぶりだけを一度
沸騰したお湯に
さっとくぐらせて、
血を流します。

そして、
改めて、
大根を敷いた鍋の上に
ブリをのせていきます。

醤油、みりん、酒、砂糖、水を入れますが、
私は“大体”で入れます。

IMG_1855.JPG



ここで、
今回のもうひとつのテーマ、
時代を生き抜くキーワード
“KKD”
が登場します。

ちなみにこのKKDも、
Y先生の研修コンテンツの一節です。







カン(勘)
コツ
ドキョウ(度胸)

の頭文字を取って付けたキャッチフレーズです。


よく経営コンサルタントが言いますね。

中小企業やらオーナー企業には良いが、
組織が大きくなったら、
KKDだけではだめですよ
なんて。


これは大きな勘違いです。

ちょっとシャレてみました。

その発言の根っこには、

カン → 思いつき

コツ → 一人芸(一代限り)

度胸 → 破れかぶれ 玉砕 行き当たりばったり

みたいな先入観は
無いでしょうか。



それが無いとすれば・・・

KKDは
これからの不透明な
時代を生き抜く
大事な要素として
捉えていただけるはずです。



まず、
勘って何でしょうか。

例えば、
勘が働くというのは、
適正なる次の一手が瞬時に閃く、
ということです。

そして、それは
膨大なデータの蓄積があって
初めて機能するのです。

決して
“根拠の無い”“思いつき”
ではありません。



では、勘は
どのようにして
養われるのでしょうか。

それには、
日々のデータの
蓄積の仕方が重要です。


みなさんは日々、
食事の際には
醤油を使いますよね。

冷ややっこにかけたり、
刺身に付けたりと。

その時の適量を
ご存知ですか?

今まで
生まれてこのかた
何回醤油を使いましたか?

それでも毎回
「あ、かけすぎた」と、
やりませんか?

サラダに
ドレッシングをかける時でも、
“あ、かけすぎた”と
いう声を聴くことがあります。

醤油さしを手にとって、
手首をひねって、
しょうゆがたれる様子に
意識を集中すれば、
そして、
そのイメージを蓄積すれば、
次第に見なくても
適量をかけることができます。

逆に、
理科の実験のように、
醤油の足れ具合と
にらめっこしていたり、

料理の時も、
いつまでも
計量カップに
頼っているようでは
そのレシピ以外の
応用は効きません。

なぜかといえば、
“さしすせそ”と
言われる調味料は
特別なものはなく、
舌になじんでいるはずです。

なのに
「これ以上入れれば辛いな」とか
「ちょっと足りないかな」という感覚を
自分がさじを使った時点で
覚えこまないから、
いつまでたっても、
料理本に頼るようになるのです。

そして、
「大さじ何杯? え? 小さじだったっけ」
などと、
毎度慌てふためくことになるのです。


醤油やドレッシングをかける。

こんな些細なことでも
“勘”を鍛えることが
出来るのです。


自動車の運転でも
“勘”を磨くことが
できますよね。

助手席では絶対に
勘は磨けません。


仕事でも人生でも同じです。

自分が
主体的に
考えて、
行動し、
感じることの積み重ねが重要です。


勘とは、
心と体が一致した時、
一番最適な行動を
瞬時に導き出すこと、
と言えると思います。

例えば、
バイキング料理に行けば、
その人がわかると言います。

適量を取る人

取り過ぎる人、

少なすぎる人、

あなたはいかがでしょうか?



次は、コツです。

ある会場で、
何かのテストを受けていたときのことです。

グラフを作成するのですが、
私のそばで受験していた女性が
「定規が無いのでグラフが書けません」
と叫んでいました。

確かに定規を使えば
線は綺麗に引けるでしょう。

でも、
そのグラフは
回答を求めるための
目安に作成するもので、
手書きでも良いものです。

実際、
周りを見れば、
手書きの人、
手帳や定期券等を利用している人
ばかりでした。

その女性は
「グラフ=綺麗に書く=定規を使う」
という思考から脱することが
できないようでした。

しかし
この女性を
笑うわけにはいきません。

実際、
我々も似たようなことを
していると思います。

**するには
××でなければならない。

その発想、
一回破ってみませんか?

私も日々心がけております~



次に、
コツというのは、
目的と手段を
適正に見定めて
初めて機能するものです。

優れた調理人の
包丁さばきなどは
その典型ですね。

どうすれば、
この魚の刺身を
上手く切ることが
出来るのか。

弘法筆を選ばず
というのは本来、
このあたりが
発端ではないでしょうか。



最後は、
ドキョウ(度胸)についてです。

これも
日々のデータの蓄積が
モノを言います。


今、
投資(投機)すべきか、
貯蓄すべきか、

付き合い続けるべきか、
別れるべきか、

その判断力を養うためにも、
日々“小さな失敗を繰り返しておく”ことは
大事だと思います。


なお、“失敗”とは、
初めてやってみて、
うまくいかなかったことを言います。

それは
非難されることではありません。

先述の「勘」の例でいえば、
外出先で慣れない容器で
醤油やドレッシングをかけすぎても、
それは失敗ではありません。

非難されるのは、
同じ失敗を“繰り返す”時です。

それを混同していることが多いですね。



総じて、
この混迷の時代、
自身の振る舞いにおいて、
臨機応変さを学ぶことが必要で、
そのキーワードが
KKDです。


トヨタ自動車の
レクサスの工場を
見学したときのことです。

最終工程の塗装チェックで
素晴らしい技術を
目の当たりにしました。

塗料のムラ、
埃やゴミの混入って
どのように調べると思いますか?


手のひらで
さすって調べるんです。

私も撫でさせてもらいましたが、
さっぱりわかりませんでした。

そして、その職人さんの判断一つで、
“やり直し”が決まるのです!

これこそKKDの極致ですね。


各自動車会社にも、
このようなマイスターみたいな方が
おられるんでしょうね。



働く人々
各々の適性に応じた
KKDの開発こそ、
これからの企業が
生き残るための
最重要で最優先の
課題だと思います。

ルーチンの仕事は
だんだん自動化が進み、
ロボットがやるように
なるでしょうから。

人間がやらねばならぬ仕事、
しかも、その人の“個性”が活かされる仕事、
それにはKKDが“要(かなめ)”となります。



とか何とか
言っているうちに、
出来あがりましたぁ!

では、お皿に盛り付けてみましょう!

IMG_1860.JPG


いやはや、
秋ですねぇ。

芋焼酎片手に、
汁の染みた
大根を頬張る幸せ!


秋深し 私はぶりを 食う人ぞ


失礼!

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