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◆なぜ挨拶は必要か(第9話) 気⑥ [人材育成]



前回は、


さて、
では、
遅刻する人の心は
どのように
なっているのでしょうか。


そこで、
マズローの成長欲求5段階説
を思い出していただきます。


とまで書きました。


アブラハム・マズロー氏の
成長欲求5段階説は、
ポピュラーな考え方として、
企業人研修でも
よく取り上げられています。


私もこの理論は
非常に役立つもの
と思っています。


上位階層から・・・

1.自己実現欲求(創造性、可能性発揮)

2.自我的欲求(承認)

3.社会的欲求(所属)

4.安定・安全の欲求

5.生存欲求(本能、根源的)


それぞれ簡単に言えば、

1.自分らしくやりたい

2.尊敬されたい、頼りにされたい、

3.仲間に入りたい、一緒にやりたい、愛されたい

4.安心して暮らしたい、あたたかい服を着たい、

5.食べたい、寝たい、セックスしたい

となるでしょうか。

5から1へと積み上げるような図で示されます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96

1、2、3は「成長欲求」 

4、5は「欠乏欲求」と大別しています。


成長欲求は、
その人の気質が影響し、
個性が反映されます。


欠乏欲求は、
人間としての共通の欲求で、
無ければならないものです。


では、
1から5の欲求の関係性は
どうなっているのでしょうか。


1から5の好きなものだけが
欲求されるのでしょうか。


それを理解することが、
この説の重要なポイントなのです。


まず、
なぜ、
この説は5段階という
“段階”で
命名されているのでしょうか。


それは、
この説では、
人間の成長は
5から1の順に
段階を追って
達成されるべきもの
とされているからです。


つまり、
ある段階の欲求が
正常に満たされないまま
育ってしまうと、
高次の欲求は
歪んだ形で表れる、
ということです。


私が最近気になっているのは、
自己肯定感が低い、
人が多いことです。


どうせ自分は・・・   

やっぱり自分は・・・ 


若い子でも、
何かうまくいかないことがあると、

おれ、バカですから・・・   

わたし、アホやし~・・・


日本には、
謙譲の精神があります。

自分が一歩引いて、
一歩下がって、
相手を立てるという姿勢です。


お土産を送る時
「つまらないものですが・・・」と
やるのがこれです。


男が外で
自分の家族を
「うちの愚妻が」とか
「バカ息子でして」と
やるのがこれです。


これは、本心で、
「つまらないもの」とか
「愚かな妻」と思っているわけではなく、
そのように卑下した表現を使うことで、
相手に余計な気を
使わせない配慮の言葉です。


島国という枠の中で、
軋轢を起こさず生きる
日本人が生んだ
独特の価値観だと思います。


謙譲の精神の先には、
超えてはいけないものの存在が
あります。


それは海や山という
自然環境が大きく
関係しています。


日本人が“大陸的精神”
という言葉を使うとき、
どこまでも、
いつまでも、
という大らかさや広がりに
羨望の意味を込めています。


日本では、
自分が一歩下がることで、
自分の居場所を確保するのです。


しかし、最近
「おれバカですから」
を聴くと、
それは謙遜ではなく、
本心から自分をバカと
思っているのではないかと
思います。

それは、
私は、4の安全・安定の欲求の低さと
関係しているのではないかと思っています。


(続く)


◆今日の一冊◆

孤独

作者: アンソニー・ストー

出版社: 創元社

人間関係に悩む人は
ぜひ読んで欲しいと思います。

以前、
私が大きなダメージを
受けた時に、読んで救われた、
と感じた一冊です。


“あなたはあなたであれば良い”


そんな言葉が
どこからか
聴こえてくるはずです。

孤独―新訳

孤独―新訳

  • 作者: アンソニー・ストー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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